ワンコの雨の日散歩コースである阪神高速高架下にある常翔学園高校。大阪工業大学と摂南大学という2大学の附属という珍しい高校です。ちなみに大工大は阪神淡路大震災以来、就職氷河時代でも就活に困らなかった大学です。ではレポート。校風4教授力3.5授業態度3.5お勧め度3.5。テスト前ということもあり、演習しているクラスも多かったので少し数値が甘めかもしれません。色々話をしている中で旧大工大高校時代を思い出し、随分進化したなと実感しました。私立高校授業料無償化の中で充実した施設設備が優位点だと思います。
2025年11月25日火曜日
endlessの出来事
長年悩んでいるendlesの在り方。二学期中間では中1、中3は例年通りの点数を取って来てくれました。ただ、中2は自己ベスト更新者と自己ワーストの子が混在しています。今回はそんな中2の成績低迷者に着目。
今年からendlessの時間を19時頃終了に早めました。ほぼ予想通り、成績下位層の点数が下がり、その他の層はまあ通年通りです。成績が下がった子たちに共通する特徴は全てにおいて雑なことです。まずは中学校の提出物を最優先でテスト2週間前の週末に終了。ここで、本来は土曜日に終わらせていないといけないのに少し残して日曜になったりしています。すると翌週末にある塾の定期テスト提出物のクオリティが下がり、かつ遅れることが常態化します。そんな子は提出物がゴールになり、提出出来たら勉強した気分になっています。
ワンセではここからが本当の勉強の始まりだと伝えています。自分の弱点を見つけてから対策を考えてするのが本当の勉強で、宿題や課題は勉強だと思っていません。そんな子たちは総じて演習ノートのクオリティも低いです。結局、耳にタコができるほど言われている「復習」「演習ノート」ができていないのです。かつ、他責思考になりがち。退塾勧告した子の中に「自分だけではない」となぜ注意されているのか理解できない子がいました。自分が他人への迷惑をかけても自覚がなく、指摘してもわからない。これまた耳にタコができるぐらい言われている「自覚があることは勉強でも何でも成長できるが、自覚がないと一生変わらない」。無自覚で他人の迷惑になることに対してかばえません。
結論は出ていませんが「自由と責任は表裏一体」「権利と義務も然り」と公言しています。自由時間を与えたると点数を下げたという結果があるので、再びendlessの時間について再考しようと思います。
2025年11月20日木曜日
最近の出来事
受験生はラストスパートがいよいよ佳境に突入。受験生らしい雰囲気で頑張っています。志望校は私立が確定、公立もほぼ確定。高校との相談もスムーズに終わりそうな予感。来週返却予定の五ツ木と実力テストで色んなことがわかります。SNSを見ていると11月の五ツ木は大手進学塾の生徒が受験するので偏差値が下がるとか、志望校判定が厳しくなるとか都市伝説が流れています。少なくともワンセの子たちは11月五ツ木がベストになる子が多いです。また、志望校判定については色々あるので、懇談会で話そうと思います。
中3は緑INの理数、今津YIの社会、緑UMの国語の実力がついてきたように感じます。特にYIは連日連夜遅くまでカリカリ頑張っています。いや、22時30分には帰って欲しいのですが、既に23時が普通になり、声をかけなければ何時まででも勉強している雰囲気です。最後までできることを増やして卒業してもらいたいところです。
中2は新入生組の成長が目立ちます。菫FRやGTは「ワンセの普通」をこなせそうな感じ。ワンセの普通をこなせれば関大北陽や東以上が見えます。入塾テストはありませんので、全新入生の入塾前平均点は300点を下回っていました。それでも努力を継続して全生徒平均450点超えに貢献できるように頑張っています。
中1はTSが入塾後、成績を上げ続けています。また、全員一学期中間テストより学校平均点との差で2学期のほうが上昇しています。落ち着いて勉強できており既に「勉強できる雰囲気」が確立できているクラスで、もれなく勉強する方向に流されるでしょう。少し手抜きしたくなったとき、周りの雰囲気が勉強へと戻してくれます。
