2019年1月18日金曜日

最近思うこと

 コーチング理論や自己責任ということばが流行っていますが、私には責任転嫁にしか感じません。できなかったときの言い訳を最初にしているだけだと思うのです。結果、中途半端な子が増えました。自分で考えて解決できる子は全体の何%でしょうか。そのわずかな層にのみ有効なことをしていく、というのが今の日本の教育方針です。

 小学生はマイペースな子が増えました。マイペースといえば響きは良いですが、みんなと同じことはできないという意味でもあります。自分のペースだとできても、集団の中で限られた時間内でできないと困ることもあります。また、高学年になってから少しずつ成績が下がっていく子に共通する特徴は「ものまね」ができないことです。「1を聞いて10を知った」気になり、自己流なことをする子です。逆に言われたことをそのまま素直にできる子はいつまでも伸び続けます。

 マイペースを改めるには、指導者側に要求されるハードルが一気に高くなります。「一人ひとりを
本当にしっかり見る」「子どもがへこんでもその先を見据えて強く指導できる」「どこまで何ができるのか適切に見る」etc…それらができない指導者しかいないので「コーチング理論」「自己責任」「自考力」という言葉に逃げるのです。

 いつか忘れましたが、私は生涯プレイヤーになると決めました。経営者ではなく一講師として極めたい、という誓いです。多展開や生徒数・売上を追うのではなく、知っている自分の器の中で本当に目の届く範囲の子たちをしっかりと見る、これが変わらない根幹です。一講師として時流に乗りつつ、温故知新を伝え、新しい価値観を尊重し、各世代の価値観を伝えらるよう精進しなくてはいけません。