2018年3月22日木曜日

つれづれなるままに

 LINEにておめでとうメッセージくれた人たち、ありがとうございました。ものすごく久しぶりに11時前に床につき、変な時間に起きてしまいました。18回目を機会に色々振り返ってみます。今回は気遣いをテーマにつらつらと長文を書きます。

 中 学生時代の自分は、周りを気遣えない子でした。社会人になってもまれ、足立と知り合ってから「世の中にはこんなに思慮分別の深い人がいるのか」と感銘を覚えたものです。他人から指摘されないと気づかないことが多かったです。周りを見ることができなかったのですね。誕生日プレゼントを渡すとき、自分なら何が嬉しいのかしか考えられない鈍い男。今なら相手が望むものを考えて渡せます

 3月は躾期間ということもあり、いつもより緊張感ある日が多いです。以前なら叱っておしまい、という場面でもここ数年は理由を説明するようにしています。ところで、今年からキャッチフレーズに入れた「成長を実感させる塾」は勉強以外を指します。ワンセで指摘されたことを卒業後に思い出して、成長の手助けをできればと思っています。先日、授業中涙を流して下を向いている子に対してかけた言葉は「顔も心も下を向くな」です。実は言っている本人も傷ついています笑 別件では、注意した子に対して授業後に「君のことをみんなの前で注意するのは自分の胸が締め付けられる(だから至らぬ点を改めて欲しい)」これは本音ですね。自分の子どもが眼前で他人に叱られたら、親は自分の至らなさで胸を締めつけられるのと同じです。ただ、この言い回しが通用する子ばかりだと楽です。

 ところで、話は変わって内輪話。近しい人や職場の仲間になる人などに伝えるのが、腹の探り合いをしたくない、ということです。例えば少し体調が悪いときに大丈夫?と聞かれたら大丈夫と答えず、少し体調が芳しくない、とそのまま伝えて欲しいということです。気遣いといえば響は良いですが、胸内の探り合いということでもあります。さすがに今は苦手ではないですが、身内にはしたくありません。ここでの身内はワンセの仲間です。

 逆に全力でしなくてはいけないのが仕事における業者さんとの折衝。特に職人さんの世界とのやり取りは知らなければ大きな損をします。定価のない世界で常に価格交渉しないといけません。馴染みの会社は仕事面では安心ですが、費用面では違います。私は大手会社に払うなら、もっと近い距離でやり取りできる地元中小企業や零細企業とお取引したいと思っています。脱サラした人はピンキリで一部上場企業でも狭く感じる人もいれば社会不適合者もいます。タチの悪いのは自分の狭い常識を社会全体に勝手に置き換えて話をする人。挙句、自分の悪さに気づかず逆ギレされたら本当に気分がわるいです。ただ、その人を選んだのは自分で、かつ人徳のなさが最も反省すべき点だとも思っています。

ちなみに 塾という非常に狭い世界にいるので、常に自分の立ち位置を意識しています。自分の意見は世間の最大公約数と比べて、どうなのかを考える、ということです。これは進路相談にときに最も有効的です。就活の相談ではその子にとって合うのかどうか、という考えでアドバイスします。幼稚園か保育園、どちらが向いているのか。公務員でも裁判官か官僚か。近いところでは、自分で勉強できるのかどうか。私は個人を見ているので、相談者がネットの掲示板の多数派の意見と異なる、と言っても理路整然と説明できます。個々への気遣いのないアドバイスは参考になりますが、有効的かどうかはわかりません。進路指導に自信があるのは業界知識だけではなく個性を理解しているからです。

 塾内では、空気を読むと言っていますが、気遣いは協調性や人間形成において非常に重要だと思っています。足立のように初めから身についている人はいいですが、私のような大多数の鈍い中学生は言われないとわかりません。周りが思っているほどに気づけていないのです。だから、現役の間はイチイチ耳が痛いことを指摘する先生でいようと思っています。