2020年5月16日土曜日

学校再開

 いよいよ大阪市は25日より中3生を優先的に授業再開することをほぼ決定したようです。できれば2m必ず1m離すとなるとなると前後左右を1席空ける計算です。学校は塾より広いのでそれだけ空ければ大丈夫でしょう。ちなみにワンセでは前後2席を空けるのをベースに無理なら前後1席を空けるように調整しています。

 コロナ禍で最も懸念しているのはみんなのストレス。今はコロナ対策をしっかりとしてもらうのが最優先なので細かい学習の徹底は多めに見ています。各学年の現状は別途報告しますのでここでは割愛。ただ、3月時点では家にあるのにマスク着用が徹底できていなかったり手洗いの仕方を全く知らない子が大半だったり、そういうことを教えて徹底させるのが最も大変でした。比較的体育会系のワンセですら苦労するのですから、学校現場や他塾ではコロナ対策を徹底させるのは現実的ではないと思えたほどです。

 5月になると無気力を案じています。家にいるとモチベーションがあがることも下がることもほとんどありません。ご飯があり、好きなだけ寝れてゲームができる環境に慣れ始め「このままでもいいか」となっている子の割合が増えてきました。大人も表情が緩んできた人が増えたように感じます。

 受験生は自分の立ち位置を全く理解できず志望校について有名な学校をとりあえず言っている子が多いです。例年以上に偏差値10以上の学校を口にする子が多く、勉強する覚悟がないのに返答に困ってしまいます。現時点で数学ではC問題に対応できる子は残念ながらいません。そこに届くモチベーションの子も然り。もちろん入試は5教科なので、数学が苦手な子は他教科で取り返しが効きます。それでも現状が見えず、志望校について考える機会が少ないことに不安を覚えます。

 かなり悩んだのですが高校進学説明会は6/5(金)鶴見区民センターまたはオンラインで実施します。例年だと私の話す時間が20分あったのですが、これをできるだけ短くして各高校の説明の時間を長く取る予定です。現時点で参加校は開明・常翔啓光・関大北陽が決定。のこりを2枠をどこにするのか調整中です。

 あとコロナ対策に無頓着な子は例外なく学習習慣も芳しくないです。どれだけ言っても机の下が消しカスや小さゴミがある子は宿題をきちんとできたケースがありません。これまでは怒る時期ではなかったので軽く説諭しただけですが、これからは少し平常運転に近づけます。また、今週より小テスト結果次第での居残り・呼び出しの自粛を緩和ています。具体的には一日3時間できれば2時間半で終わっていたのですが、午前中から来ている子は最大1時半、午後から来た子は最大6時間(7時を目安)に残します。また、これからは積極的に確認テストや補習の確認をしていきます。

 5月末にプレ中間テストを行います。定期テスト未経験の中1生にテスト勉強の習慣をつけていかなくてはと思っています。同時に受験生に客観的な立ち位置をしってもらうために五ツ木の過去問によるプレ実力テストを6月に予定しています。例年鶴見区民センターで表彰していたのは今春はありません。その代わりに満点賞・480点以上、中2・3には自己ベスト賞を設けて表彰する予定です。

 また、学校の夏休みの短縮に関わらずワンセでは例年と同じ量、またはそれ以上のカリキュラムを7月20日から8月31日で用意しています。なお、しばらく停止していた中学生部門の募集を再開します。ただし、コロナ対策としてマスク着用・手洗い・授業後の除菌のご協力をしていただける人のみとなります。受験学年は強い勉強意欲がないと内部生との差が埋められないのためお断りすることもあります。

 伝えたいこと・書きたいことは山のようにあるので、少しずつブログも更新していきますので宜しくお願い致します。

 

 

2020年4月26日日曜日

9月新学期説&近況

 子どもたちにはコロナ絡みの話を毎週しています。その中で新学年を9月にするよう政策提言するための論文を書くという話をしました。元々4月新学期は世界的に珍しくガラパゴス化しています。国際的に優秀な学生を日本に集めたり、競わせるために9月学年の切り替わりが望ましいという考えです。現実的に東大ですら計画倒れに終わりました。それほど4月が新年度という日本の固定観念は凝り固まっているのです。

