2019年12月27日金曜日

最近の出来事

 既に冬期講習会も半分を過ぎようとしています。同業者の意見を聞くたび、システム化されたカリキュラムに感心します。例えば、教科毎の年間進度など絶対に作成できません。2週間後の授業内容すら詳細は決めていません。みんなの手応えを見ながら決めているからです。ITC化の一環として私や足立の授業をリアルタイムで別教室に映像で流したり、録画して欠席者に見せたりすることも考えました。どう考えても現実的ではありません。ウチの授業の特徴の一つは緊張(勉強への集中)と緩和(お笑い)にあります。特に最近、中学生は顔を上げているだけで話を聞いていない子が急増中。聞いていない子を名指しし、先生はわかっているのだぞ、ということを伝えるのも必要です。授業を聞いていも理解できないのではなく、聞いていないから何を言っているのかわからなくなるのです。それを気にせず、大学や予備校のように話を聞く子だけ相手に授業したら楽ですね。時代がどれだけ合理化に進もうとも、一人ひとりに合った指導をするにはアナログが必要です。そのためにAIを活用するというプランもありますが、職人である「先生の目」がコンピューターに負けるなら廃業したほうが良いとさえ思います。一般企業では、出社した社員の表情をAIが読み、面談の必要のある人を教えてくれるらしいです。そんなシステムではなく「情」で動く会社であり続けたいです。

 さて、授業。小4は体調不良が続出。大量の冬休みの宿題を先週に伝えておいて良かったです。平常授業では「標準新演習」「ウィンパス」を併用しています。週1回の授業で両方を消化しているのは驚異的な量だと思います。その2冊で今までに習った問題の未消化部分の8割を宿題にしました。その丸付けと解説を木曜日にしたのですが「平行と垂直」など怪しい単元がちらほらありました。宿題としては不正解が多くても、解説して類似問題を演習するとほぼ全員がほとんど正解していました。復習することの大切さを改めて実感。MKが順調にできる問題を増やしています。

 小5算数も小4と全く同じ形で復習をしています。少し基本の定着が怪しいので1月までに基本の確認と計算の徹底を強化していこうと思います。新入生が多いので、途中式の立て方や書き方を気にするように促していきます。小6は長文読解を増やしています。やや難関レベルの中学受験でも通用するものを演習させているのは、昨今の読解力低下を非常に危惧しているからです。今後も長文読解と記述に力を入れていきます。

 中1数学は資料やグラフについて導入。累積度数や累積相対度数など数回演習したら簡単にできる単元です。学校ではさらっと流されることも多いのですが、入試の出題率が急上昇中なのでしっかりと全員の完全理解を図っています。同時に計算特訓中です。文章題ばかりしていたせいで計算が非常におろそか、というか適当になっている子が若干います。計算ルールだけは徹底しどんな問題でも間違えない習慣が必要です。

 中2全員数学は確率の導入。数学センスがある子は残念ながら1人もいないので努力でクリアできるようにしていきます。特進では緑T・HAが少し光るものを見せ始めています。緑KHは歯をくしばってついてこようとするときとそうでないときの差が顕著なので、モチベーションを高めで安定させてほしいところです。

 中3はやる気満々組とそうでない子の差が激しいです。ちなみに横堤OSと緑SSが頭一つ抜き出し始めています。ここにきてミスの多さや読解力不足で伸び悩みが生じている子がいるのが少々残念。ただ、緑YAが初トップ賞になったり緑YYがようやく数学の過去問で満点を取れたり、プラス材料もあります。そういえば通知表オール5が8割いたのはビックリの快挙。非常に喜ばしいことです。