2023年3月20日月曜日

つれづれなるままに~公立一般受験者全員合格の日~

 今日は公立の一般入試合格発表の日です。朝から事務所で待機していると、まずはKHから吉報が!続いてMHからも!最後に、待たされましたがYJからも吉報が舞い込みました。天王寺・高津・東に全員合格です。これで一般入試は全員無事合格です。数学C問題は少し易化していたので、自己採点結果が360点を超えていたので安心していました。東は普通科を本命に受験していましたが、3月に入ってからの過去問結果で過去5年分は寝屋川高校合格ラインを超えていたので、受験当日によほどのことがなければ合格できる手応えはありました。3人とも半年前には志望校に届いていなかったのですが、11月の五ツ木を終えたあたりから文理学科組がぐんぐん伸び、東の子は受験直前になってようやく手応えを感じ始めました。感想を書くとだらだらと長くなってしまいますので、一度アップします。昼から続きをつれづれなるままにアップします。

 続き

 今年は5年ぶりに高校入試で残念な結果を出してしまったので反省が多い年です。コロナで新学期の開始が遅れたり、前代未聞のコロナ対策の影響を受けた学年です。また、私にとって三大原則厳守を求めた最後の学年です。全員に共通の課題を与えて、きっちり出来ているかどうかをチェックし、出来ていなければ退塾勧告を出した子も多かったです。自由と責任は表裏一体なので、それを小中学生時代に経験することは大事だと考えています。そんな考えは時代錯誤になりつつあるのでしょう。

 注意することをやめてスルー技術を発揮できれば気は楽になります。でも、その子の将来を考えると、やはり気づいた大人は注意すべきだと思っています。親だけが子育ての全てをするのは大変です。愛情を持って、ダメなことはダメ。褒めるべきところはきちんと褒めるべきだと考えています。子育てのお手伝いをさせてください、というスタイルは変わりません。

 ちなみに今年の卒業旅行は大きなトラブルはありませんでしたが、千葉東京のえげつない渋滞に巻き込まれたり、いくつかのトラブルがありました。引率は仕事の中で一番避けたいもので、旅行中に気が休まることはありません。アクシデントがないか常にピリピリしています。楽しい旅行中にそれが伝わらないように子どもたちとあまり交わらないようにしています。顔に出さない自信がないからです。みんなが楽しんで良い思い出をたくさん作れる卒業旅行にこれからもしていきたいと思っています。

2023年3月19日日曜日

集団授業、個別授業

 集団授業のメリットは子どもたちが自分の立ち位置を把握しやすいことです。ある問題がわからなかったとき、周りが全員理解できていたなら自分の不足している部分を理解できます。また、同等レベルの塾友が明らかに自分より成長が早ければ感じるものがあります。また、周りを見て「今、何をすべきか」考えることもできます。デメリットはカリキュラムが全員同じなので、かゆいところに手が届きにくい点です。また、ワンセの場合は5教科必修のため通塾時間が長くなります。塾によっては部活との両立が困難な宿題を課しています。

 個別のメリットは、個々を見てカリキュラムを組める点と時間の融通がきく点でしょう。デメリットは高額になりがちな費用と自分の立ち位置を感じにくい点です。何より、マイペースで勉強できるといえば響きは良いですが、周りと同じことが出来ない可能性もあります。

 ワンセの集団授業は周りがよく見えます。かなり指名される回数が多いので発言したり、他の子の意見を聞く機会が多いからです。私は、ワンセの集団授業は社会に出る前の大切なコミュニティだと考えています。ワンセではあまりありませんが、遅刻する子はそういう習慣がついていて、提出物が雑であったり期日を守らない子は同じことを社会に出てからも同じようなことをする可能性が高くなると思っています。

 だから、点数よりもそのような習慣を身につけることが非常に肝要だと思っています。  これはワンセがどこの塾よりも高得点を取っていて、合格率が高いという結果を出しているからこそ言えるという自覚はあります。社会で求められる協調性とコミュニケーション能力をしっかり育んでいきたいと切に願っています。

 時間・宿題・聞く姿勢という三大原則を守れる子が本当に減ってきています。それに対して社会は寛容になり、個性を尊重する方向です。でも、社会に出れば、時間や納品日を守れなかったり、上司や、取引先の話を聞いていなければ会社にとって存在価値はかなり低下します。それが三大原則を決めた経緯です。

 ワンセも毎年考えてはスルーしていた個別部門の開講を決めました。集団で出来ることは個別で出来ると思っていましたが、5教科必修が時間的に厳しかったり特定の教科だけ何とかしたい子を見るためには必要だと感じる機会が増えたのも大きな要因です。

