2025年5月2日金曜日

勉強のやり方

 新入生を見ていると、学年相当の勉強方法が身についていない子が急増していると実感します。単純なのは「赤鉛筆か赤ペン持って(丸付けの準備)」と言ってもまだ問題演習を続けている子。答えを読み上げても、自分の書いた場所がわからなかったり、字を読めずに丸付けについてこれなくなる子。順番に答えてもらうのに、自分の順番に気づかない子等です。

 誤解を恐れずに言うならワンセの子のテスト結果・入試結果は素晴らしい。入塾テストなしで元来成績の良かった子に追いつき、追い越しているのは基礎の徹底があるからです。上記の基本的なことが入塾当初できない子はワンテンポ・ツーテンポ遅れています。学校の授業参観に行くと他の子との差が目立つタイプです。そんな子たちは急かして、周りを見えるようしています。よく言えばマイペースですが、悪く言うと周りと同じことができません。だからこそ、個別が流行っているのでしょう。ただ、中学生までだと成長してできるようになる可能性が充分にあります。だからワンセではスピードや宿題・課題を丁寧にしたり、手抜きしないことを良しとしています。

 手間はとてもかかります。教えるだけ、映像を見せるだけでは絶対にできるようになりません。丁寧な宿題・課題チェックと、授業をしっかり聞いているのか確認することが必要で、一言で表すと「面倒くさい」作業です。それを親に丸投げするしたり、宿題の答えを配布して自己責任と言う名のもとで子どもや家庭のせいにすれば塾としては楽ですよね。そんな塾が○○高校△△人合格!と言いながら、平均て以上の不合格者を輩出し「宿題をしてなかったから」「きちんとできていなかったから」と言い訳するのです。

 話が逸れました。簡単に遅れたり休んだりサボれる時代になっています。宿題をしておらず、何か言われるのが嫌だから休む、小テストの勉強をしていないから休む。それが普通になってきています。当たり前ですが、それらをしっかりこなしている子とそうでない子の差は、ワンセでも顕著です。昨年度のテスト結果において、前者は平均450点超えで450点未達者が学年で一人ずつ、後者は平均400点あるかないかでした。

 そこまでの道のりは険しく、小学生なら消しゴムの使い方、書き順、文字等その場その場で指摘しないと矯正されません。当然、メモする習慣もないので、それも指摘しています。今、学校やその他のお稽古事ではそんな指導はされないようです。でも、いつも感じるのは言われたら出来る子は多いということです。それを子どもに嫌われたり、面倒くさがったり、何か保護者の方から言われるのは恐れて逃げているのでしょう。

 やはり私は、小学生になったら親以外の大人に注意される機会は大切だと思うので、良心に従って、注意しべきことはしっかり指摘し、勉強のやり方として引き出しの数を増やせるだけ増やして卒業まで見守りたいです。

2025年4月23日水曜日

NEW「石破首相、公立高校単願制度見直し、複数校受験可能の検討を指示」

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4/22(火)、石破首相が公立高校入試において、大阪を含む現在の多数の自治体で用いられている「単願」制度から一度の入試で複数校受験できる制度改定のへ向け検討するよう、関係各庁に指示しました。導入されると、大阪府の当初案であった一度の入試で第二希望まで受験できるシステム進化させたものになります。具体的には、出願時期が仮称:大阪府高校入試共通テストを受験し、結果が判明した後に志望校を選べることです。

仮想例:3月1日大阪府高校共通テスト→3月8日点数告知(仮)350点→3月9日~11日出願第1希望北野、第2希望大手前 3月15日合否決定、北野合格最低点380点、大手前330点→北野高校×大手前◎

※内申点考慮せず

 当初、現中1から実施される大阪独自案では、出願時に第二希望まで決めて受験する制度の提案でした。そして、それがうやむやになり現行と同じ定員割れしている高校にのみ出願できる制度になりました。それだけでも朝令暮改だと呆れていましたが、今度は大阪ではなく国が新しい制度の提案の検討に入るようです。中学生以下のお子さまがいるご家庭には、関心の高い話題だと思います。ちなみに今回の要点は2点です。

 一点目は政治用語で非常に理解しづらい「~の検討を指示」です。シチュエーションにより意味合いが大きく異なりますが、今回は「アドバルーンを上げて世論の反応を見る」のが目的かと推測します。または選挙に向けてやりました感をアピールするためのものです。後者の場合は必ずどこかの自治体では導入されるでしょう。

 二点目は国の方針として決定したとしても地方自治である大阪府は従う義務がないということです。元来、独自路線の大阪府高校入試システムで、橋元徹元大阪知事時代に大変革がそれまでの5倍ぐらいの速さで具現化しました。塾代助成や民間塾による中学校放課後勉強サポートは私が大阪市に論文提出した内容です。提出した翌々年には実現しています。それまでの大阪府教育委員会では大きな改革は7年後にしていました。つまり準備期間が7年もあったわけです。そんな独自色の強い大阪の判断が気になるところです。

 ここで速報。大阪府の吉村知事が首相プランに対して賛成の意を表しました。これで一気に令和10年度(現中1)大阪府公立高校入試は振り出し近くに戻り全く分からない展開です。ワンセでは常に最新で誤りのない情報を提供できるように努めます。

