2025年10月9日木曜日

続・中間テスト

 緑・鯰江中の結果もほぼ出揃いました。ここまでの中3生全生徒平均点は450点ちょうど。ちゅ中2は条件付きで450点超え。ちなみに比較的新入生の多いこの学年。途中入塾生の入塾前平均点は277点で入塾後389点で平均112点アップ。少し物足りません。やはりこちらの数値も400点は超えてきたいところです。中1は今回の学校平均点が下がる中、塾全体しては微減。1学期中間の全生徒平均点454点で学校平均点+77点。今回は+140点程度になりそうです。学校平均点との差は学校順位、即ち現在の立ち位置が分かりやすいものです。素点が少し下がっても、学校内順位が上がれば実力はついているということです。比較的中1、中3は順調です。

 換言すると課題を残しているのが中2。出席率・提出物の精度と結果がもろにリンクしています。つまり、現在の勉強へのモチベーションが成績に大きな影響を及ぼしているということです。中2担当である井川・佐々木とは授業後よくミーティングをし、情報交換をしていますが、授業は大切だけど姿勢はもっと大切だから、授業最初の10分間でモチベーションアップにつながるような話をして欲しいと伝えました。それとは別に個別面談をして各種ケアに努めようという話になり、早速火曜日から順番に面談中です。私を含む3人で誰がどの子と話すのか「ドラフト会議(笑)」を行い担当を決めました。 

 このようなイレギュラーなイベントを実施するにあたって、私はスタッフに対して強要したり義務としてさせることはしません。講師が自分の言葉で伝えるからこそ言霊がこもると考えています。佐々木がやっていた勉強方法は目からうろこでしたし、そんな方法を彼自身の言葉で伝えてくれた方が間違いなく子どもたちにも感じるものが出てくるでしょう。

 受験生の志望校選びのときでも少し私がきつい言葉かけをしたとき、井川や松本がフォローや真意を彼女たちなりに感じた言葉で語ってくれたおかげで良い方向にいったこともありました。ワンセはスタッフ全員が個性を発揮しながら「成績をあげたい。色々成長もして欲しい」という思いで子どもたちに接しています。そんな姿を見てワンセの子たちはこんなに多くの人から愛情を沢山もらえていいなと思っています。

2025年10月6日月曜日

中間テスト速報

 まだ茨田北中学校がテストが始まっておらず、緑・鯰江中も半分ほどしか返却されていませんが速報です。中3は緑INが数学満点。茨田・今津中は安定の全員大台突破。今回も全生徒平均で450点は超えそうです。中2は菫中が全員返却済み。MHは久しぶりに学習奨励賞を逃すも大台は余裕でクリア。FRは入塾前比160点アップ達成。YAは可も不可もなく。緑中は出席率・提出物の出来が点数がもろに比例。HRMのみが及第点で、その他は個々に課題がいくつかある状況。中1は、学校平均点が大幅に下がりそうです。そんな中、全生徒平均点は450点を少し下回りそうですが、学校平均との差ではみんな自己ベスト更新できるかどうかというところ。頑張り具合も悪くなく、将来が明るいです。TFは英語満点。英語理科は満点の期待大なので、明日以降の結果報告が楽しみです。

2025年9月30日火曜日

秋の高校訪問⑨~大阪信愛学院高校~

  かつての名門女子高でありOBが泣いている高校です。現在の校長先生になられてから改革の兆しが見えています。ではレポート。校風2.5、教授力2、授業態度2、お勧め度3。お勧め度が少し高い理由は名門女子高だった貯金で多くの大学・専門学校と連携していることです。そんなお宝の価値を知らない進路指導をしているのは本当に「宝の持ち腐れ」です。ただ、今までの何をしても変わらない雰囲気から「変わらなきゃ」という雰囲気になりつつあります。それでもぬるま湯に数十年浸かり続けてきた教員が変わるにはまだまだ時間がかかりそうです。

高校訪問⑧~大阪産業大学附属高校~

 大阪桐蔭高校という偏差値だけが上という手のかかる弟がいて、興国同様「昔のイメージの残像」と戦う高校です。ではレポート。校風3.5、教授力3.5、授業態度3、お勧め度3.5。この2年で良い授業をする学校が少し出てきました。その1校が大阪産業大学附属高校。私は「絵に描いた餅」で具現化できない「国公立を目指す」「関関同立を目指す」というキャッチコピーを謳う学校を全く信用しません。というより、「行ってはけない高校」に指定します。そんな話をしたのがもう10年ぐらい前でしょうか。それから変わりました。本気の改革をされ、関関同立を現役で予備校・塾なしで行く可能性が最も高い高校になりました。大阪桐蔭の栄枯盛衰を見て、無常観を知っているので強いですね。そうそう、「良い授業」をする学校は大阪全体で5校もありません。

2025年9月26日金曜日

秋の高校訪問⑦~常翔啓光学園~

 数年前からの推し校。予想通り進学実績は急上昇中。ただ、今日はテスト直前で大阪女学院同様、しっかりした授業は見れませんでした。授業をしているクラスの先生の熱量はここまでのトップレベルです。お勧め度4。推し校が順調に実績を伸ばしてくるのは嬉しいです。関北・近高・大阪国際と違って死角がなく、しばらく安泰です