 コロナの影響で今年なら9月新年度に移行しても大きなハードルである学校と会社の問題が解決されます。4月上旬に根回しを始めたのですが、専門家会議が開かれるほどになったので私ごときの出番はありません笑

 ワンセでは様々なケースを想定しています。
1.GW明けから学校が普通に再開(可能性低し)
2.5/11より時差登校、午前と午後で分ける
3.5月休校、6.7月より3月分の穴埋め、夏休み明けの9月新年度開始
4.5月期日未定で休校延期。以後ダラダラ様子見
2番本命、4番対抗、3番大穴と予想。ウチは個人塾なのでどれがきてもきっちり対応します。

 ところで受験学年に高校の話を少ししたところ、顔つきがかなり変わりました。これを受けて中止予定だった高校進学説明会をオンラインですることにしました。正直かなり準備に時間がかかり高校サイドにご無理申し上げることになります。現時点では開明高校と常翔啓光が参加予定です。

 今まではコロナの影響であまり厳しいことは言わずにいましたが、これからは質を更に上げていきます。最近の子どもたちを見ているとテンションが上がることも下がることもなく、このままでもいいやと子どもが感じているという意見も聞きました。これに強い危機感を覚えました。ストレス耐性がなくなりヒッキー、ニート化しか見えません。

 宿題や課題もほぼ全員がキチンとしています。全員の底上げは例年になく良い程です。今の心配は新入生が来たとき、差がつきすぎて埋めれなくなっているのではないかということです。そうなると人数は少なくても中1.2はこのまま新入生の募集を見合わせないといけないかもしれません。現在はGW明けまで新入生の受け入れは保留しています。ごきょうだいとご紹介、小学生はご相談ください。

2020年4月22日水曜日

オンライン授業

 先週より導入していますが、ネタレベルのものしか提供できておりません。塾内なら20分で終われることにその倍の時間を要します。一方通行にならないように呼び掛けるタイムラグがとてもあるからです。ただ、今までのように教室の定員の8割を入れる授業は現実的ではありません。

 まずzoomはウイルス対策がかなり脆弱でスマホやPC本体の乗っ取り報告を多く聞くので全員での導入見送り。ただし、こちらだけアカウント登録してURLを送って参加するタイプだと私以外は安全なので少人数クラスで試してみようと思います。続いてfacetimeというiphoneやipadなどapple製品で使えるものを試した結果、横向きのフル画面に欠点がり使えません。

 現在は、リモート授業やグループLINEを試行錯誤中です。最も使えそうなのはLINEのグループ通話機能。私は子どもたちが一方通行で聞くだけの映像授業を毎日観れるとは思いません。一部ではそんな子もいるかもしれませんが、大半はある程度管理されないと無理だと思っています。スマホの向こう側を意識しつつ、楽しく授業するには対面授業の数倍難しいです。一方的に大学のように解説するだけなら楽でしょうね。オンライン授業でも楽しさは追求したいです。

 ところで、現在の子どもたちの学力状況は悪くないです。いつもより宿題や課題を多くして細やかに確認テストを実施しています。ただ、もう少し集中力や瞬発力を上げていきたいですね。具体的にはGW明け以降にも休校が延長された場合、朝から定期テストや入試の過去問をして目覚めさせたいです。もちろん、授業とは別枠で基本的には家でしてもらいますが、家で出来ない子は塾で解いてもらいその様子をリアルタイムで流して臨場感を共有すれば手抜きは起きにくいでしょう。

 

2020年4月18日土曜日

近況

 新型コロナが世界で猛威を奮っています。4月には1000平米以上の学習塾にも休業要請が出されました。そんな中でオンライン授業を試していますが、使いこなせればいいかもしれないと思っています。まず、一方通行の映像授業は現時点で導入予定はありません。遠い将来youtubeなどでの限定公開はあるかもしれません。今、ワンセが気をつけていることはもちろん新型コロナの感染拡大防止について。

