2023年9月23日土曜日

秋の高校レポート⑦~常翔啓光~&秋のレポート振り返り

 今年2度目のご訪問です。では、早速レポート。校風3.5、授業態度4、教授力4お勧め度4。

 今秋、最も授業で驚いたのは近畿大学附属。かつて、よくも悪くも全てがオール4の学校という印象でしたが、他校よりも先生方の余裕があり、その分が特進の授業に割り振られた感じです。また、昨年度の興国は比較的若い先生の新鮮味が印象的で、上手になるのは2.3年先かと思いきや想像以上の上手さでした。

 逆は大阪国際高校。約20年前、大阪国際大和田の授業を見てこんな授業をする学校ばかりになったら予備校は潰れてしまうと感じました。当時は進学校でもなかったですが、大手前の併願で受験させたり、京大に現役合格した子もお世話になりました。それが、合併して体制が変わってからここまで落ち込むのかというほどに残念な授業風景でした。新たにレポートの評価対象にしたいのが寝ている子の比率です。もちろん、授業を聞いている子が多いのが良い学校。ただ、いずれの高校もスポーツ選抜クラスは仕方ない側面もあるので対象外です。寝ている率がほぼ0%から30%程度まで急上昇した大阪国際高校は、旧滝井ではなく旧大和田のトップクラスの授業への意識の低さが非常に気になりました。

 努力型の子が多い進学校でありながら、生徒募集が順調だからとあぐらをかいて「自分で考えられる大人に」という理念は、ややもすると放置教育でしょう。旧大和田が過去最高の国公立実績を出せたのは間違いなく予備校に行くことを否定しなくなったからです。

 昨年高校訪問を通じて感じたことは、予備校に行かなくてはいけない進学校なら公立で良いのではないかという仮の結論です。質の低い授業しか提供できない公立・私立なら最初から予備校ありきで費用が安くレベルの高い文理学科進学が最適解か、とも思いました。今年の訪問で改善の兆候がなければ、消去法で公立推しにしようかとも考えていたほどです。それでも、興国・近高・常翔啓光を見て授業に力を入れいている数少ない学校を探そうと思っています。

 翻ってワンセ。私は挨拶やモラル・マナーにうるさいです。元々、学校の先生か塾の先生になるかでこの業界を選んだのは自分の考え通りに授業などが出来るからです。ただ、塾の本分は成績を上昇させること。それが出来ずにモラル・マナーのことを言えば本末転倒です。点数や合格実績は一番でないといけません。しかもダントツ一番を継続させないと理念など誰からも評価の対象にならず、クレーム対象になるでしょう。進学校にも同じことを望みます。主体性という名のもとに無責任な放置プレーをする学校にはうちの子たちを預けたくありません。

 私の基準は自分の子なら行かせたいかどうかです。偏差値は関係ありません。自分の子どもなら行かせたくない高校を私が勧めることは今後もないでしょう。では、今自分の子が受験生ならどこを受けさせるか。国公立狙いなら興国・好文・常翔啓光or公立+予備校、もしくは大阪国際・桃山・近高・関大北陽でしょうか。関関同立なら指定校推薦で大阪国際・上宮・信愛。プールや女学院もありです。心の病を抱えていたり、芸能活動を目指す場合は細分化して検討します。公立なら国公立にチャレンジして意外と指定校推薦の枠が回ってくる市岡。

 ケースバイケースなのでブログでは書ききれませんが、10月18日(水)に恒例の「ワンセルフがお勧めできる高校だけの説明会」が鶴見区民センターで行われますのでご参加ください。外部生のかたはお問い合わせフォームよりお願いします。https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScepQ87tGzaWYN2Yqx4E5VUeJRmhOeRVxgfsZysFZPn_GozwA/viewform