 ワンセは個別でもお預かりしたお子様をお客様扱いしません。宿題の量の調整や取りたい点数、志望校によってカリキュラムは変えますが、適当なことを個性という名のもとで許容しません。教える先生も人間ですから、宿題や復習を全くしてこない子に感情移入できません。ルールを守れない子に育てたのを第三者に責任転嫁する保護者からスタッフを全力で守ります。

 私は、子育てのお手伝いをさせていただきたいという考えで塾を開業しました。教えることに関してはプロとして恥ずかしくないトライ&エラーと情報の上書きは怠っていません。講師マニュアルには宿題忘れや小テストの結果は講師の通知表のようなものだと書いてあります。ウチできちんと出来ない子が異なる環境で出来たというケースがあってはいけないと思っています。

 ワンセの個別は生徒保護者の言いなりになる塾ではなく、希望する点数・学校へ導く適切なカリキュラムを提示できる塾でありたい。出来るだけ費用は抑えつつ正しい羅針盤でありたい。サービス業ではなく、胸を張って教育業だといえる塾でありたいと思っています。

2023年3月16日木曜日

最近の出来事

 今日から三日間、卒業旅行の引率です。とりあえず初日のナガスパは終わりました。ちなみに公立入試では悪くない手応えだったと聞いて少し安心しています。

  さて、新年度が始まりました。新小5は出来ることが学年相当よりも多く、期待値が高まっています。算数の課題は精度を上げること、国語は読解したことをうまく文にまとめられるようになること。時間を掛けて出来ることを増やそうと思います。新小6の算数の課題はスピードアップと精度の向上。計算をミスしないことです。英語は今までのスピーキングがやや多めから、単語・文を書くライティングを多めにしていきます。2学期からは中学生内容に入って、英語が好きで得意になれるための小学生期でありたいです。算数よりも国語の方が課題が多く感じます。学年相当に出来て欲しい読解力や演習問題の答え方です。こちらも時間をかけてやっていこうと思います。

中1はやる気があるので、モチベーションのコントロールをしていこうと思います。英語の単語テスト量が多めだったことを案じていましたが、みんな事前に勉強すら癖が出来ていて嬉しいビックリでした。ただ、詰めが甘く満点にはならない勉強方法だったので、そこはしっかり伝えていかないといけません。

 中2は教科間のバラツキとやる気に個人差があるものの、平均すると悪くない状態です。今年度よりペナルティ制度がなくなった2年と3年。ペナルティは真面目に小テストの勉強をするためのやむを得ない手段。全員が自覚で勉強してきてくれるのが一番です。新しいスタイルの定着に向けて試行錯誤中です。

 中3も同じく新しいスタイルの確立中です。ただ、受験生なので2年ほど悠長にはできません。言われたことを期日通りにしてこなかったり、手抜きが続いたので久しぶりに厳しく注意しました。でも、感じ方の温度差が年々激しくなっており、対応に試行錯誤中です。

 長くなりそうなので、次回ワンセの集団授業と個別について考えを書きたいと思います。

2023年3月9日木曜日

受験前夜

 明日はいよいよ公立一般入試です。今日は最終確認ぐらいでしたが、全員過去問5年分で志望校の合格最低点を大幅に上回っています。いつもだと彼らとの思い出をかみしめながら余韻に浸っているところです。

 今年、少し違うのは高校3年生の合格報告があったことです。阪大・神大複数名を筆頭に国公立大学進学が5名確定。私立大学は同志社大学に5名以上、関西大学・立命館大学も複数名、そして、高校で色々苦しんだ子も武庫川女子や関西外国語大学に努力して合格できた報告も聞いています。高校生で頑張り切れなかった子がほとんどいなかったことがとても嬉しいです。高校合格がゴールになって「燃え尽き症候群」にならない子たちが自慢です。自覚を持って勉強できていたのだと感慨深く、是非彼らに続いて欲しいと切に願っています。

 翻って今年の受験生。文理学科を除くと寝屋川・東を受験する子が多い傾向があります。90点満点で安定して70点前後取れる彼らを見て頼もしく感じつつ、実力をしっかり発揮してきて欲しいです。国立大学に合格してきた先輩と比較しても劣る要素はない彼ら。怖いのは緊張とミスだけです。私立高校入試が終わってからは長く感じた1か月でした。あえて言えば国語の考えを書く問題で条件違いやタイトル違いをやらかして大幅な減点を食らうことぐらい。それをやっても大丈夫なぐらいに貯金は出来ているはずです。実力は折り紙つきなのでDo your best!!

