2019年6月14日金曜日

最近の出来事

 LINE@(LINE公式)が始まりました。ワンセらしく対象は生徒・保護者のみで、主に補習を中心とした情報をアップする予定です。子どもたち向きにはタイムラインで、全体にはメッセージを流す予定です。endlessでは遅刻欠席連絡は子どもたちの申告で大丈夫ですが、LINEからの連絡は原則認めていません。

 ところで、一般企業の人と話していると自分が如何に俗世間から離れているのか実感させられます。子どもたち相手の場合、あまりオブラートには包まずダイレクトに伝えることに慣れており、遠回しな言い方でどんな方向にもいけるニュートラルな位置と距離感で接されることに慣れていないという自分の短所も痛感。一般企業では私のような歯に衣着せず物言いは浮くでしょう。ややもすると組織から排除されます。自分の立ち位置を再確認し世論との乖離を実感する良い機会です。そんな刺激を受けられるので人と会うのは良いですね。

 では、久しぶりに授業の出来事。小3算数はJAに成長の跡あり。出来ることが日進月歩増えています。気持ちが更に前を向けばまだまだ伸びるでしょう。小4は大きな数をやり始めて3週目。例年よりも理解度が良いように感じられます。MYMKが特に良い感じです。あとはミスが減ればばっちりですね。小5は小数の割り算を色々混ぜてやっています。概数や余りのある問題など、きちんと理解していないと解けない単元で、今までなんとなく割り算、何となく掛け算というやり方をしてきた子たちには一つの山場です。小6は少し難しい考え方の問題にチャレンジ。中受組以外ではSSが良い発想をしています。また、今年は漢字テストの勉強をしっかりしている子が多いのが良いですね。MHMSはこちらの校舎に来てとても良い刺激を受けているようです。

 中学生はendlessの後に…

今後のワンセ

 進学説明会における話のネタ繰りの中で「進学校の真の面倒見調査」が大きなテーマの一つでした。進学校に在籍しただけで国公立は当たり前、関関同立なんか、という雰囲気に流され関関同立にすら行けなかった子たち。つまり伸び悩んだ子たち。どうすれば高校生になってからも伸びてくれるのか。その鍵は開明高校にありました。

 開明高校は数年前に毎朝していた小テストを廃止し、自立性・自主性を重んじるように方向転換しました。果たして、国公立大学合格者は急増。開明中学高校説明会などでは積極的に数値のアピールをしています。反面、浪人生も私立高校ではありえない毎年3割前後。国公立大学を狙うために私立大学に合格しても浪人している子が多い、と説明していますがこれは実態と離れているでしょう。関関同立に合格できなかった子が半数程度いるように感じます。つまり、下を完全に切り捨て上を拾うという大手塾と同じシステムですね。開明に限らず、上の学科のみ力を入れている高校のほうが圧倒的に多いです。

 翻ってワンセルフ。全員の底上げという根幹は不変です。通塾時間を調べると成績下位層と上位層では受験生を除き下位のほうが圧倒的に長く、週6時間のレギュラー授業に対し、下位層は10時間以上、上位層で10時間程度です。これが受験生になると逆転し、例年上位層が週40時間、下位層が30時間程度の平均通塾時間になります。学校があることを考えるとほとんど塾三昧ですね。それでも卒業生に聞くと「自分で考えて勉強する時間が長く、その環境が整っていた」という意見が多いです。受験生になると自覚で勉強する子が急増しますが、それ以外の学年はまだまだその意識には至りません。では、どうすれば全員の底上げができるのか。

 これは永遠の課題です。ただ、開明のように上位のみ、やる気がある子のみ手を差し出す塾にはなりません。上位は今まで通り多種多様な刺激を与え、スイッチオンになっていない子は様々な方法で振り向かせる。それでも振り向かない場合は高校生になってから頑張っても手遅れにならない程度に最低限度の基礎を徹底させる。これが現状考え得るベターな手段でしょうか。模範解答がない分、悩みどころです。

2019年6月11日火曜日

言う後悔と言わない後悔

 説明説明会で長い時間を頂いて話した主体性についてですが、今の19歳世代にしつこいほど言わなかったことを軽く後悔しています。結局、希望通りの進学先だったのは半数もいません。高校時代に流されたり、自信過剰の結果です。彼らが現役中学生のときに言いましたが、みんなの実力を把握している自信があるので、どの時期に勉強をすればどんな結果になるのか想像できます。卒業してからマメにコンタクトを取っているわけでもないので、本当に細かい状況は把握できていません。ある程度信じるしかないのですが、伸びなかったことが残念です。

