2019年7月8日月曜日

補習=愛情

 先日、懇談会で「(小学生の)子どもが学校や他のことは時間や宿題が管理できないのに、ワンセだけは宿題や塾がある日は早めに帰宅し絶対遅れないよう早めに家をでます。どうすればそのようにできるのでしょう」と言われました。自己管理は小学生の最大のテーマの1つです。それができていることを嬉しく思いました。小学生は基本的に「言いつけ」は守ろうとします。だから最初に「ルール」を明示し守れなかったときにしっかりと注意します。それも初回は軽微なものでも注意することによって「ワンセではちゃんとしないといけないんだ」という意識が芽生えます。提出物のチェックも同様で、人数の多少に関わらず細部まで見て評価します。そうすることによって「ちゃんと見られている(からきっちりしよう)」という気持ちになるものです。

 ところで本題。OneSelfの補習は愛情でできている、というのは半分本当です。基本や勉強習慣が確立できていないケースは多少強引でも引っ張っていきます。反面、特進クラスのものは「気持ち」を大切にしています。プラスアルファの授業に前向きになれないならクラスの士気も、講師の士気も下がります。それなら参加しないほうがいいという考えです。

 基本的な補習(無料)が必要な子で、前向きにとらえていただけない場合は長続きしないケースもあり、時には勉強そのものから完全に後ろを向く可能性もありますので、より慎重な判断をしています。ちなみに特進用の補習は気持ち9割です。本人にその気がないなら原則として強制参加はしていません。最終的に公立C問題や私立難関高校を意識して実施しています。中2まではレギュラーで特進クラスを設けるか、イレギュラーで節目節目で実施するかはクラスの状態を見て判断しています。

 最も補習が多いのはやはり受験生。必要に感じた分は積極的に実施しており、クラブ引退後の1週間平均通塾時間は例年30時間を裕に超えています。それでもC問題は特別で、数学国語だけでプラス数時間必要です。平日は中1・2もいるのでメインは土日。休日を割いてするのですからやる気がないなら参加してほしくありません。基礎クラスは強制ですが、ハイレベルなものは子どもの気持ち次第です。「できるなら頑張りたいけど、どうしようかな」ではC問題に太刀打ちできません。まして保護者の方の思いと子どもの気持ちが離れている場合は厳しいです。気のない状態でハイレベルな講義を受講しても全く役に立たないので、他の教科に時間を費やしたほうが効率的です。

 私の授業であまり眠そうな顔をする子はいませんが、稀にいます。ハードなクラブなら必死に睡魔と戦うのであればともかく、単純にそのような姿勢を見せるならこちらのモチベーションは下がります。通常授業ですらそんな状態で「プラスアルファを頑張りたい」と言われてもこちらの愛情はあげられません。特進クラスの補習は子どもたちの気持ちを受け止めて講師が気持ちで動くのです。個別や大手塾であればオプションとして有料なので、誰でもウエルカムでしょう。そもそも、気持ちがないなら届かない点数や志望校を口にしてほしくありません。こちらは本気で受け止めそれなりのカリキュラムを考えます。やる気がないならお互い時間の無駄です。

 ちなみに七夕の今日は、一部有志と補習をしました。1ヶ月ぶりの休みの予定を、最終的にお願いされたので応えました。超久しぶりに私服でやりましたが、気持ちがある子たちの補習は気持ち良いほどに成果がわかります。

 他塾の先生と話をしたおり「ウチ(ワンセ)は先生のやる気をそぐ子どもや保護者の方はいません」「補習は楽しい」と言い羨ましがられています。ただ、こちらの愛情(補習)に対して気持ちで応えてくれないと冷めることもあるのが愛です。