2020年2月2日日曜日

卒業生へ、贈る言葉③

SS

 小学生の後半に入塾した当時は男の子独特の野性を発揮していた。やりたいことはする、それ以外は悪気なく後回し。受験生になる頃には興味の対象が勉強になった。そこからの伸びは顕著だ。

 比較的おおらかで攻撃的ではない。攻撃に対してもサラッとかわせる。そんな長所を伸ばし、老若男女問わず接して多種多様な意見を吸収し、自分の経験値にする。その中で取捨選択できる知識を深めれば人としての幅が拡がり続ける。

OA

 中1の夏前に入塾。究極の努力型でテストの点数は良かった。反面、一夜漬けだったので土台がなかった。だから授業についていくのが必死。最も多く涙を流した子だ。それでも全く諦めず多くのことを克服した。

 受験生になる頃には特進生の名に恥じない理解力まできた。中学生時代、最も誇れるのは結果ではなく誰よりも努力したことだ。大人になっても自慢できる(中)学生時代は勉強も部活も誰よりも頑張ったこと。努力出来ることは素晴らしい。

YY

 出来ていることとそうでないことの差が著しい。素直な反面、価値観が年齢以上に固まっている。今の知識・常識は今しか通じない。常に上書きする努力を継続させる。自分と他人の価値観は異なることのほうが多いことを理解する。

 その中で、自分に対して愛情を注いでくれる人には価値観の擦り合わせをすること。異文化を受け入れる器量を備えること。大切にしてくれる人には相応すること。自由な言動をして受け入れてくれる人は貴重な存在だ。

OD

 距離感や言動に悩まされた中学生時代。素直すぎる発言は思いもよらぬ感情を相手が抱く可能性がある。承認欲求を満たすためには、相手を認めリスペクトするところから始める。まずは相手の人となりをしっかり見る。

 相性の合わない人は必ずいる。サイレントスルー技術を身につけ、ネガティブ思考・言動に迎合しない。反面、背伸びせず等身大で接して居心地の良い人もいる。その人を大切にし本音で話し合える関係を継続させればいい。

 

最近の出来事

 転塾のご相談が多いのですが、ワンセは補習が多いです。時間割はあってないようなものになります、と伝えています。中学生のご家庭ならみなさま実感していることでしょう。さて、久しぶりの授業の出来事です。

 小3はMNが孤軍奮闘。負けず嫌いらしく、できなかった問題を地道に努力でカバーしています。また、小テストへの勉強もばっちりです。できることがドンドン増えています。小4はMYがほんのり計算ミスが減ったように感じます。褒めると途端に…ということもあるので油断は禁物です。算数ではMKの伸びが顕著。今後の伸びが楽しみです。入塾当初は色々心配したISも今は新入生や体験に来た子を率先して引っ張っています。小5は足立に檄を飛ばされていたNYが頑張っています。出来なかったことを出来るようにしてくる努力はピカイチ。少々意味合いは異なりますが「稼ぎに追いつく泥棒なし」ですね。小6はMHの数学的センスに光るものを感じます。中学生になったとき、しっかり鍛えていけば大学ではどんな分野を専攻しても大丈夫。しっかりと育てようと思います。算数ではSSに良い刺激を与えて欲しいところ。MNは少し喝を入れられてからとても良い子になっています。これからもそんな感じで勉強と対峙してくださいね。

 中1は特進と標準で完全に数学を分けています。残念ながら数学的センスを発揮して解いてくれる子はいません。それでも超努力型の緑HAに引っ張られる形で緑MYが頑張り、そこに緑MSがついてきている感じです。鯰江SNや緑SE、茨田HKはもう少しモチベーション上げれば更なる飛躍があるのにもったいない現状があります。

 中2も中1同様クラスを分けています。比較的新入生の緑SKがグングン伸びています。伸びしろがたくさんあるので、1年後が楽しみです。ここに緑YAが努力で色々なものをカバーしています。緑T・HAが明るい表情を見せる機会が増えました。席が一番後ろのときは曇りがちで楽しくなさそうだった表情がうそのようです。やはり前が定位置ですね。緑TH、KHは努力でできないことを一つずつ潰しています。そんな中2を足立は英語担当として歴代最高の平均点だといつも褒めています。真面目にできていますが、数学担当としては…

 中3は典型的な理系の集まり。国語では菫HAや緑IYがトップを取ったりでどんぐりの背比べ状態です。数学では緑SSが頭一つ抜き出ました。センスだけなら緑IAYYだったのが、完全に壁一つ突き抜けた感じです。歴代大手前合格平均点よりも今年の特進平均点の方が高く、数学だけなら全員北野・天王寺レベルにチャレンジできる位置です。中2とは逆で国語力はかなりやばく、猛烈な追い上げの最中です。