 そして現役世代。今の中2は閃(ひらめ)くセンスは劣るものの努力でカバーして見た目の点数をある程度取ってきています。その結果が450点前後なので、中学校では周りから「賢い」と言われることが多いでしょう。努力でテストの点数を取っている子は妄信してはいけません。「うさぎとかめ」の典型的なかめタイプ(努力型)がワンセでは大半です。小学生の高学年まで努力せずとも高得点を取れても中学生になると少しずつ下がっていきます。

 ところで、身体に成長期があるのと同様、脳にそのような時期があります。そして、それは個人差が激しく、早熟型から晩成型。早熟型は勉強においてアドバンテージがあるので好きになる傾向がります。逆に晩成型は何をしているのか理解できないことが多く、好きではなくなりがちです。そんな極端でなくとも、伸びる時期は必ずあります。そして、その時期は永遠ではありません。身長など身体の成長は目で見てわかりやすいですが、脳は見えないのです。

 あるとき、勉強が得意ではない子をお預かりし、成長期を強く感じたので色んな方法で勉強させようとしましたが前向きになることはありませんでした。それ以降、中学生を預かる責任として眼前の課題をできるよう指導し、実力をつけることに専念していました。本来の塾の仕事は預かっている期間、責任を持って指導する͡͡͡͡͡͡͡͡͡͡͡͡こと。その本分は全うしてきたつもりです。ただ、主体的な勉強はできていないので高校生になってから気づけるかどうかという責任からは背を向けました。

 でも、今年のように言わなかったことを後悔するなら少し厳しいですが、現況を率直に伝えようと考え直しました。見た目の点数は悪くないことに胡坐(あぐら)をかき、やればできる子と思い込み、成長期を逃そうとしている子に対して現実を伝えました。みんなの前では名指しにしませんが、私の思いを伝え、個別に話をしました。見た目の点数が悪くなく、勉強できていない自覚がないので理解しにくいようです。特進の子たちに期待することと、標準の子たちとでは内容が異なります。周囲からも期待値の高いことを言われていることを知っているため、自分の立ち位置に気づいていません。すでに特進どころか標準の下のほうにいるのに「かつての栄光」で自分ができるつもりになっており、客観的な自己分析ができていないことに対して話しました。今、気づけばまだ間に合う最後です。それでも自覚が芽生えないと「小学生の頃は賢かった」と大人になってから言う子になってしまいます。

 勉強において、期待される重さと期待されない寂しさのどちらが辛いのかは個人差があります。彼らに現況を伝えて、思うところがあるでしょう。それに対して私もずっと悶々としてます。気づかないまま高校生に問題を先送りしたほうが幸せだったのかもしれません。でも、成長期は待ってくれないので、最終警告を出しました。遠回しに言い続けてもきづかなかったのでストレートに。頭を使うだけで今後の人生の選択肢が大きく変わるのだから使って欲しいなぁ。

2019年6月9日日曜日

進学説明会&つれづれなるままに

 金曜日は進学説明会に多数ご来場いただきありがとうございました。保護者の方の参加率は95%で、受験生以外のご家庭の関心の高さに気持ちを入れ直しました。

 ところで、恩師から電話をいただき定年の声が聞こえる年齢になったと聞き、時の流れの速さを痛感しました。その際、嫌な仕事をしたくないということを聞き、私は幸せな立場なのだと再確認しました。宿題や課題に対する意識が低い子がいると嘆いても、学校のクラスの中では上位陣。できない、と嘆いてもテストでは100点を取っています。教えたくない子はいません。愛情があるから嘆きもあるのです。至らない部分はご家庭のフォローやスタッフの頑張りで助けてもらっています。独立前は保護者のご機嫌伺が何より大切で、言ったもの勝ち気質にどうしても馴染めませんでした。子どもの成長を考えれば現状を把握し、対処法を考えて実行し、必要な範囲で親御様にお伝えすしています。一つ一つ報告するゆとりはありません。かつては全世帯の電話番号を暗記するほど(大げさではなく覚えていました)に電話しまくっていましたが、今ではその時間を子どもたちに遣っています。

 日曜日は朝から出社し、PCの接続をしました。中3のみ声をかけたところ若干名が参加。雑務の合間に補習をするのが心地よかったです。進学説明会でも何度も言いましたが、主体性のある子たちとの補習は何時間でも苦痛ではありません。いや、とても楽しいです。課題や宿題を手抜きする子や、たった今の話を顔を上げながら聞けていない子たちがとても気になります。放置すると悪化するしかないので根競べです。親以外の大人が諦めずに正面から受け止める人は必要だと思います。土曜日は夕方まで自由を満喫し、夜に事務所にいましたが補習しておけば良かったとしみじみ思いました。