2023年3月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉ファイナル後半~

 緑YJ

 感性や価値観が独特だ。マイペースを乱されることが少ない。価値観の擦り合わせをして「和して同ぜず」を具現しよう。

 自分観があるため、他人の価値観を否定しないのが長所だ。独創性を貫くのは良いが自分の言動が世間の最大公約数と比較してどの位置にいるのかは強く意識しよう。立ち位置の把握なしでのマイペースは想定外のことも起こる。

 基本を固めたら好きなことに集中して知見を究めよう。その道を深く深く極めて欲しい。

 緑KH

 最も短い付き合い付き合いで、伝えられなかったことがたくさんある。ストレスは大切だ。その向こう側にしか見えない景色がある。

 これから先、多種多様な未知のストレスを経験する。その度に強く向こう側を意識して欲しい。達成感や充実感がそこで待っている。大半の人がストレスを感じたら忌避するがゴールを信じて突っ込む。

 そうすることで得られた経験や知識は誰にも奪われない自分だけの特別な個性となって返ってくる。

 鯰江MH

 中学生時代、1日24時間を常に自己研磨に捧げていた。精進するのは素晴らしい。ただ、健全な精神と健康な身体は表裏一体だ。

 どちらかが欠けてもいけない。若いときは自分の身体の限界を考慮せずに多くのことに取り組みがちだ。体力・気力の限界を知り、その手前で少し息抜きする必要がある。成果は短期間で判断しない。

 トライ&エラーを繰り返し、目標を具現できる精神力は素晴らしい。でも、同じ努力を大半の人は出来ないことを知っておく必要はある。

卒業生へ~贈る言葉ファイナル前半~

 緑ST

 入塾当初はスピードが大きな課題だった。その速さについていくためにかなり努力した。果たして、出来ることが大幅に増えた。

 ストレスの向こう側を知る人間は強い。この時期に苦手意識があったことを乗り越えたのは大きな大きな財産になる。自分と向き合える素直さと合わさって最も成長した一人になった。努力しても結果が出来るまでに時間がかかる。

 こんな濃い経験を出来た中学生時代。自分の弱さを知っている人ほど、他人に寄り添える。徳を積み重ねて良縁に恵まれる。

 緑SK

 人間関係に悩んだこれまでの学生時代。多くの経験をしたからこそ、人との接し方が見えてくることもたくんさんある。

 自分が嬉しくなった経験は「恩送り」する。人からされて嫌だったことは人にしない。その姿勢を継続し続ければ人の和ができてゆく。「ありがとう」を言った経験、言われた経験分良い成長を重ねられる。

 人間関係で悩むことがあれば思い出して欲しい。何があっても自分のことを心配してくれる人だけ大切にすればいい。

2023年2月21日火曜日

合格報告

 今年も無事に受験者全員廻し合格なしで第一希望の学科に合格できました。

近大付属高スーパー文理2名中特待生(スカラシップ)2名)進学1名、開明1名、関大北陽6名、大阪国際スーパーα3名(内特待生3名)、スーパーβ3名、Ⅱ類2名、常翔啓光特進Ⅰ類1名(内特待生1名)特進Ⅱ類1名、興国スーパーアドバンス1名(内特待生1名)大阪産業大学高特進1名(内特待生1名)信愛・好文看護1名ずつ。信愛・好文からは特待生での合格を得たかったところです。それでもみんなの頑張りで全員第一志望の学科に合格できたのは素晴らしいですね。各高校の詳細は春先にでも出来ればと思います。

 残すところ、公立高校のみになりました。公立受験者は、例年通り文理学科とその他が半々ぐらいです。とはいうものの専願で卒業した子が多く、寂しい状況ではあります。少人数にはなりましたが、最後まで精進し公立高校も全員無事合格の報告が出来るよう頑張っています。

 数学ではC問題対策を中1の頃から強く意識した学年で、ここまで出来ることが増えたのか、という驚きが大きいです。センスを発揮しないと解けない、解き方が見えない、解説されてもわからないのがC問題。これを寝屋川レベルの子だとかなり苦戦します。理系のセンスがよくわかる問題です。 ただ、専願で卒業した子が多く、モチベーションを保つのが大きな課題です。

 ところで、現在高校3年生子たちの吉報が続いています。旧大和田組では指定校推薦で同志社・武庫川女子に進学を決めたり、神戸大学や鳥取大学という国立大学進学を決めたり、一般での同志社大学合格報告も複数聞いています。中3のときに看護師希望と言った子はブレずに進学するのも嬉しいことです。高校生になり直接指導はしていませんが、頑張っている報告を聞くと頬が緩みます。