2018年9月18日火曜日

高校レポート~常翔学園高校~&高校について思うこと

 ワンセからは自転車圏内で施設・設備は充実しています。大学進学に関しては公立並なので、予備校前提で良いなら悪くない高校です。ではレポート。校風2.5、教授力3、授業態度3,、おススメ度3。充実した設備に価値観を見い出せる人には良い学校ですが、私立ならではの面倒見の良さは期待できません。

 現在高校3年生の一部が休日勉強しにやって来ています。それでも、満足の行く勉強をできた子がいません。公立・私立を問わず、です。国公立大学にいけそうな小粒揃いだったのに、高校で期待したような勉強漬けになった子はほとんどいなかったということです。文理学科設置高、開明、大和田、寝屋川などです。公立ならいざ知らず、私立でそれなら行く価値が…という意見もあります。確かに伸びていない子を見るとそう思います。でも、結局高校2年生の夏休みの過ごし方が大切で、ここから本気モードになってもらわないと秀才型で努力タイプの子たちは間に合いません。予備校関係者や高校関係者と話していると「いや半年で偏差値が○○伸びた子がいるのでまだまだ云々」と言われると非常に冷めた会話しかできません。ウチの卒業生たちの実力を欠片も知らず、過去最高に伸びた子を引き合いに出されても仕方ありません。伸びシロは人によって決まっており、地頭を知らない先生に当たれば話は噛み合わないです。

 それでも、私立高校なら引っ張っていってもらえる可能性があります。その可能性がより高いところをおススメするわけです。ただ、高校はやる気のない子を引っ張りません。どんな進学校でも、です。逃げる子を追いかけてまでやりません。高校2年の秋にスイッチオンになっていなければ国公立大学は手遅れになる子が多いのです。

 それなら初めから学校に期待していない公立高校に進学して高校2年生から予備校に通うという選択肢もありだとは思います。勉強する可能性が上がる私立高校に学費分の価値を保護者の方が見い出せるのかが大きなポイントなのでしょう。

 私が保護者なら設備が充実しているだけの私立に通わせることはありません。でも、部活や施設・設備に満足を得られるなら充分通学に値するのでしょう。私はアドバイザーの立場として、経済的な価値観は自分が指標になった助言を申し上げています。貧乏性なので費用対効果はかなり追求していますが、そこまで学費にこだわらずより良い教育を、と考えているご家庭とは乖離が発生してしまいます。最近、そんなことを考えて、今後どのような進路指導をしようか模索中です。おそらく、自分で見た生の情報を飾りなくお伝えして最終決定をご家庭に委ねるという方針に変わりはないかと感じています。