 4月から入室前の手洗いを「協力」ではなく「義務」にしましたが、手洗いをできる子が皆無でした。今でこそあちこちの画像で爪や指の間をしっかりと洗うことを奨励していますが、その時は誰もでていませんでした。見ていないと手洗いを済まさずに入室しようとする子もいました。ソーシャルディスタンスという言葉が出る前で人と距離を取ることもなく小団体で駅前にいたときは指導の限界も感じました。ようやく全員が基本的な感染拡大防止をできるようになりました。比較的に体育会系で言われたことをできるウチでもこの状態ですから、学校の再開は程遠いと感じています。授業の最初に最新のコロナ情勢について話しています。メディアリテラシーの問題を痛感し、正しい情報を伝える必要性を強く感じています。

 ちなみに今週に入り子どもたちに言っているのは「家で平和に(楽しく)過ごすためにすること」です。家の精神的な大黒柱は母であることが多いです。母のストレスや機嫌は家族に直結するのは大抵の人が経験済みのはず(ですよね?!)。子どもは時間があるのだから、こんなときこそ普段言われている「お手伝い」をしっかりすること。そしてお手伝いを言われてからでは遅いので言われる前に言われそうなことをする、更に家事で出来ないことを今のうちに覚えることは将来とても役に立つ、という話です。

 こんなご時世なので最近ほとんど雷は落ちていません。その代わり説諭(話し込み)はいつも以上にしています。9割以上の子は宿題や課題をいつも以上にできています。クラスに1人いるかどうかですが、まだ宿題のいい加減な子がいます。そんな子に今までは全力で色々手を差し伸べ続けていましたが、そんな余裕がありません。同業者と話していると異口同音に「どこかで線引き(できない・やる気ない子は放置)しないと」と言われます。ずっとそれに反発してました。お預かりした限りは塾の責任、として全員の底上げを真剣に考えていましたが、残念な現実としてそんな子ほど、コロナ対策に無頓着です。今、真剣に新型コロナの拡大感染抑制に努めてもらえないとヒトの命に関わってきます。1度はしっかり注意しますが2度目からは通塾をご遠慮いただくしかありません。宿題がルーズなのは自分だけのことで済みますが、コロナはヒトを選んでくれないからです。

 子どもたちの空いている時間をプラスアルファの勉強や有効的活用しようと模索しています。まず、プレ中間テストを5月末に行います。中学校の過去問や理科や英語は塾オリジナルでテストを作成します。今まではエンドレスで塾でやる勉強に慣れていましたから、これをきっかけに自宅学習を考えてできる子にしたいです。そのための管理方法も模索中です。受験生は国語・社会・数学では8月末までに教科書内容を終えて、過去問モードに入れるようにします。夏期講習中は朝から夜まで集中して勉強できる環境を作る準備をしています。通塾時間は最短にしつつ、勉強時間と質は過去最高になるよう方策を探します。いつかは必ず収まるコロナ禍に備えてワンセとしてできるベストな道を探し続けます。

 

2020年4月14日火曜日

大阪府、幼稚園・小中高校生に図書カード2000円支給

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200413/2000028168.html
上記を受けて、当塾では支給された図書カードと引き換えに2200円までのリストを配布しその中の教材をご選択いただけるようにします。2200円を超える教材をご希望の場合は差額を現金でご精算させていただきます。私に一任される場合は購入金額の目安と欲しい教科をおっしゃっていただければ現状のお子さまに必要なレベルのものを選びます。リストが完成次第配布しますが、図書カードや現金は後払いで結構です。

2020年3月20日金曜日

公立高校合格発表日

 最後の合格発表である公立高校。10時過ぎに現地に見に行った緑MRから吉報が!!その後、ネットで閲覧組の菫SSからも吉報!!しばらくヤキモキしながら連絡を待っていると緑KSからも第一希望の学科で合格出来たと嬉しい連絡!!最後に菫HAから無事合格との朗報!!

