2017年1月28日土曜日

最近のつれづれ

今週は渉外活動が非常に活発でした。…はい、今週の出来事を書けていない言い訳からです。すいません。いつも以上に多くの人と話した週でした。その中でも印象的だった出来事がいくつかあるので書き逃げします。

ワンセを始める前に大手塾に所属していました。業者さんがその塾の卒業生で同級生との会話の流れで「どの先生を覚えているのか、」という話題になったとき私の名前が出てきたらしいです。当時は新人で上手な授業をすることに必死でした。同時に「10年経ったとき、名前を覚えてもらえている先生でいたい。『あの国語の先生』と言われたくない」という意地がありました。彼の所属校の校長ではなく国語科の一講師として週に一回しかしていなかった授業を覚えてくれていたことを嬉しく思いました。私にとって前前々職にあたるのに感慨深いです。ちなみに、そこの卒業生で車屋のディーラーに勤めている人とは未だにご縁があります。

また、今週は業者さんと話す機会が多かったです。その中で被る話題になったことがありました。10数年来のおつきあいがあるところばかりですが、異口同音に「ぶれないですね」と言われたことです。開校して16年経ち考えは変わっていないです。ワンセはサービス業ではなく教育業だと思っています。高校の先生方にも歯に衣着せぬ物言いをしており馴れ合いのつもりはありません。保護者代表として耳が痛い意見を申し上げると同時に、ご相談した子の成績が至っていなければ徹底的に鍛え上げるだけです。高校の先生方には、ご相談時にかなり厳しいお答えをいただいても入試では合格最低点ではなく、合格平均点前後を取っています。高校から「徹底して指導でき、言行一致できているのが(このご時勢で)凄い」と評価していただています。

私は高校の先生方とも業者さんとも良い関係と距離を保ちたいと考えています。何らかの借りがあったり無茶振りばかりしていると良縁は築けません。

かといって全てが変わっていないわけではありません。昭和スタイルの上から抑え込む指導はとっくに終わっています。今は叱りながらも何が悪いのか、誰に迷惑をかけているのか説明しています。昔のクラブの指導者のように怒って萎縮しておしまい、では子どもは当然いなくなります。

自分自身や言動に自信がなかったり、責任を持てないから指導が縮こまって見逃す、それを「自己責任」という言葉で教育を放棄する、塾だからサービス業だからそれでいい、という図式がはびこっているのでしょう。ずっと変わぬ根幹。子どものためにならないと思ったら注意するということ。我が子がしたら叱る場面では愛情を持って叱る。手が縮こまったり、叱らなくてはいけない場面で叱れなくなったら、私は先生と呼ばれる立場を離れなくてはいけません。

学年の切り替わりを迎えて改めてそう実感する今日この頃です。