2021年2月8日月曜日

卒業生へ

私の出番としてはこのメンバーでする最後の授業が日曜日に終わりました。感傷に浸るのは早いですが、少し思い出を。

この学年は緑小学校の学級崩壊が大きな影響を及ぼしました。宿題に対する根本的な認識ができていないことが原因です。この学年が直接のきっかけで「宿題orさぼり月三回で退塾勧告」という新ルールができ、残念ながら数名が対象者となりました。

ワンセは成績下位層にとって勉強から逃さない点でもっとも手厚い塾だと思います。ただ、特進生に時間をかけるより数倍の労力が必要でありながら、全てが正しい方向に導けたわけではありません。退塾すると遺憾ながら関りは全くなくなってしまいます。不本意ながら「厳しい塾」と揶揄される機会が増えていきました。

受験生になってからは、コロナ禍で12月時点ですら緊張感は皆無でした。五ツ木の偏差値が実態よりも高かったり、順位が良かったりするのを見て当該学年のレベルの低さを心底憂いたものです。同時に浮つきまくっていた現状を冬の懇談会で嘆きました。子どもたちのプライベートなことを報告したのは極めて珍しいです。数名にはLINE自粛勧告もしました。教科担当としても国語数学社会で嘆くことが多かったです。

そんな彼らにようやく緊張感が見えたのが年が明けた1月以降です。惚れた腫れたの話も聞かなくなりました。一部の人はうまく隠していただけですが(笑)同時に過去問でも過去最高を塗り替える機会がしばしばあります。社会では緑YAがダントツ、数学では緑SK、THA、FHの成長が如実、国語では緑OMが良いセンスを発揮しています。同時に褒められる機会が少なかった男子も緑UTを筆頭に、荒波ながらも緑IHや緑TKが理系では成長を見せています。ようやく自分のための勉強を始めました。スタートは遅かったですが、高校生になってからの伸びしろはたくさん残しています。

前代未聞のコロナ禍での入試も明後日に控えています。本当にやっとですが、高校の先生方にも恥ずかしくない仕上がり具合で迎えられそうな状態になりました。今年はダメ元で上の学科から願書を出した子が多いですが、何とか全員第一希望の学科で合格してきて欲しいです。

追伸:休日の長時間勉強を最後まで集中力を切らせずに終えられるようになったのはとても嬉しい収穫です。

2021年2月7日日曜日

卒業生へ~贈る言葉⑦~

 緑KH

第一印象は超マイペースな子。何をするにも自分のペースを守っていた。それは「強い自分」を持っていないとできない。

学年不相応のルーティーンがあるのは裏打ちされた経験の積み重ねだろう。考えて行動する習慣が小学生にして備わっていたということだ。ただ、案じられたのはマイペースが過ぎて周囲を全く見なくなること。

しっかり周囲を見て、言動の影響を鑑みて実行することを心がければ更に自分磨きができ、様々な幅が拡がる。

P.S冷静沈着でとても頭の切れるお父様との懇談会は楽しかったです。

SY

塾では自分の意思をあまり口にすることはなかった。課題が溜まったときはこなせるのかどうか案じられた。

それでも無事ワンセで卒業できた意義はとても大きい。壁(努力)の向こう側をみることができた。多数の人が諦める状況下で得意分野ではないことを継続するにはかなり強い意志が必要で貫徹できた。

中学生時代、私はとても勉強を本気で頑張った。何年経っても何十年経っても言えることは非常に大きな糧だ。

TM

志望校を決めてからの自発的な努力が最も顕著な一人だ。将来の目標が決まり、自分の足で歩み始めたのが大きい。

改善点をコンプレックスに感じていた時期もあったが、修正すれば長所になることも見え始めたようだ。今、できないことは当たり前。人と比較して出来る・出来ない・速い・遅いでに一喜一憂しない。

気づいた改善点を一つずつ修正できれば、非常に魅力的な人になる。いくつになっても成長する人はとても素敵だ。

鯰江OM

ワンセを卒業し進学校に入学すると誰からも本気の管理はされない。何事においてもしない選択肢を選んだとき、もう差し出される手はない。

眼前にあることを先送りすると手遅れになることもある。元来持つ能力は決して低くなく、様々な分野で平均点以上あるのにもったいなく感じることが多かった。やらなければいかねいことは早めに手をつけるよう心掛けよう。