2025年9月24日水曜日

高校訪問後編

 ところで、私は万博について一年前、卒業生である現高1の子たちに「今はネガキャンの真っ最中でディズニーやユニバに行けるのに 万博なんて、という流れがある。でもこんなに多種多様な刺激を受けられる機会はない。ユニバ・ディズニーを圧倒する経験が出来る」と言っていました。また、まだまだネガキャンが凄かった5月には「今年の遠足は万博に行く、特に小学生は絶対に一緒に回る」と決めました。そして、子どもたちには「今は高齢者ばかりだけどGW明けからはインフルエンサーがポジティブ発言をする。そして時代に敏感な学生へ派生する。今は不人気だから早く言ったほうが良い」と言っていました。ちなみに80代の両親をアテンドしたのは5月中旬です。これからは暑くなって人混みがえげつなるから6月からは厳しくなる、と言って誘いました。 当時、少数派の意見で力説しても「みんな行かないから」「もっと涼しくなってから」とポジティブな意見は聞こえてきませんでした。

 高校選びも同じです。17年前に大手前の併願に大和田高校を自信を持って勧めたとき、大いに笑われました。関大グループになったときの関大北陽や興国も同様です。最近では、常翔啓光をイチオシしたときも同じ反応でした。現在、大学生の同校出身者の大学合格実績は凄いです。現役で国立大学合格者が半分、その半分が関関同立に進学しています。ワンセの卒業生全員をしっかり導いてくれた高校は常翔啓光ぐらいです。大阪国際大和田は文理レベルの子の半分ぐらいしか満足な結果を出せていません。

 少数派の意見はかき消され「寄らば大樹の陰」が大好きな日本人らしい動きです。どれだけ少数派であろうと、私は高校訪問を通じて、自分の目で見て感じ、自信があるものしか推しません。かつては塾説、こと塾対象説明会も色々なことを感じられる良い機会でした。今は綺麗で上手な話はあっても中身が全然伝わらないものがほとんどなので、今年は大半の学校の参加を見送りました。その代わり、積極的に高校訪問するようにしています。私の進路指導の根幹は自分の子どもだったら行かせたいかどうか、が全てです。男女・偏差値は置いておき「行かせたいか」「何に魅力を感じたのか」「なぜ行かせたくないのか」を親視線で考えています。去年まではさておき、校長一人で大きく今年から変わるのが学校です。だからこそ、普段の素の状態を見れる高校訪問を重視しています。卒業生のその後も知れるので一石二鳥です。

高校訪問前編

 毎年恒例になっている高校訪問&レポート。私は、基本的に自分の目で確かめて情報発信したいと考えています。そして、考えの前提に数値・理論があり、雰囲気や肌感覚も重視しています。そんな高校訪問をしていて感じたことを徒然なるままに書き留めていきます。

 まずは嬉しかったことから。多くの高校に毎年受験生を連れて行っています。そんな中で大阪国際高校に行ったとき、校長からの言葉に鼻の穴が広がりっぱなしになるほど気色満面になりました。それは「昨年、高校見学に来た(ワンセの)中学生が校長になる前の(誰も・何者か知らない)自分に元気に挨拶してくれた。とても印象に残っている。」と言われたからです。大阪国際自体は良い学校ですが、全盛期は終わったと感じています。そんな中で唯一、今年は凄いなと感じたのが「挨拶の爽やかさ・元気さ」です。それにワンセが一役をかっていたのならこれほど嬉しいことはありません。良いことが樹形図のように拡がって、大阪の、日本の教育の質が上がるなら非常に素晴らしいことです。

 そんな中、今月から始まった高校訪問。関北に始まり、近高・大阪国際・大阪女学院・好文・興国でした。前日まで、ずっと大阪・日本の教育に落胆していました。先生がサラリーマン化し、指導しようと思ってもクレーマーや教育員会、管理職者の不理解により見て見ぬふりをする機会が増えています。むしろ、注意しないことが主流になっているように感じます。

  企業の経営者・管理職者と話していて最近の若者は「メモしない」「権利・主張だけは一人前(で無責任)」「距離は取るがコミュニケーション能力は脆弱」「バイトは最低賃金だからドタキャン、ミスしても当然(で権利だけ主張)」etc…常にこんな意見を聞きます。これを嘆いていいのは彼らや責任のないコメンテーター、自称研究者、自称専門家です。逆に、先生と呼ばれる人は「教育」をしなければいけないのです。時代に流されて、面倒なことから背をむけてはいけないのです。

 ワンセは塾なので、まずは成績を上げる・志望校に全員合格させる。これが前提になる命題です。その上で「挨拶」「モラル・マナー」「自由と責任は表裏一体」「権利と義務も表裏一体」を伝えています。最近の口癖は「自覚があることは成長したり治ったりする。指摘されたことに言い訳や、自分だけじゃない、と言っていては一生(その指摘した点は)成長できない」です。厳しく注意したときは「なぜ・何を言われたのか理解できているのか」確認するようにしています。何を言っても他責思考で良いわけばかりしルールを守れない子は、残念ながら退塾勧告しています。

 そんな「教育」だと思ってワンセがある私にとって、無責任で逃げ腰で、のほほんと教壇に立つ学校の先生は色々感じるものがありました。高校訪問していて「なぜ塾である私のほうが『教育』への熱量が大きくにのか、学校の存在意義はなんなのか」とモヤモヤしていました。そんなところで本日の興国高校での生徒への熱量を見て、まだまだ大阪の、日本の教育も素晴らしいとに大きな刺激を受けました。同時にそんな高校が一つしかないことへの危惧もあります。

長引きそうなので後編へ