 こういう環境で教えられていることがとても幸せなのだと実感。私のストレスの大半(ほぼ全て)は宿題・課題が徹底できていないこと。友人に言うと「たかだそんな悩み」と揶揄されますが、私にとっては全てです。みんながちゃんと考えて勉強することが至福。一人でも例外がいると、その子を引っ張るための方法を試行錯誤します。例年春先はそんな時期ですが、これからはプラスアルファのことや受験生に時間を費やすとき。平日は引っ張っていく子たち、週末はプラスアルファになるのでしょうか。散々嘆いていた中3も前向きな意見や将来の相談をしに来る子が急増中。この時期に全体的にモチベーションが上がっているのは、むしろ過去最速です。そんな彼らと真正面から向かい合って良い影響を与えられる存在でいたいと、精進です。彼らに負けないように。

2019年6月6日木曜日

line

http://nav.cx/czJeh0s

進学塾OneSelfの公式line@できました。塾生・保護者の方へ時間割・行事のお知らせをします。友だち追加していただくと、テスト対策や補習・自習室情報をお伝えします。写真なども限定でアップしていく予定です。

2019年6月4日火曜日

最近の出来事

 月曜日、鯰江中学のテスト結果がほぼ出そろいました。最も案じられた子たちですが、中1は最低限度を辛うじてクリアしてきた子が多かったです。中2鯰江は、全体的に芳しくなかった中1の後半以来、久しぶりに良い結果となりました。ほぼ全員が自己ベストの点数または順位を更新してきました。中3鯰江も同様です。

 ところで月曜日に大阪薫英女学院の先生が来訪。開講以来お勧めしている高校でした。最近、少し元気がないのが気になっていたのですが、理由が少しわかったような気がします。先生の質が変わったのでしょう。私は高校をお勧めするとき、必ず子どもの意思表示とご家庭の方針を確認します。大手前高校は良い学校ですが、万人に良い学校ではありません。私立の開明や大和田・桐蔭でも然りです。学校名より相性が肝要。卒業生で大手前に行って後悔した子はいませんが、寝屋川に多数います。翻って薫英の先生。いや先生というより営業マンそのもの。様々な数値を誇っていますが、そのからくりも知っています。でも、驚くほどに現場を知らないのでてっきり先生ではなく塾への営業専門の人だと勘違いしたほど。全く子どもを見ない(知らない・わからない)のに教授力もない。公立に比べてメリットがありません。デメリットしかわかりませんでした。私は森ばかり見て気をみていなかったようです。「おすすめできる高校」から「行っても後悔しない学校」になりました。

 ちなみに今週の金曜日には鶴見区民センターに多くのご来訪いただけるようで絶賛プレッシャーを感じつつ、話す内容の最終調整中です。内部生だけではなく、中3の外部生や保護者の方のご友人にも来ていただけるようなので、その全員に何か一つでも「良い話を聞けた」と言っていただけるよう推敲に推敲を重ねて原稿を書いています。私の思いを皆様へしっかりとお届けします。

 授業では中2特進数学を楽しく展開しようと思いきや、新単元の一次関数の導入の基本でつまずくという流れ…少しだけ概念の話をして導入したのですが、代入や基本的な引き算があやふや。今まで頭を使わずに「引き算の単元だから数字は大きなものから小さなものを引けばよい」というふうに問題を解いてきたのがよくわかる状態でした。正直、基礎レベルの内容だったのでかなりショックです。やりたいことの半分で終了。これで復習せずに来週の授業を受けたらその場で標準クラスに降格しようと思います。

 その後の全員社会では日本地理で各都道府県の特色を南から順番に解説。社会の解説は盛り上がって楽しいです。浮ついた雰囲気が少しずつなくなり、聞く姿勢が出来てきましたね。私も電子黒板の使い方にようやく慣れてきました。これから良いものをドンドン作っていきます。

 最後は中3国語。どうやらこの学年は学校での授業態度が悪いらしく内申(評定)に期待できないようです。評定がどれぐれらい大切か今度の進学説明会でしっかり伝えなくてはいけません。ただ、受験生らしい緊張感を持ち始めた子もいます。今日は席替えもしましたしね。
 

