2020年6月10日水曜日

最近の出来事

 先日、ブログ上で高校説明会の反省をつらつらと書きました。終わった直後は反省点ばかりで実施しないほうが良かったのではないかと思っていました。そんな中でプレ中間テスト後中2と話をしていたときのことです。小テストの合格率が最も悪かった子が家庭学習をしっかりやってきたので理由を尋ねると、高校説明会の話を聞いてやらなければいけないという気持ちにになったとのこと。良い影響を与えてくれたのだととても嬉しく思いました。

 中学生は少しずつ日常に戻りつつあります。休み時間に少し笑い声も聞こえてくるようになりました。コロナの影響で感情が高ぶることも低くなることもなかった日々からの脱出です。惰性で繰り返していた勉強もメリハリがついてきました。今までのような手抜きは認めないと中学生全員に宣言もしました。叱っている声も聞こえています。それでも教室は明るいです。

 来週からは、ようやく今年度初の平常用時間割に入ります。分散登校までの時間割時は1週間毎に変わっていました。平常用時間割になっても同じ時間割が1ヶ月続くことはほぼありません。平常→テスト対策→平常→講習会→平常の繰り返しだからです。ところで、中2には個別お呼び出しの中で一部の人には伝えましたが、コロナ中に勉強から遠ざかった人たちと差をつけて欲しいです。逆に差をつけられなければワンセの存在価値が問われると思っています。

 ただ、コロナ期間中は多くのことに目をつぶってきました。数学は初めて模範解答を配布し、宿題は自己採点、間違いは全てルーズリーフに書いてやり直す、というルールを設けていました。コロナ感染拡大防止の時期的な問題で回収したり眼前でのチェックは自粛。正直な感想はもっとさぼると思っていたのに意外ときちんとやる子が多かったということです。それでもきちんとする子とそうでない子は如実に開いていきました。また、日を重ねるにつれて手抜きを始める子もが出てきました。悪目立ちしたのが中2です。

 だから中2の8割の子を呼んで話しました。同じ点数、手抜きでも人によって掛ける言葉は千差万別です。感受性の豊かな子には叱咤激励はしません。アンビバレンツ(愛情・期待値と憎悪・怒りの感情は表裏一体)について話しました。こちらが期待していること。ただ、期待値を勝手に上げているには私の一方的な押し付けだということ。応えてくれなかったことを寂しく悲しく思っていること。それでもこちらの期待は変わらないこと。期待(愛情)があるから裏切られたら複雑な感情になること。中学生のバカップルのような重さですね笑 ここまで期待値が高かったのに裏切られ(勉強しないことを続け)たので期待を下げる努力をしたことや色々です。もちろん、単なる腑抜けを一喝して気合を入れただけの子もいます。OneSelf生である限り大切な子どもの一人ですから何とかしようと思っています。

 中3は入試必須の二次関数の導入をしており最後の妥協を許さない単元。復習を怠り公式を忘れてきたりすると即、雷コースです。今から習う単元は全て入試頻出で全員理解が求められます。同時にケアにも努めており、授業後に少しお話をする子が増えました。今、厳しい言葉をかけているのは間に合うからです。秋になり、長袖を着る季節になると間に合わないので何も言いません。それまでは諦めずに手抜きを咎める、という内容です。

 一般的に中1は最も自発的な勉強ややり方がわからない学年です。ある程度のレールを敷いて基本的なことができるようになってから自分の勉強方法をわかるよう道筋をつけている時期でもあります。そして子どもは大人の本気を探り、ほどほどの手抜きをする存在でもあるのです。そんな時期にコロナで多めに見てきたことを正常化している最中です。しっかりと出来ることを増やしていきたいと思います。

 現在、中3を除き定員までの空き枠はあります。ただ、コロナ第2波がきたときに再び自覚で勉強してもらわなくてはいけない時期がやってくることを想定し、今年は新規募集をある程度絞る方向で考えています。小学生はまだゆとりがあるので大丈夫ですが、中学生はマスクをつけ忘れる子や見ていないところでルール(マスク装着・手洗い・除菌)を守れない子は必ず宿題や社会的ルールにもいい加減なのでご遠慮いただく方向で考えています。