20代前半で某大手塾で教室責任者になった頃、宿題をほぼ毎週忘れてくる中学生の男の子がいました。体罰こそないものの、叱責する時代。別教室に呼んで厳しく注意していました。今では完全にご法度レベルです。それでも塾は辞めたくないという彼。どうして辞めたくないのか聞きました。すると「先生が優しいから」と真顔で言いました。自分で言うのもなんですが、当時は本当に怖い先生だったと思います。更に真意を尋ねると「周りは自分のことを誰も構ってくれない。親も機嫌によって怒るか放置かのどちらか。先生だけが本気で自分と向き合ってくれる」とのことでした。色々家庭環境を考えさせられました。
ちなみに本件とは関係ないですが、長年「他人からの愛情は有限(限度がある)、親からの愛は無償」と思っていましたが、たとえ親でも長年裏切られ続けると本気で子どものことがどうでもよくなることがあると知りました。やはり自分の常識は常にアップデートしていかなくてはいけないと戒めになっています。