2019年5月31日金曜日

最近の出来事&理想と現実

 鯰江中のテストが7割返却されました。まずは中1の満点報告から。SN、KN、FIがゲット。易しいとはいえノーミスは素晴らしいことですね。中2は全員が自己ベスト順位を達成してきそうな雰囲気。MKは大台突破。OMは大台復活です。中3はKY、OMが悪くない感じ。全生徒の8割から9割が自己ベスト更新しそうです。なかなか素晴らしい結果ですね。中3横堤OSからも満点報告あり。今日(木曜日)は一気に満点が増えました。区民センターでの表彰者が増えたのは非常に喜ばしいことです。

 授業では小4算数が大きな数の導入をしました。この単元は小学校の半数程度が完全理解できずに終わるところ。毎年塾でも一回の授業で全員理解は厳しいのですが、今年は比較的手応えが良かったです。ISSAは入塾時を思い出すと成長をしみじみ実感します。本当に中学生になったら楽しみな子たちです。

 中学生は全学年でテスト総括&現状の課題の話をしました。少しそれますが、ここから長文の私の理想と若かりし頃の自分語りです。

 先日CS放送で金八先生の再放送を観て、学生時代に観て(もっと古いバージョンですが)先生になりたい思いが強くなったことが思い出されました。どんな生徒にも諦めずに前だけ見る教育に強い憧れを抱きました。また、学生時代からバイトで先生と呼ばれていたときのことも思い出しました。失うものなどない無鉄砲な学生講師時代、複雑な家庭事情で近隣に引っ越し、その後戻ってきたのにある日突然、九州地方に再び引っ越して行った子のことです。家庭が複雑だったので、その子のことが非常に案じられ夏休みに単身、九州旅行と称して様子を見に行きました。今なら家庭に首を突っ込みすぎと指導を受けるところでしょう。心の傷を少しでも何とかできないかと無茶をしました。今、ワンセの講師が私と同じようなことをしようとしたら止めるでしょう。心の中では応援しますが。当時は諦めるということが私の辞書にはありませんでした。

 翻って今。開講時より全生徒平均を筆頭に「全員」にこだわっています。例外を出したくありません。特に成績不振者や素行の芳しくない子は非常に気になります。ただ、彼らにこだわって無事にワンセを卒業できた子はほとんどいません。すると「誰得だったのか」と感じるわけです。卒業できなかった子はストレスや劣等感が残り、彼らに費やした時間を他の子に使えば良かったと思ったり。今では、ストレスにしかならないなら頂くお月謝がしのびないので、早めに決断をしたほうが良いと思っています。経験からくる諦めというやつですね。

 それでも中学生のときに決めた塾開業。ちなみに具現化した1年目の日誌には「先生で、兄で、お父さんで、(女子なら)彼氏のような全てを備える先生になりたい」と書いていました。青すぎて笑えますね。ただ、根幹は全く変わっていません。手塩にかけた卒業生は困っていればいつでも無条件に手を差し出します。

 からの、昨日今日の出来事。私は自分の感じたことを比較的ダイレクトに子どもたちに伝えます。一番は受験生への不満。一言で表すと主体性のなさです。450点ホルダーのほうが多いのに受け身な勉強しかせず、与えられることを待っていることに対してです。国公立大学に行く子は自分の出来ないことを把握し、危機感を持ちながら問題解決を図ります。似て非なることは自分の好きなこと(勉強)だけしてそうではないことを放置したり、基本を無視して唯我独尊なこだわりをもつことですね。正直、高校合格だけなら志望校に行ける可能性が高い子のほうが多いです。それでも主体性のなさから高校で伸び悩む子が多いと感じます。上を目指すなら自覚を持った勉強が必要。それを受け身で出された課題だけできれば大手前などに合格し、高校合格がゴールになってほしくないのです。そんな話をここ2か月してきたつもりですが、残念ながらみんなの心には届かなかったようで、誰も勉強の相談に来ませんでした。ものごとにはリミットがありますから、ウジウジしている間に手遅れになることもあります。成績下位者なら塾に半強制的に呼び出してやらせますが、上位者は自覚がなくては無意味なので、刺激になる話や補習などをします。それも正直に話しました。みんなの実力と地頭はある程度把握している自信があり、どれぐらいの努力でどんな進学先(高卒後)かわかります。

 だからこそ、今奮起できない子に対して3年後に伸び悩み大学受験で失敗し「自称やればできる子」になる可能性が高くなることを伝えました。授業の中のでは名指しで長所と改善点を指摘し、こちらの期待値の高さを遠回しに言うと、授業後には横堤OSが初めて自分の言葉で勉強の相談をしに来ました。その子も茨田KM、緑YY、茨田北IAらが勉強の相談をしに来ました。

 そう、言いたかったことが少し伝わったようで私はとても嬉しい、というのがこの長文のオチですね。