真面目ゆえ、学校では問題視されることなく良い子扱いされてきた。だからこそ、ずっと案じられる。

2021年2月6日土曜日

卒業生へ~贈る言葉⑥~

茨田MM

遠路遥々通塾してくれた中学生時代。卒業までに周囲との温度差を感じられるセンサーの精度を上げるのが目標の一つだった。

一般的に小中学生の男子は怖いもの知らずだ。なぜなら、失敗経験が少なく何とかなるさ、で今まで何とかなってきたからだ。そして、失敗する自分をイメージできない。結果、初めての挫折に弱くなりがちだ。

ただ、人間関係で多くの感情を抱く経験をしたのは大きな糧となる。大切なのは「なぜ」そうなったのかを意識して今後に生かす気持ちを持続させることだ。

IH

持て余しているパワーの行き先が見つからなかった中学生時代。やりたいことの「つまみ食い」が多かったように感じる。

しかし、学生時代はどんな失敗も許容される特権がある。それを最大限に生かすため多種多様な経験と失敗を繰り返せば良い。情報化社会だが、経験に勝る情報は存在しない。失敗経験こそ、人を大きく成長させる。

人よりも大きなエネルギーを持っているのだから、存分に惜しみなく使い切れば開拓者の道が開かれる。

HY

初めて見たとき、自信無さげで線が細く、卒業できるのか案じられた。中学生になってからは少しずつ勉強で良い思いができた。

それに伴い自信がついてきて将来のついてもポジティブ発言が増えた。それでも自己評価は低い。自分の弱さを知っているのは充分長所だ。知ったうえで他人の気遣いができるようになれば「良い大人」になる。

自分の殻に閉じこもらず、新たなチャレンジをしよう。好奇心を刺激される何かがあったら、悩まず行動しよう。勿論、はみ出さない範囲でね。

SK

トラブルを好まない平和主義な反面、だめだったときの自分を妄想し限界を低めに設定してきたのがもったいなく感じる。

チャレンジしなかったことは経験値の不足となる。逆も然り。志望校に無事進学できれば7年間時間のゆとりができる。その時間を有効的に過ごそう。目的意識を持って行動するなら内容は何でもいい。

多種多様な分野をつまみ食いし、その中で興味が出た分野を究めるように打ち込む。刺激された好奇心に素直な行動を取ろう。

鯰江MK

独立前の夢の一つ「卒業生がプロ野球選手orJリーガーになる」ことは未達成。具現化の期待がかかる。

スポーツで高校進学するのに最後までみんなと同じ勉強量をこなしたのは大きい。楽な道へ逃げずに努力できたのは大きな糧となる。どんな道でも上を目指すなら人と同じことをしていては無理だ。

ストイックに自分の限界にチャレンジし続ける。自分以外の人間にはこの壁は超えられないと思える努力を継続させよう。


NH

良くも悪くも実年齢以上に色々幼い。人は成長するにつれ野性を理性で抑えられるようになり、そのレベルが上がっていく。

自分の感情に素直なのは悪いことではない。ただ、周囲とのバランスは常に意識しなくてはいけない。言動がどのような影響を周囲に与えるのか考えるということだ。そのためには継続した努力が必要なこともある。

飽き性でもあるが「もうやめよう(終わろう)」と思ってからほんの少しだけでいいので頑張る習慣をつけられれば大きな力となる。

THI

地道努力が出来るのは大きな長所だ。ただ、誰もが「少しぐらいいいか」と手抜きをしたくなるタイミングがある。

それを最小限の波で抑えることができれば長所は更に伸ばせる。周囲よりもできたが、期待値はもっと大きく最上位のものを望んでしまう。それに応えられる能力が充分に備わっていると思うからだ。

人見知りゆえ、自分のことを積極的に話そうとはしないのは思春期の特徴の一つ。どんな言動でも受け止めてくれる人にはしっかり自分を出そう。

KY

笑顔と返事の良さで一生困らないと思わせる最大の長所を持っている。自分の言動から様々な副反応があることを知ったのも中学生時代の大きな収穫だ。

反面、今日のないことへの持続力が課題として残っている。要領良くかわす術に長けると、自分の限界前で止める習慣がついてしまう。それすら吸収される天真爛漫さがあるゆえ、案じられる。

