2019年12月8日日曜日

今後

 かなりご無沙汰しております。懇談会が土曜日にほぼ終わりました。これからは中学受験と高校受験の子たちのラストスパートです。今年は珍しく志望王が確定していない子が若干名います。それでも結論が出る日は近いので案じていません。

 おかげさまで来年で20年目を迎えるOneSelf。感謝の気持ちをイベントにして色々企画しています。「モノ消費」から「コト消費」へ変わっている令和時代。モノより思い出、ということなのでしょう。いくつかのイベントを考える中で貸切ができるものを中心に考えています。USJやディズニーを真っ先に思いつきましたが、家一軒建つほどの予算に轟沈。懇談会ではその他は現在交渉中です。次回の夏の懇談会までには何らかの決定事項をご報告できるようにしたいと思います。

 今回の懇談会ではendlessの方向性や、自分と向き合うことについて話しました。やらされている勉強では400点は取れても安定して450点取るのは難しいです。また、高校生になってからの伸びにも関係します。全員の底上げのために勉強時間と場所を管理しながら提供していますが、課題を終わらせるだけで勉強している気分になっている子がいるという現状もあります。効果的な勉強方法を模索するところから始めなくては次のステップは見えません。

 懇談会を通じて毎回保護者の方の子どもたちへの愛情や期待をひしひしと感じます。それを糧に全員の成績をしっかりと引っ張っていかなくてはいけないと思います。

 次回からは授業の近況報告をしていきます。

2019年11月25日月曜日

endless

 週末はendless。今週はテストも近いので中1中2は解説中心。社会はやっている子とそうでない子の差が激しかったです。ところで痛感したのは中3の主体性とその他学年の違い。例えば、中1中2は漢字テストでもテストや再テストまで準備して管理しないと勉強しませんが、中3はこちらで用意しなくて勝手に自分で管理して覚えています。やらされている勉強の子が中1中2では1割強いて、その子たちをどう引っ張っていくのかが大きな課題。同時にこちらの限りある時間やパワーをどう使っていくのかも頭を痛めている課題です。中3はある時期まで全員を引っ張るため、叱咤激励しています。ただ、夏から秋以降は叱って引っ張るには遅くなり、声掛けはするものの力技ではありません。

 ただ、時代を考えて怖い塾ではいけません。厳しい塾ではあり続けます。管理や躾を大切にしつつ、主体性を持った人に育てる。これを全員にできるようにするには…大切なのは例外を出さないこと。「よその子には良かったけどウチの子には…」そんな意見を聞かないよう尽力します。

 懇談会を控えて来年度からの方針をまとめないといけません。現時点ではendlessは何らかの改定をする方向で検討中ですが、廃止はありません。真面目に自習できない人、課題を自己管理できない人に全力で対応してきたこれまでから方向転換の必要性も感じています。その時間の遣い方も塾の課題です。また、中1、中2は完全に数学のクラスは分けたいと思っています。90点以上が目安になるでしょう。

 創立20周年なのでどのようなイベントをするのかも思案中です。感謝の気持ちを込めてみんなで楽しめるものがいいなと思っています。

2019年11月21日木曜日

11/20(水)21(木)の出来事&続・コーチング理論

 先日、コーチング理論について否定的な意見を述べました。ただ、全てを否定しているわけではありません。基本を知らず、知識の不十分な子に「自分で解決法を考えろ」というのが無謀だと思うわけです。自考力を掲げている塾が質問しに来た生徒に「自分で考えろ」しか言わないのは、もはやネタ扱いされていますが、真実です。

 例えば、三角形の面積の公式すら覚えていない子に等積変形や多角形の中に三角形がいくつ入るかなど想像できません。そんな基本を全て無視し、知らないことを自己責任という名で片付けるのは教育ではないと思うのです。
 
 アクティブラーニングはコーチング理論と似た発想です。端的に言うと「教え合う」ことです。ここ数年、数学の発展問題では丁寧すぎる解説は控えています。クラスの一部の子がその解説についてこれなくとも、授業後にクラスメイトに教えてもらったり、懇切丁寧な書き込みをしたプリントを配布し、自分で考えることを促しています。数年前よりも数学的センスを磨いている子が増えている実感があります。

