2024年11月9日土曜日

受験生の出来事

 金曜は希望者で大阪女学院高校へ行き、校舎見学や授業見学をさせていただきました。学校は人と同じでビビッっとくる縁があるところがあります。言語化できなくても良縁があれば、わかるので感じるものがあれば大切にしましょう。

 中3は入試前の最重要テストである実力テストと五ツ木模試が近づいてきました。ここである程度の実力を示しておかないとチャレンジ権を失うこともあります。他塾生から12月になって進路相談を受けることがありますが、ワンセ生なら絶対にストップがかかる範囲の高校を言いました。関北がいい、だめなら近高、最悪常翔でもいい、そんな言い回しをした子はその全ての高校がかなり厳しく、常翔啓光の進学がぎりぎり届くかどうかの位置でした。勉強せずに上位高に合格したいと言っていたので、無理難題だと感じましたが、正直、うちの子ではないので他人事でした。でも、例年必ずそういう子は出現します。

 ワンセ生は11月のテストの重要性を理解している(はず)なのでラストスパートの真っ最中です。現在の高1で昨年の春先に文理学科にチャレンジしたいと言ってきた子がいました。時期的にかなり遅いのと、中2までの成績では5教科全てが届きません。それでも「今から頑張る」の言葉に偽りはなく一年前の11月の五ツ木では偏差値70オーバーまで上がりました。最終的には北野高校合格圏内まで上昇。際立って良い成績の子はおらず、小粒だと感じていた学年が五ツ木の全生徒平均偏差値61で、50未満はいない状況になりました。ひとえにみんなの努力の賜物です。

 翻って現中3生。中1からそれなりに勉強し、安定して微増を繰り返してきました。ただ、志望校選びでは最も悩んでいる学年でもあり、受験生としての本気の勉強をしている子はまだまだ少ないです。いや、高い基準での「少ない」なので受験生の名誉のために付け加えておくと、10月の平均塾内勉強時間は160時間を軽く超えています。みんな集中して勉強しており、これ以上ない時間と環境は提供している中での物足りなさです。勉強効率に問題があったり、ミスや集中力の持続に課題があったり、まだまだ出来ることがあるだろう、という期待値に高さからきています。

 歴代、文理学科合格者は寸暇を惜しんで勉強していました。例えば、明日の五ツ木の後は大本命の実力テストが直近に控えているため、全員呼ぼうかと思いましたが、敢えて自主性に任せました。勉強に対するストイックさは教えて身につくものではありません。国立大学も同様です。頑張れるときだけ頑張る、それでは壁は突き抜けられないこともあります。今年の受験生は、絶対合格したい気持ちが少し負けているのかもしれません。今日ぐらいは、今まで頑張ったから、そう感じる子と 、実力テストに向けてスタートを切っている子の差は非常に大きいです。さて、明日は誰が来るのか楽しみです。

 

2024年11月5日火曜日

今日の出来事

 一昨日、緑中の吹奏楽部が最後の定期演奏会を終え、全員引退となりました。お疲れ様! 

 さて、今日は中3の五ツ木過去問演習から。国語・社会トップは共に緑SKでした。中1の頃に良い読解センスがあるなと感じつつ、若干のずれがあり点数に反映されていませんでした。それがようやく解消され、これからの国語の伸びが楽しみです。社会も緑SKが無難な仕上がり。ほんのり緑ISも伸びてきました。

 今回の本命は中1です。数学の授業をしました。「名誉を○○する」「汚名を○○する」指名して間違えたら、次に正解して名誉挽回するものです。HRMは汚名を何度も挽回すると言っていたのは今は昔。本日は菫YAが汚名挽回すると言い、緑HRMは変わらず名誉を返上し、ついには鯰江SIは汚名を献上すると申し出ていました。みんな、語彙力は大切ですよ。もちろん「名誉挽回」「汚名返上」です。逆にすると、どんどん名誉が汚れていきます(笑)

 小6YHは英語の授業を楽しそうに受けています。同じぐらい自信を持って算数・国語もすればいいのに少し自信無さげです。YHは逆に算数国語は、早くできるのですが、英語の発音が少々恥ずかしいようです。ただ、集団なので周りを意識して互いにできることを増やしています。

2024年10月30日水曜日

秋の高校レポート⑩大阪女学院

  最後の卒業生が既に31歳で、長い間ご縁が遠のいていた学校。独特な校風の女子高で万人受けはしないでしょう。ではレポート校風3、授業態度2、教授力2、お勧め度3。数値では示せない魅力のあります。北摂の追手門高校(追手門大手前ではありません)と共通ですが、欧米風の考えの高校がどこまで大阪風土に馴染むのか興味津々です。制服のスカートの短さは大阪1ではないでしょうか。自由な校風ながら指定校推薦で大学進学を促す大阪では稀有なスタイルです。早慶・MARCH・関関同立の指定校推薦の枠のは非常に魅力的です。国公立を考えないなら勉強漬けでない青春と卒業という出口のバランスは良いです。