 昨年に続き公立私立高校廻し合格なしの第一希望校に合格出来ました。また、私立の成績優秀特待生に今年も半分選ばれました。少数精鋭で皆の頑張りを心から誇りに思います。高校生部門がないワンセは高校生になってからを案じます。親心に近いものですね。

 それはさておき、卒業後の制服写真撮影は笑顔で迎えられます。卒業旅行が延期になった分、何かみんなで盛り上がれる方法を思案中です。部活引退後はずーっと塾一筋だった彼らとお祝いしたいですね。

 毎年毎年、こんなに感情移入して教えるのは最後だと思いつつ、同じことをしています。新三年生もこの先輩たちに続けるようしっかりと勉強させます。ただ今宵は勝利の美酒に良いながら、思い出に浸り良い夢が見れそうです。

 今年度公立高校は四條畷2人、東理数、咲くやこの花1人ずつ合格できました。私立高校、府大高専に続き全員合格本当におめでとう!!

2020年3月14日土曜日

日本を憂う

 1億総中流と言われた昭和後半から終身雇用、年功序列賃金制度が崩壊した平成後半、そして令和時代。賃金格差・学歴格差の広がりが顕著です。様々なことが欧米化していっているように感じます。何でも裁判するところや他人に無関心なところ、子育ての責任を全て家庭に押し付け教育に責任を持たない社会。

 そんな中でも教育格差の広がりに非常に強い危機感を覚えます。お子さま主義になり、子どもに厳しく接する人は家族以外居なくなりつつあります。子どもは大人の本気を見抜くので、自分に真剣に接してくれない大人の言うことを本気で聞きません。果たして、醒めた子や、一見聞き分けはいいけど年齢相応の成長が伴っていない子が急増しています。

 それでもお子さま主義なので誰からも注意されず大人になる子たち。彼らが成長し、社会人になったとき、この人と仕事をしたい、任せたいと思える人になって欲しいと心底願っています。この子なら大丈夫と思う子が減り、案じられる子が年々微増しています。何よりは昔のヤンチャな子たちとは異なり、問題を起こさず成績も平均点だと課題を感じることが親子共にない場合もあります。

 ところで、私は例年中学生に最後の宿題を出します。学生の間にこれだけは絶対に負けないと胸を張って言える何かを見つけること。「友だちが誰よりも多い」「地道な努力を継続してできる」「一つのことに長期間夢中になれる」何でもいいからそれを見つけて磨いて欲しいです。

 勉強と仕事は個性というフィルターを通すと結果や周りに与える印象が似ていると思います。「時間にルーズ」「ミスが多い」「約束・締切を守れない」「要領が悪い」勉強だと問題は発生しませんが仕事だとそうはいきません。仕事は当然大変です。周りが10分で覚えられる英単語を1時間かかって覚えられたら褒められます。でも10分で出来る仕事を何回たっても1時間かかれば迷惑になることもあります。そして、同じミスでもその人の個性や普段の姿勢で相手の受け止め方は大きく異なります。

 課題を感じる人の子ども時代の特徴は過度なマイペースだったり周りを全然見ないこと。そんな子どもを見ると、何とかしなくてはいけないという強い衝動に駆り立てられます。根本的なことや性格的なことの場合は軽く指摘しただけでは通じません。ストレスになっても伝えたい、と思うこともあります。

 ただ、このご時世でそんなことは流行りではありません。それをどこまで踏み込むか。自問自答はずっと続いています。「わかってる。でも、今はまだ出来ないから」と自分と向き合わず楽な方に行こうする子にどう伝えていくのか。

 私の仕事を知らない人と話すと「塾は勉強だけ教えるところ」「塾の先生なんて子どものことをそんなに見ていない」と言われることがしばしばあります。曖昧な相槌を打つだけです。私は授業前後の雑談を通じて子どもたちの現況を知ろうとしています。ご家族の次に子どもたちの近況を知っていたいと思っています。色々な成長をしてもらいたい。将来、友人たちの輪の中心で笑っていて欲しい。信頼される人になって欲しい。そんな思いとは裏腹に危機感を覚える現状が今の日本にあります。