2020年1月24日金曜日

最近の出来事&~卒業生へ贈る言葉②~

 新年度を控えて体験授業のお話をたくさんいただいております。既に中2がほぼ飽和状態。小6も次いで多いです。机の数をmaxにして子どもたちを押し込むつもりはないので、どこかのタイミングで募集制限が入りそうです。入塾テストはありませんが、誰でも大丈夫な塾ではありません。ある程度ご理解いただき、お問い合わせ頂ているようで助かります。土日は授業優先でお問い合わせの電話を取れないこともしばしばありますが、ご容赦ください。

 では、卒業生へ贈る言葉第2弾

横堤YY

 例年になく中3の2学期から入塾。もう少し早くから見たかった。伝えたいことがたくさんある。勉強の意義、社会に出ることの意義、学生の間に身につけて欲しい知識。卒業までに時間がなさすぎる。

 君に期待する人がいる。期待されるのは素晴らしいことだ。これからの人生で多くの人々と出会うだろう。その中で、自分を大切に思ってくれる人の信頼や期待には応えようとする気持ちを持ち続けて欲しい。

MH

 長い反抗期。納得のいかないことに対してすぐ言動すると、思わぬ印象を相手に与えることもある。自分の価値観と他人の価値観は必ず異なる。異なるとき、自己主張ではなく相手と自分の意見の根本的な違いを見定めよう。

 そして、まず家族や友人・知人・先輩など自分と関わりのある人の長所を見てリスペクトする。人はストレスがたまると排他的・攻撃的になる。そうなりそうなとき、深呼吸して言動を振り返れば更に素敵な女性になれる。

2020年1月20日月曜日

私立中学合格速報

 今年の私立中学受験が無事に終わりました。開明中学に2人受験し2人ともスーパー理数で合格。倍率約4倍近い中、前期後期ともにスーパー理数での朗報を非常に嬉しく思っています。これで私立中学は開講以来全員合格が続いています。他塾風にいうと4名全員合格です(笑)

 ただ、個人的に中学受験は向き不向きがあると思っているので、積極的に勧めていません。最低条件は保護者の方とお子さまが同じ温度で行きたい中学校があることです。そうでなければ勉強そのものが嫌いになるか、家の中がギスギスする可能性が高いのでワンセではお引き受けしません。また、講師のスケジュール次第で開講しない学年もあります。
 
 そして、基本的に本命のみで浮気(複数受験)は考えていません。どこでもいいから私立、ならともかく、行きたい学校に行って欲しいからです。ワンセではない方のお話を聞くと開明と同志社香里というあり得ない組み合わせに驚きます。私立中選びの場合は「エスカレーター式で大学付」「高校でガリガリ勉強」の2択から始めます。偏差値で選ぶのは塾の宣伝のためだけです。慣れない受験で焦っている親心につけこむ商法で非常に遺憾です。

 翻ってワンセ。今年の子たちもそうですが、家族全員が受験生に気を遣ってピリピリするのは嫌いなので、ご家庭でも思っていたほど大変ではなかったのではないでしょうか。年末年始はお休み、エイエイオーみたいなハチマキとは無縁です。前述のように、それだけの気持ちを持っている子たちをお預かりしているのですから中3の受験生よりも指導面では楽です。受験生が増えた分のやきもきは必然ですが。

 さて、次は大阪府大高専の発表が水曜日。こちらも開講以来、小論文による全勝が続いていますので、結果が待ち遠しいところです。

2020年1月17日金曜日

最近の出来事&~卒業生へ、贈る言葉①~

 1/17(金)は私立中学の入試前日。1か月前は少し薄氷を踏む思いでしたが、ここ最近はTE、HF共に合格最低点は安定してクリア。上の学科でも高確率で合格点をクリアしています。ミスをしても下の学科の点数はクリアできるほどになっています。悲壮感や過度の緊張感もなく楽しそうに集中して勉強していたのが印象的です。合格を信じていますが、吉報が届くまでドキドキです。