2024年10月22日火曜日

受験生の出来事

「ダイコクがまだ開いてる!(閉店時刻は23時)」先日、受験生が勉強を終えて踊り場から向かいにあるダイコクを見たときの一言です。連日17時に始まり、22時30分過ぎには帰宅を促すように声掛けをしています。23時には絶対帰宅して欲しいので、かなりしつこく帰宅を促しています。夜ご飯の準備が非常に気がかりで、21時になるといつ帰っても大丈夫と伝えています。それでも22時過ぎまで集中して勉強している姿を見ると、親御様のお気持ちや空腹状況を推し量ると複雑な気持ちになります。  

 春からずっと理科社会の復習の重要性を説いてきました。例年なら春先から勉強し始める子がチラホラ出てくるのですが、今年は非常にスタートが遅く夏休みにも受験せらしさは感じませんでした。9月に入り、ようやく焦りを感じた一部の子がやり始めた感じです。そんな中、過去一重要な、運命の10月実力テストが返却されました。緑中学は社会の平均点が高得点で、真面目に勉強してきた子に陽の目が当たりました。SH、SK、KK、HKが良かったです。また、緑MYがここに来て急成長中。継続して努力しているOYは実力や模試で結果が出るにはもう少し時間がかかりそうです。それでも諦めなければ必ず伸びるので、結果がでなくとも下を向かず上だけ見ましょう。明けない夜はありません。

 今年は数学が得意な子がいない状況で鯰江FRがミスが少ないです。緑ISMYの見え方も悪くありません。地道な努力の継続が今後の数学の伸びに繋がります。できることを増やすことに専念しましょう。演習ノートは勉強のやり方をしる貴重な手段です。国語は、緑SKが少し飛び抜け始めています。

 ブログを打っている23時でも勉強している受験生。頑張りが色々な形で報われるますように。早く帰るように強く促してきます。

最近の出来事

 中間テストが終わり、学校平均点も発表されつつあります。また、受験生にとっては最重要課題である11月の実力テスト五ツ木模試が近づいてきました。受験生独特の雰囲気は既に感じます。

 まずは、中1、2のテスト結果総括。1学期中間テストは全学年平均で445点、特に出席率90%以上の生徒の平均点は460点であり、ワンセで真面目にすれば450点は取れるということです。そして、期末テストでは中1が素点で中間比-30点、学校平均点との差では+9点、今回の2学期中間テストは1学期中間テスト比で学校平均点との差が+21点になりました。学校平均点との差は中学校順位のほぼ比例しており、生点よりも成績結果が分かりやすいものです。中2は学校平均点が出揃っていないので、今回は割愛です。

 小学生は、ここ2年間の受験生国語の急落を受けて、指導方法を変えました。学校現場では、読解に力を入れていないのに文科省が「読解力向上」指令を出す迷走ぶり。国語の授業外で読解力向上の時間(総合等)を設けて、本来の国語の授業では文章読解をしないという本末転倒ぶりです。地元中学の国語の先生は優しくて、生徒の記述に対して全て正解とする人です。週4日国語の授業でそうされると、週1回の授業で修正しようとしても不可能です。また、小学生のときから、読解せずに答えを書いている場所を探す作業ばかりしていると思考力が全く育まれません。その結果、行間どころか字面すら読めない子が急増中です。9月に入り、文章を読み込むところから始めています。

 受験生は長くなりそうなので、次回に回します。


2024年10月19日土曜日

秋の高校レポート⑨上宮高校

 新校舎も見慣れてきました。では早速レポート。校風2、教授力1.5、授業態度2、お勧め度3.5。お勧め度だけが高いのは指定校推薦の数が絶対的であるプレップコースがあるからです。ポイント制度で明確な基準を設けて透明度の高いシステム。校風は自由度が高く、勉強したい子には向かない環境です。

2024年10月9日水曜日

秋の高校レポート⑧信愛学院高校

 本日は信愛学院高校にお邪魔しました。この業界が長いやり手校長と教頭ペアがぬるま湯気質に抗い、改革の真っ最中です。では、レポート。校風3、教授力1.5、授業態度2、お勧め度3。元名門女子高で共学になり、多くの進学先と交流があるので有効活用できれば良い学校です。反面、教授力や私立ならではの授業には期待できません。ただ、何かあったときの対応は伝統ある私立高校として誠実です。