 逆に学校のテストだけではどこからわからなくなっているのか分かりにくいです。数学で70点以上を安定して取れても基本的な分数計算のルールを理解していない子は多いです。また、中1や英語90点弱、中2で80点前後だとbe動詞の理解を出来ていない子の方が圧倒的に多いです。そんなうろ覚えで「思考力を養う」といっても絵に描いた餅。まずは基本の徹底ができてからと思います。

 ワンセではアクティブラーニングと詰め込み教育の融合が理想だと思っています。持論として、暗記のための脳は鍛えれば鍛えるほど速く正確になります。暗記の苦手な子は努力をせずに「暗記は苦手」と言って避けていくので、一生暗記が苦手になります。わかりやすいのは筋肉で鍛えるほど目に見えてムキムキになります。暗記脳も目に見えない筋肉のようなもの。だからこそ鍛えなくてはいけません。詰め込み教育のみはダメですが、「アクティブラーニングは善」「詰め込み教育は悪」と白黒つけるのは違うと思います。

 さて、授業の出来事は小学生から。4年生は小数の割り算で余りのある問題の導入。小数点の位置がポイントになるのですが、比較的あっさりクリア。ところで、NKはわかる問題でも自信がないとなかなか挙手してくれないのが玉に瑕。もったいないです。MKは良いペースで出来る問題を増やしています。HUは定着した問題の正答率が高い、つまりミスが少ないです。ISはできる問題がどんどん増えており、今後の伸びが楽しみです。

 中学受験組は面接対策でONが苦戦しています。子どもは理論立てて相手のわかりやすいように話す習慣がありません。自己申告書と併せてトップレベルの仕上がりになるまで妥協しません。TEは算数が安定して高得点を取れるようになっています。あとは理科社会ですね。HFは算数国語が順調に仕上がり、理科社会も順調に伸びています。全員しっかりラストスパートです。中学受験組は全員合格、不合格者なしを継続させねば!

 中1、中2は共に学校の社会のテスト対策で中学校毎で異なるプリントを仕上げている最中です。去年までは解説中心にしていましたが、今年は確認テストを中心にしています。その方がクラス平均点が上がっているのは、一講師として寂しいですが現実です。突き詰めると、社会の苦手な子たちの成績がじわりと上がりクラス平均を押し上げています。

 中2数学で過去問チャレンジし、トップは緑T・HAがトップ。欲を言えばもう少し点数が欲しかったですが、悪くない結果。発想では緑HKに光るものがあります。難問は解説する前に「難しいから途中で解説についてこれなくても気にしなくて良い」宣言をしています。それを聞いてギアを上げて話を聞いている緑UTの今後が楽しみになりました。これからは発展問題にも力を入れて解説しいこうと思います。

2019年11月19日火曜日

11/19(火)の出来事~読売新聞に思う~

 本日の読売新聞の夕刊に『塾「教える」から「支える」へ』というタイトルの記事を見ました。映像授業を見て自分で学習し助言するのが先生の仕事らしい。その塾を否定する気は全くありません。でも、小中学生にコーチング理論は絵に描いた餅だと思うのです。小中学生のお子さまをお持ちの親御様は我が子が課題だけ与えれば自分で試行錯誤し、知見を深めるための教材を探し、様々な取捨選択をして、至らぬ部分は積極的に解決できると思いますか。それが答えです。

 昨日は中2で注意していましたが、子どもはまず復習しません。また、集中して本気で話を聞くことは受験生学年以外ではなかなか難しい。定着するための勉強や小テストの暗記、問題演習などはこちらが本気で「手抜きを許さない」という姿勢を見せないと楽をします。いくら「自分のために勉強しよう」と呼びかけても本当に心に響くのは一割もいないです。ただ、1割未満でも何度も話せば少しずつ増えると信じて話かけも継続しています。

