新入生を見ていると、学年相当の勉強方法が身についていない子が急増していると実感します。単純なのは「赤鉛筆か赤ペン持って(丸付けの準備)」と言ってもまだ問題演習を続けている子。答えを読み上げても、自分の書いた場所がわからなかったり、字を読めずに丸付けについてこれなくなる子。順番に答えてもらうのに、自分の順番に気づかない子等です。
誤解を恐れずに言うならワンセの子のテスト結果・入試結果は素晴らしい。入塾テストなしで元来成績の良かった子に追いつき、追い越しているのは基礎の徹底があるからです。上記の基本的なことが入塾当初できない子はワンテンポ・ツーテンポ遅れています。学校の授業参観に行くと他の子との差が目立つタイプです。そんな子たちは急かして、周りを見えるようしています。よく言えばマイペースですが、悪く言うと周りと同じことができません。だからこそ、個別が流行っているのでしょう。ただ、中学生までだと成長してできるようになる可能性が充分にあります。だからワンセではスピードや宿題・課題を丁寧にしたり、手抜きしないことを良しとしています。
手間はとてもかかります。教えるだけ、映像を見せるだけでは絶対にできるようになりません。丁寧な宿題・課題チェックと、授業をしっかり聞いているのか確認することが必要で、一言で表すと「面倒くさい」作業です。それを親に丸投げするしたり、宿題の答えを配布して自己責任と言う名のもとで子どもや家庭のせいにすれば塾としては楽ですよね。そんな塾が○○高校△△人合格!と言いながら、平均て以上の不合格者を輩出し「宿題をしてなかったから」「きちんとできていなかったから」と言い訳するのです。
話が逸れました。簡単に遅れたり休んだりサボれる時代になっています。宿題をしておらず、何か言われるのが嫌だから休む、小テストの勉強をしていないから休む。それが普通になってきています。当たり前ですが、それらをしっかりこなしている子とそうでない子の差は、ワンセでも顕著です。昨年度のテスト結果において、前者は平均450点超えで450点未達者が学年で一人ずつ、後者は平均400点あるかないかでした。
そこまでの道のりは険しく、小学生なら消しゴムの使い方、書き順、文字等その場その場で指摘しないと矯正されません。当然、メモする習慣もないので、それも指摘しています。今、学校やその他のお稽古事ではそんな指導はされないようです。でも、いつも感じるのは言われたら出来る子は多いということです。それを子どもに嫌われたり、面倒くさがったり、何か保護者の方から言われるのは恐れて逃げているのでしょう。
やはり私は、小学生になったら親以外の大人に注意される機会は大切だと思うので、良心に従って、注意しべきことはしっかり指摘し、勉強のやり方として引き出しの数を増やせるだけ増やして卒業まで見守りたいです。