課題は小学生。まだまだ自分に甘い子がチラホラいます。小学生の緩い課題をしっかりやる習慣を身につけて進級してもらいたいところです。課題は「脳をしっかり使うこと」です。読解では、文章を読まずにあてもののように答えを探したり、算数でも四則を勘でやる習慣が身についているのを改善するのは本当に時間がかかります。学校やお稽古事でそんなことを言われなくなった影響は大きいでしょう。言わなければわからないので、気になることはその場その場で言える大人でありたいです。
2025年11月11日火曜日
今は昔⑤
20代前半で某大手塾で教室責任者になった頃、宿題をほぼ毎週忘れてくる中学生の男の子がいました。体罰こそないものの、叱責する時代。別教室に呼んで厳しく注意していました。今では完全にご法度レベルです。それでも塾は辞めたくないという彼。どうして辞めたくないのか聞きました。すると「先生が優しいから」と真顔で言いました。自分で言うのもなんですが、当時は本当に怖い先生だったと思います。更に真意を尋ねると「周りは自分のことを誰も構ってくれない。親も機嫌によって怒るか放置かのどちらか。先生だけが本気で自分と向き合ってくれる」とのことでした。色々家庭環境を考えさせられました。
ちなみに本件とは関係ないですが、長年「他人からの愛情は有限(限度がある)、親からの愛は無償」と思っていましたが、たとえ親でも長年裏切られ続けると本気で子どものことがどうでもよくなることがあると知りました。やはり自分の常識は常にアップデートしていかなくてはいけないと戒めになっています。
2025年11月9日日曜日
11/9の出来事~高校選び~
今日は運命の五ツ木の日。また、菫・茨田・茨田北中のテスト対策期間中。ただ、部活があるので開始時刻を昼からにして少しゆとりのある日でした。私の授業がなかったので、関大北陽の過去問解説のための予習。いつも国語を後回しするので(IPadでは非常に解き辛い)今年は最初に手をつけました。相変わらず易しい。解説が難しいぐらいに易しいです。よくある記号問題も悩む選択肢がなく解けます。模範解答を見て丸付け兼確認をしていると二問連続で記号問題が不正解。かなり焦りました。よく見ると設問がずれていて無事正答していました。数学は楽しく解けました。
ー閑話休題ー
SNS上でしばしば受験についての話題を見ていると自分の価値観との差がよくわかります。ワンセでは全員志望校が出揃ったぐらいです。公立受験者も万一に備えて併願私立を第一希望と同じぐらいの感覚で選んでいます。また、私立専願でも11月の実力五ツ木が届かなかったときの次の候補を考えています。それが私にとっての「普通」でした。
でも世間一般では、今から考える、とか今月の学校の懇談で違うことを言われて見つめ直しだと言っています。また、中学の懇談は無理をさせないが塾はチャレンジを認めてくれる、という意見が散見しています。そんな意見を見て「まともな塾に行っていないんだな」と思います。
私の高校選びの大原則は自分の子どもだったら行かせたいかどうか、です。男女・公立・私立・学力等々は考慮せず、行かせたいか行かせたくないかの二択からです。自分の子を行かせたくない高校を勧めることはありません。また、第二希望の学校を今考えていないことにも驚きです。ダメになったとき考えて、それまでは本命合格に向けて頑張る、というものです。大半の子はそんなストイックに勉強出来ません。そして、万一のとき親子とも冷静に慣れずにパニックに陥り、大切な高校選びを熟考できないのです。
また、入試のシステムについてあまりにも知らない人が多いのだとビックリしています。五ツ木・実力・期末がある中で、優先順位は実力=五ツ木>>>>期末です。期末に向けて頑張らせる、みたいな意見を見ると心が痛くなります。本日終わった五ツ木のテストの挽回はできないこともあります。ワンセの子にはずっとずっと言い続けてきました。1学期9月の実力・五ツ木は「次頑張れば」と言えました。その代わり「11月の五ツ木・実力で結果が出せなかったら志望校変更について向き合わなければいけない」と。
高校説明会も中1からずっと強制参加にして、進路について考える機会を他の子の数倍設けています。志望で悩むことがあれば個人的に高校へ一緒に行き色々な話を聞いてもらっています。公立はともかく、私立は決定しなくてはいけない時期になってから考え始めたり、まだ準備すらしていないことを聞くと(見る)と胸が締め付けられます。