 子どもは大人の「本気」を探ります。親は自分(子ども)に本気で体当たりしてくれるからワガママも口論もできます。何をやっても(言っても)自分を見てくれる、そこから絆で結ばれた家族が成立しているのでしょう。自分に本気になってくれない人の言うことを聞き続けるわけありません。AIは極めて優秀ですが私が生きている間に人間より優秀な「感情」を持つことはできないでしょう。

 ちなみに車のディーラーの方に「自動運転にしていると高速道路は楽だし燃費も良い」と言われたことがあります。阪神高速の環状線で自動運転と自分の運転で燃費を比較しましたが、自動運転には負けません。コンピュータが認知するよりほんのわずかに速くブレーキやアクセル操作できるかどうか。初心者には無理でも常に意識しているドライバーには易いことです。

 同様にAIが選んだ問題集は学生の家庭教師や個別の先生には助かりますが、本当に子ども一人ひとり見ている塾には不満なものでしかありません。子どもはコンピュータと違って、脳の成長速度や理解度、そのときの感情も存在するからです。コンピュータに頼ることは先生の力量は低下の一途になるということ。

 熱くなったところで今日の出来事。まずは中3社会は希望者と関大北陽過去問。緑YYは人名を聞かれているのに「厳島神社」を連発。人の名前を聞かれて厳島神社とは、よほど好きなのでしょう。

 中1数学は宿題の解説に1時間を費やしました。比例・反比例の応用問題で入試必須なのでしっかり解説。ゲストの子がおり、久しぶりに自己紹介などワンセネタ満載でした。その後の数学過去問では緑HANKがトップタイですが、やや物足りない点数。それでも本番までに仕上げてくれるに違いありません。

2019年11月18日月曜日

11/18(月)の出来事

 珍しく今日の出来事。新しい家族であるトイプードルが7か月になりました。1日35gしか食べないので、如何に大きくするのか日々葛藤中です。ちなみに一口で一粒しか食べられません…散歩すると気持ちよく寝るので深夜と朝に行っています。深夜の野球グランドを独占し、全力疾走していますが、ワンコに負けるとショックなので自分を鍛えらえて良いです。

 さて、到着後チラシ原稿の校正。チラシの目的はウチの子自慢。みんなの普段の頑張りをアピールすることです。生徒募集のフレーズはほとんどなく、点数や合格実績など結果が中心。いつまでも結果を掲載できる塾でありたいと思っています。

 小5算数は台形やひし形など特殊な四角形の応用問題からの百分率の導入。歩合や割合を来週・再来週で終わらせる予定です。授業ではNYが毎回頑張って宿題を解いてきています。その結果、文章題の考え方ができつつあります。MTはゆっくりながらもできることが増えています。

 その後、中3特進数学は大和田の過去問チャレンジ。最近横堤OSが急上昇。出来る問題が増え、ミスが減っています。公立ならC問題も解けそうな勢い。緑SS同様、閃きではなくデータの蓄積で解いています。オーソドックスでミスが比較的少なくできることが増えているのが菫NM。閃きがピカイチなのが緑YYIA。最近最も伸びている鯰江OMで、伸びしろしかないので高校進学後が楽しみです。
 
 中2テスト対策の数学では緑OMがようやくぎりぎり及第点。図形の問題がわかっているようです。これができるかどうかで進学校の数学についていけるかどうかが決まる、というほどの単元です。数学は上から下まで底上げをしてくと強く決めました。

最近の色々

 1週間空いてしまってい申し訳ありません。現在クリスマスくじゲットの機会を各学年で熾烈な(?)争いがあります。龍神賞・足立賞を筆頭に各講師の名を冠にした商品が当たります。当選本数は生徒数の3割少しを目処に用意していますので、3人に1人は何かもらえる計算です。重複当選があるので、実際には3人に1人商品を持って帰ることはできませんが、例年少数しかくじを持っていない子が豪華商品をゲットしています。

 小学生は中学生に比べて通塾日数が半分以下なので、くじをもらえる機会も少なくなりがちです。できるだけ毎回の授業で多くのくじを上げようと思っていますが、偏りは発生します。4年生は文章題を解けたり、計算問題を5問前後連続で正解するともらえます。授業では小学生共通で計算特訓の必要性を感じています。今年は例年よりも計算問題を解く機会が減っているので今後精度を上げていかなくてはいけません。

