2017年8月31日木曜日

つれづれなるままに~かつての夢、今の夢~後編

 厳しい塾のイメージができた副作用で、塾に足を運ばれた保護者の方は異口同音に「イメージと違ってアットホームな塾」とおっしゃいます。いやいや普段の授業は笑いの中にある、という感じです。私は、自分仕事をMCのようだと思っています。子どもたちはひな壇の芸人です。授業を通じ、必ず発言をさせて受け一辺倒の面白く授業にはしたくありません。ちなみに大手塾では授業で笑いを起こさせると注意を受けます。同時に宿題の少なさに驚かれる方が多いです。世間のイメージは宿題が多い塾らしいです。1教科当たりの宿題時間は1週間で小学生20分、中学生15分です。感じ方は人それぞれですが、これで多いと言われたら仕方ありません。

 9割の楽しい雰囲気と、約束を破ったときの1割の怖さがある中で、盛りに盛られた怖さが都市伝説のようになっていると思うことすらしばしばあります。その結果、勉強する意識が低い子が自粛して選ばないのでいいのだと思います。

 私は中学生のとき塾で独立すると決めました。2001年に具現化し、3年前に大学を卒業したとき多くの夢を持ちました。ブログにも齢を重ねることは夢が増えるということだ、と書きました。機会があれば多くの夢について書こうと思います。数年前に見た夢は残念ながら大半が現実にならないと諦めました。その代わり、譲れない夢ができました。それは子どもたちのジェネラリストになること。私を頼ってくる子がいるのなら、かかりつけのお医者さんよりもその子について詳しくなりたい。また、誰よりも的確なアドバイスができる進路指導のジェネラリストです。ワンセは中学生でおしまいですが、進路相談は一生できるよう努力し続けます。

 そんな夢を持ち、子どもたちと接することができる私は幸せ者です。妥協しない厳しさを持っていますが、反省することも多いです。もう少し違う言葉を選べば…もう少し違シチュエーションで伝えれば…あのとき伝えたのは正解なのだろうか…。実は自問自答していることがしばしばあるのです笑 でも、次に会う機会があればいくらでもフォローできるのです。また、根底に愛情があるなかでの失敗した言動なら子どもには理解されていると思うのです。ふつつかな私の大小様々なミスを尻目にお預けいただいているのは「ウチの子をちゃんと見てくれている」と思っていただけているからだと(勝手に)思うのです。子育てに模範解答なんてありませんし。ただ、何年経っても子どもたちに本気で対応したい。子どもたちがしてはいけないことをしたとき、注意できないようになったら教壇に立ってはいけないと思っています。他人の子に熱い大人が一人ぐらいいてもいいじゃないですか。