独立して気づいた自分の器。小さい器なので直接自分と関わる人を大切にすると決めました。それでも、高校選びで悩んでいる人には相談に乗りたいと思ってします自分がいます。親切の押し売りにならないよう気をつけなくてはいけません。
2025年11月5日水曜日
最近の出来事
今年の受験生の成績は過去最高レベルで良いです。大きな要因は成績下位者がいないことです。そんな受験生にとって最も重要な五ツ木・実力テストを控えています。先週末からの3連休。塾は土曜日に稼働しました。朝から開始。例年通り解説が終わると演習ノートタイム。もちろん自宅学習OKです。 彼らの演習ノートのクオリティは過去最高。だからこそ数学の偏差値が全生徒平均で65を超えているのです。この成果は地道な努力の賜物。
…ただ、言われたことをするのは全く問題なく偉いのですが、課題はその次。大学附属高校以外に進学希望者はやはり国公立・関関同立を視野に入れています。今の大学1回生は大手前2人中2人が国公立大学へ、2回生も国公立大3名、関関同立20名以上、3回生も国立4名、関関同立20名以上現役で合格しています。もちろん、高校生部門をほぼしていないワンセの手柄ではなく卒業生たちの頑張り。彼らの高校時代の成績は知っていますが、順調に勉強できていた子が大半です。
今年の高3生は成績上位者ほど伸び悩みを感じます。問題ないのは関大北陽と近高のスーパー特進以外と大阪国際の一人のみ。高2も現時点では微妙です。 何が違うのか考えて仮の結論が出ました。今の高校3年生が中1のときコロナ元年生。リモートや感染防止に務めて、授業する事で精一杯。いや、塾の本分は成績アップなのでそこはクリアしています。でも、ワンセならではの、国語や社会で世相を絡めた話や訓話が減少しました。そんなコロナ世代(高3以下)に感じるのはgive&takeの概念のなさや恋愛においても自己満足が優先されること、他者への配慮に比べて、自分は何も返していなくても与えられて当然という思考です。
これって「寄り添う」という気持ち悪い(失礼)言葉が流行してからです。寄り添う=ご機嫌伺い=言いなり、のようになっているように感じます。そして常に寄り添われているのは子ども。親からにしろ大人からにしろ、してもらうのは当たり前、でも他者への寄り添いを真似することは少ない。様々な攻撃されることから「寄り添って」守った結果、免疫なく何かあると逃げ癖がつき、多様性として認められる時代です。
横道にそれました。翻って受験生。自分への甘さが課題です。何か目標ができたとき、努力を継続できる土台を小中学生時代に築かないといけません。努力して、負荷をかけて、ストレスの向こう側を見えた人は強いです。そんな話を最近全然していなかったことが高校生になってからの伸び悩みにつながっているのかと反省し、現役の中学生にはしっかり伝えていこうと思った今日この頃です。
ちなみに土曜日の夜から月曜日(祝日)まで受験生が勉強しているのか悶々としていましたが、思っていた以上にはしていました。ただ、自己申告によると一人を除き自分に甘くなったと言っており、少し安心しました(笑)
2025年11月4日火曜日
今は昔~番外編~
社会人1年目。色々未熟な私はこの職場で多くの大切なことを学びました。今よりもっと肩肘張って、近づくすべての人に対して攻撃的で排他的な人間でした。若いからといってなめられたくない。敵か味方か、白か黒かはっきりしろ、という感じで尖りまくっていました。
そんな一年目の上司には大変お世話になりました。成長は自分でするものという考えで、周囲への感謝の気持ちとは無縁な一年目。そんな超世間知らずな私に温かく厳しく接してくれた直属の上司と管轄部署の長である事業部長。至らぬ点をしっかり指摘していただき羅針盤となりました。
この頃には完全に塾での独立を考えており、その時期は「自分についてきてくれる人ができたとき」と決めていました。若輩者で噛みつきまくっていた私が人の上に立ち、引っ張っていく姿など全く想像できず。超世間知らずだった私に、社会という場所をご教授いただいた人と出会えたのは暁光だったのでしょう。周囲の協力のおかげで今の自分があります。そのことへ感謝する、人として当たり前のことができるようになったのはこの人たちとの出会いがあったからこそです。