笑顔も素敵だが、努力する姿勢に人は惹きつけられることも多い。自分磨きをして良い意味で「人たらし」になろう。


2021年1月31日日曜日

思考力

 先週、小5の算数で等積変形の演習と解説をしました。この単元は数学的センスが非常に問われます。学校のテストはほぼ満点の彼らなので、例年よりも少し詳しく解説しました。その後、演習になったとき3割程度の子が正解(これは非常に高い数値)で嬉しく思いました。どう閃いたのか聞いたところ、残念ながら理解したのではなく「数字が2つしか書かれていない。だからこれを掛け算して2で割ればいい」という発想でした。

 子どもは○(正解)が欲しいもの。それは充分理解しています。ただ、センスを養う問題で考えることを始めから放棄して答えだけ合わせるやり方を選んでことが軽くショックでした。授業の冒頭で「思考力の大切さ」について触れてから導入したからです。伝わっていなかったのだなと思うと同時に今後の授業の進め方について再考しなくてはと強く感じました。

 高校生になってから伸びるために「思考力」は重要です。「なぜ」を大切にしなくてはいけません。反面、そこに力を入れると授業を聞いているだけ、座っているだけで終わる子が続出します。

 子どもの頃に様々な種類の脳の使い方をするのは非常に重要で一生ものだと思っています。右脳教育の重要性ですね。ただ、そればかりではいけません。暗記脳(暗記の訓練)も必要です。リハビリや筋トレと同じで一つだけ鍛えるのではなくバランス良く鍛える必要があります。

 今までは定期テストで450点や学年トップを目指してきました。これからはもう少し異なる角度から考えています。つまり思考力を養う授業スタイルです。ただ、これは諸刃の剣で成績不振者を増やすことになるのは私立高校のスタイルから明白です。よってワンセでは暗記を鍛え、全員に最低限の勉強と努力を課しつつ、より上を目指せる子にはテストの点では測れない数学的センスや発想を鍛えていきます。

 そう考えるようになった伏線は今年の高1と現中3の数学を教えた結果です。文理学科対応の数学は一朝一夕にはできません。かけてきた時間と結果は比例しないことが多かったです。よってC問題対策や難問にチャレンジする子はある程度選抜してきました。ただ、昨年東の理数科に合格した子は最終的にC問題で四條畷高校レベルの点数は取れるようになっていました。1年前までは数学で入試が楽になる子はいないと思っていたのに今年では緑YAの急成長を筆頭に、緑FHSKなど文理学科受験生の平均点を取れるようになっています。THAは元来のその力はあるのですが、「ウサギとカメ」のウサギさん休憩状態が長く、今必死に追いかけておいつこうとしている状態です。ウサギ2号の緑OMも走り始め、高校生になってからのレベルアップに期待を遺しました。

 元来、努力型の多いワンセっ子。阪大等の国公立大学理系に行ってもセンスではなく努力型が大半でした。今理解できなくとも脳を鍛え続ければどこかで覚醒する可能性があります。その時を信じて「難しい」「わからない」と言われることでも授業で取り入れていこうと思います。

 教える経験の積み重ねで問題を見れば誰が解けて誰が解けないか大体わかります。もっとわかるのは「今、解説している言葉を誰が理解しているのか」です。ワンセではわからない、自分にはハイレベルだ、と言われても脳をしっかり活性化させるために思考力を問う問題をやろうと決めました。

 

卒業生へ~贈る言葉⑤~

 MK

令和の時代ながら昭和&令和のハイブレッドのようだ。良くも悪くも自分の気持ちに素直に言動する。

言わないほうが良いことも苦走ってしまい、色んな経験をした。それでも周りに多くの人が集まるのは徳のおかげだろう。ご家庭でとても良い教育を受けてきたように感じる。集中力の持続が課題だった入塾当初。

今ではクリアできている。高校生になったら是非自分の興味で勉強を始めて欲しい。基礎の構築はやらされてもできるが、そこからは自分の意志が肝要だ。

UT

中学生時代はラグビーと勉強を両立できた。身体は大きいがナイスガイ。勉強では教科の好き嫌いは激しかったが、理数系は男子らしいスパートを駆けている。

部活に励みつつ勉強も努力する道を選んだ高校では、是非得意な教科に磨きをかけて欲しい。ただ、学生の間は逃げられない英語を後回しにし過ぎてはいけない。全てにおいて最低限度のことを済ませておいて好きなことをしよう。