 ー閑話休題ー

 師走を控えて来年度の体制について考えなくてはいけない時期になっています。また、受験生の追い込みでもあり、中受もいるので事務所で座っていても頭の中は数字のことばかり。五ツ木や定期テスト・実力テストの数値をにらめっこしていると1時間ぐらい経っていることもしばしばあります。授業以外では考える仕事が多く、椅子に座ってフリーズしていることが珍しくありません。まずは志望校合格に向けて問題の取捨選択。現状を見て何が効果的か、そうでなくても今後役立つのかを勘案しつつみんなと相談。中1、2はテストに向けてはっぱをかけると同時に目を光らせないと手抜きする子を管理。

 全員を引っ張っていくのは本当にパワーが要ります。やる気がある子だけとか、テストで選抜すればもう少し楽になるのかもしれません。でも、ワンセを、私を頼って来ていただいたならば全力で応えなくてはいけないと思います。全員の成績をしっかりと上げて、全員合格に導くには…そして勉強も心の成長もするには…そんな答えのないことを考え始めるとモヤモヤが消えなくなることを繰り返しています。

 取り留めもなく書いてしましましたが、その他書きたいことはたくさんあるので、次回は授業の様子をアップします。

 
 

2019年11月9日土曜日

最近の出来事

 ご無沙汰しております。中3の懇談会が終わり、ようやく志望校が決定しつつあります。それでも例年より全員決定まで時間がかかっており今月末に最終決定しそう。女子は将来の仕事や高卒後の進路について考えている子が多く、アドバイスしやすいです。大学進学希望がほぼ全員なので国公立大学・関関同立に行くための近道となるような高校選びをして欲しいと思い、様々な提案をしています。ワンセには高校生部門がないので高校選びはとても慎重です。

 そんな中3は緑MRが出来ることを増やし続けています。全体的に上がっている感じです。緑SSも同様ですが、ミスの少なさが良いですね。緑IAは部活がようやく落ち着き勉強に集中できる状態。結果、一時期差をつけられていた数学が悪くない状態。ただ、今年度の中3は計算ミスが非常に多く、解ける問題で失点が多すぎるのが気がかりです。数学では緑YYも正常進化中。国語では緑YRが安定し始めています。それでも国語は問題の相性によって随分点数のバラツキが出るので他教科でも高め安定してほしいところ。社会は変わらずSS。地理では横堤YYも雑学に長けています。

 中1、中2は数学をレギュラーで受け持つようになりました。2学期中間テストにおけるミスの多さは過去ワーストレベル。宿題はやっているものの見直しや公式の確認・定着が怪しいところ。両学年とも、これから応用問題になり入試に出題される単元なのでしっかりと鍛えていこうと思います。

 ところで、昨年まで仕事におけるストレスの大半は「全員にきちんと宿題をさせられないこと」でした。今年は望むレベルがアップしていて「前回の授業で教えた基本的な公式ぐらいは定着させられるような復習を家でしてくること」「課題(小テスト)に向けて全員満点取れる勉強をしてくること」です。それができないと嘆いてはいるものの、その愚痴を同業の友人に漏らしたことろ「贅沢な悩み」と一蹴されました。それができたらみんなみんな400点以上取れると言われたところで現実を考えました。2学期中間テストで300点未満は一人。400点未満の子は少ないです。平均点は400点を超えるのが当たり前になってから、学校平均点以下はほとんど見かけません。まぁこれだけの良質の勉強を時間かけてしているのですから、当然かもしれません。

 それでも気になるのは1%の300点未満。どうすれば次回のテストで大幅に上げられるのか。もちろん、全員の自己ベスト更新が何よりの目標でもあります。ずーっとそんなことばかり考えて19年経ちました。10年ほど前は全生徒平均で140点upという時もありましたが、素点が上がり続けても私の欲求は変わっていなかったようです。入塾テストで選抜せずに子どもたちの頑張りでここまでこれたのだと実感したのと同時に、満足せず上を目指そうと気合を入れ直しています。