 では、卒業生へ、贈る言葉の始まり始まり…

NM

 保護者の方とは足立が入院したときよりブログをお読みいただいてのご縁だ。純粋で弱者に対して優しく接することができる。反面、視野が狭く行間を読むことに長けていない。

 感受性は十人十色。価値観も同様。視野を拡げるため、思春期の間に自分の価値観と他人の価値観の違いを強く意識しよう。そうすれば更に「良い人」になる。

 長所である素直さはそのままに、価値観の多様性と周囲との温度差に気を配れば非常に成長でき、より素敵な大人になれるだろう。

横堤OS

 他人に干渉せず、周囲からの評価を気にするタイプではなかった。中3の長袖を着るぐらいの季節になった頃、急に自己啓発に覚醒。コミュニケーションを積極的に取るようになり、男子の輪の中心になった。

 同時にずっと馬なりだった勉強も向上心が芽生えたようで、中2までの「もったいない」と思うようなことはなくなった。

 勉強も精神面を大きく成長した中3時代。同じような姿勢を継続すれば、笑顔で毎日友人と過ごせるようになる。また、就活でも企業から欲しがられる人材になるだろう。

 

2020年1月13日月曜日

最近の出来事(主に受験生)

 私立中学受験まで1週間を切りました。1か月前までは社会・理科の仕上がり具合が微妙だったので、一抹の不安があったのですが、ようやく想定内の点数で収まるようになっています。あとは当日のテストでノーミスなら無事に全員希望校に上の学科で合格してきてくれるでしょう。中高一貫はもう1週間先なのでラストスパート真っ只中です。先週まではHFが点数で上回る機会が多かったのですが、ここに来てTEが猛追し、2人とも伸びています。それでも悲壮感や緊迫感はなく、楽しそうに集中してできることをじわりと増やしています。

 高校受験組は特進数学組が順調な成長を見せています。大手前高校の合格平均点を全員が超えるほどです。国立理系が普通に狙える位置ですね。高校生になってからの伸びが楽しみです。特に緑MR、菫SSの伸びが顕著。さらに伸びしろがまだまだ残っているので受験当日どれだけ取れるのか楽しみです。数学に比べ、国語力の劣る彼らですが、公立国語には対応できそうです。緑KHは記述の精度を上げれば良い感じ。菫HAは、まずは空白をなくすことですね。緑FSは小論文対策に余念がありません。最も期日が迫っているので、文章をブラッシュアップしていこうと思います。ちなみに高専は過去全員小論文で合格していますので、今年も追随してもらいたいです。前回も褒めていた緑OAは完全に一つの壁を突き抜けました。ゆっくりですが、確実に進化しています。緑IAは感受性がキーワードの一つ。辛辣なことを言ったこともありますが、愚直な進化に一目置いています。オール5が8割の学年ですが、期待値が上がりできることを増やしていかなくてはけないという思いが日増しに強くなります。

 次回より恒例の「卒業生へ~贈る言葉~」開始です。

2020年1月8日水曜日

2020年の出来事

 こちらは授業内容を中心に。小5算数は冬休みの大量の宿題があり、解説と丸付けだけで大幅に授業を延長しても足りないほどでした。最後は答えを流してわからなかった問題は次回解説することにして終了。それでも例年発生する宿題の手抜き者は翌日お呼び出し。新入生OYは初回のイメージとは随分異なり、修正能力の高さを感じます。KYは随分緊張している面持ちですが、慣れたらどうなるのでしょうか。NYは相変わらず真面目に丁寧に宿題をやってきました。その努力は必ず糧になります。

 中学受験組はTEがここに来てようやく社会が期待に近い点数を取れるようになりました。算数ではHFと並んで開明中の過去問で満点。複数回受験すれば合格最低点はクリアできるのではないかと思います。ONは書き物を中心にしていますが、タイトル次第で悪くない仕上がりになっています。

 中1特進数学は発展問題ばかりの宿題を出しました。ほとんど、ヒントをもらわないと解けない問題だったのでお勉強におつきあいされたご家族の方、お疲れさまでした…それでも緑HAが応用力をつけてきました。緑MYも悪くありません。このコンビに緑MSSEは必死に頑張って食らいつく姿勢はありますが、空間図形では相手が悪いです。また、緑SMが復帰後、悪くない集中力で話を聞けています。

 中2特進数学は確率の応用問題をしています。それまで等積変形をしていました。ここにきて緑T・HAOMが面白いセンスを発揮しつつあります。磨けば光りそうです。図形が終わり、地道な努力でクリアできる分野では緑KHが頑張っています。

 中3は緑OAが数学で一つに壁を越えようとしています。公立C問題相当のレベルでも頭を使い続けた結果が出始めています。また、鯰江OMも数学での成長著しい。ただ、安定した結果は緑SSMR、菫SSに軍配が上がります。ミスするな!IAYY!!