これからも周りに流されず、決めたことをやり遂げるためストイックに自分を追い込み続けよう。

FH

猪突猛進で独特の世界&正義感がある。自分で壁に気づいたとき、高さに怖気づき後ろを向くこともあった。

ただ、軌道修正も早かった中学生時代。将来の夢も見つけた。具現化のための弱さや改善点に気づいたのは大きな収穫だ。流されない強さも身につきつつある。そんな「今」に心配はないが、卒業後にブレないかどうかは案じられる。

失敗が許されるのは学生の特権だ。失敗しても次に生かすか背中を向けるのかで将来は大きく異なる。もちろん常に前者を選択して欲しい。

OM

非常にマイペースで自分の限界への挑戦から避けてきた中学生時代。興味を持ってもハードルがあれば「じゃあいいか」になることもしばしば。

そんなままではいけないと気づいた中学生時代。頑張れる環境の高校を選び、希望と不安が交錯している。人畜無害で平和を好むのも良いけれど、やりたいことを見つけたときは我を通して取り組んで欲しい。

長所は他人の価値観を否定しないことだ。反面、周囲を見なさすぎることもある。長所は伸ばしつつ、視野を拡げると更に成長できる。


2021年1月25日月曜日

最近の出来事

  コロナ禍での入試は第1弾の高専特別選抜が終わりました。この後は私立高校、そして公立高校へ続きます。受験生は連日勤勉に努めており、人事を尽くすまで駆け抜けている真っ最中です。

 さて、たまには受験生以外の出来事。

 小3は計算特訓が終わり復習モード兼教科書内容を終わらせにかかっています。出来ていないことが気になる性分ですが、振り返ればわずか10か月とは思えない成長を見せた学年だと思います。小4は精神的な成長が大きい学年です。もちろん勉強での知識は増えましたが、強くなったと感じる機会が増えました。小5は基本問題の理解度はバッチリ。応用問題の手応えも悪くない。ただ、計算問題の精度と発展問題が次年度の課題です。6年生は中学生に備えて多種多様なことを伝えています。しっかりと育ててトップ争いできる子たちにしようと思います。

 中1は落ち着いてきました。安定してできるレベルが高くなっています。中学生進学時に卒業できるか案じていた子たちも、周りに良い意味で流されて出来ることがしっかり増えており安定してきました。クラスの状態としてこんなに落ちついた中1は久しぶりです。特進数学では文理学科や超難問数学の前哨戦。思考力を養う時期としては悪くないです。センス型の子はいないので、初見の問題には弱いですが、努力でねじ伏せてくれそう。

 中2は中だるみを脱出し、課題の多かった1年前よりも良くなりました。次の課題は志望校を早めに決定し、合格目指した勉強を始めることです。特進数学では既に発展問題に備えた段階で空間図形を強く意識した授業を展開しています。中1は特進同様、思考力を問う問題をしているときにしっかりと脳が回転しています。ここに閃きが加われば無敵なのですが…

 中3は真のラストスパート。特に公立組と国語の論述対策に少しずつ力を入れ始めています。今から取れるのは論述と社会理科。国語は最終的に必ず助けてくれる教科になるれるよう仕上げます。今年も全員合格は最低限、廻し合格なしと特待生合格を一人でも多く出せるよう精進の日々です。

2021年1月24日日曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

  緑THA

 様々な分野においてセンスがある。本気でやればそれぞれの道で指導者になれるレベルだ。惜しむらくは「本気」にならないこと。

 重い腰を上げるのはギリギリになってから。ただ、そこからの追い込みは期待を裏切らない。「もったいない」を何度言ったか数えきれない。興味を持った分野でも「これぐらいでいいや」が優先してきた。

 学生時代に一つで良いので自分の意志で決めた何かを追求してほしい。頑張っている姿は最も素敵だ。

 茨田北MM

 入塾前は嫌なことから避けていた。それが許される環境ではない塾で卒業できるのか案じていた。

 ようやく志望校を決め、部活を引退してからは努力を始めた。遅くはあるが、可能性の先送りができたことに少し安心した。勉強しなくてはいけない学校を選び、最も大切に見てくれる高校を進学先にしたからだ。

 勉強では苦しむ姿を見ることが多かった。苦労して努力した人にしか見えない壁の向こう側を是非見て欲しい。蛍雪の功だ。