2025年4月22日火曜日

最近の出来事

 今年も高校の先生が来訪される時期です。まず、産大高校・啓光・信愛の先生が来られました。多くの情報交換ができ、有意義な時間です。油断すると世間の流れに置いていかれるので、アップデートに努めます。

 さて、最近の授業の出来事です。小5算数は体積・容積の応用問題をしました。うちのりのイメージができるかどうかがポイントです。一度目の説明ではYNが理解できた感じ。何度か説明してMH、MMもイメージできたようです。次回には全員理解できるようにしたいところです。小6は新入生がワンセのスピード、精度要求に慣れようとしている頃です。まだまだ幼いので、授業を聞く姿勢、メモの取り方からで、これができないと学校の授業で困ります。小学生は勉強を教える前に、基本的な学習習慣である「聞く姿勢」「宿題をきちんと早めにする習慣」「すぐにメモできる準備」等々を出来る子にします。そうすると、塾で習っていない社会理科も成績が上がることが多いです。

 中1は中学校が始まり、部活も本入部になったので宿題の量を調整して減らしています。TFが良い姿勢・向き合いをしており、そこにYYがついて行っている感じ。YHは友人が入塾してきてから表情が明るくなり、前向きに取り組めています。そんな友人OAはムードメーカーの役割をしっかり果たしています。勉強への姿勢も悪くはなく、漢字テストで違うページを勉強してきたのはご愛敬です。YKは波が荒いのが課題。安定して取り組めれば色々安泰なのでそこを目指します。TIは体調不良による欠席があった分、授業に参加したときの眼力が良いです。集中して取り組めているのがよくわかります。

 中2は一年前を振り返ると非常に成長した学年です。塾がない日も、最も自習室を有効活用しています。昨年は残念ながら退塾勧告をした子が複数名いました。ようやく落ち着いてワンセらしく勉強できる状況になっています。常に言っている「自覚がないと成長できない」という意味が少し通じ初めてきたのかと思います。ただ、新入生の各種小テストに対する認識(満点取れる状況でないとダメ)が甘いので、それは大きな課題です。

 中3は全体的にまだふわっとした感じで、受験生らしさは芽生えていません。定期テストで450点前後は取れるかもしれませんが、実力では課題が多いです。志望校の早期決定が彼らのやる気スイッチオンになるのでしょう。教科的には数学では今津YIが頭二つ分ほど飛びぬけてきました。良い刺激を周りに与えてくれています。ただ、修学旅行が控えていて、例年この時期は同じ状況です。一生に一度の思い出創りはしっかりしてきてから受験生モードにれるように少しずつモチベーションを上げていこうと思います。


2025年4月21日月曜日

万博

 ネガティブキャンペーンが壮大な万博に4/19(土)行って来ました。私は、基本的に自分の目で見たものしか信じない主義なので、ネガキャンにしろポジキャンにしろ話半分程度に聞いて、人柱になるほうが好きです。とりあえず報告。

 17時からのチケットで16時50分到着。手荷物検査まで1000人以上の並びで、17時10分には入場。みゃくみゃくハウスや要予約の日本・アメリカ・イタリア等の人気パビリオンは軒並み入場不可(並ぶと他のことが何もできなくなる)。並べば入れるパビリオンも1時間程度の待ち時間。コモンズという多国籍で一堂に集まっているエリアはすぐに入れて日よけ、座る場所、空いているトイレがあるのでお勧め。文化に触れられることも◎。レストランや定価で買えるコンビニ(ローソン・セブン・ファミマ)は15分~30分程度の待ち時間で入店可能。大屋根リングは歩く価値あり。夏は避暑地になりそう。自販機や食べ物はいたるところにある。ゴミ箱は大屋根リングの下を歩いていれば時々出てくるリングの上で海側を歩くと涼しい。フロリダディズニーワールドほどではないが、3日程度では全部回るのは厳しいと思われる。平日でガラガラなら可能なのかも。入場者の3割は外国人、という記事を見たがあながちでもない。日本人の年齢層は高め。若者は少ない。これから行く人が増えるのかな。二か月後「自分の周りで誰も言っている人はいない」と言うと悲しい目で見られてそう。ユニバやディズニーのパレードを見てもあまり感じるものはないが、夜のプロジェクションマッピングは最後まで見入った。閉演後のドローンショーも感動。帰路は電車に乗るため東ゲートへ行くも全然許容範囲の混雑で座れるか座れないか微妙程度。2.3分に一本来るので心配なし。

 トイレは比較的空いているので女性でも大丈夫。高齢者で歩くのに時間がかかる人は思い切って車いすを借りるのもあり。暑さ対策は必須ですが、コモンズに入場すれば、各国の展示物の中にところどころ椅子があるので休憩できます。予約なしでも見て回れますよ、という情報は鵜呑みにせず予約していないとほとんど見れないと思ったほうがいいです。ノープランで気になるところを見よう、では何も見れなくなる可能性もあります。それでも、雰囲気だけでも充分に楽しかったです。ネット情報で「一日あたりユニバとディズニーランドとディズニーシーを合わせた数以上に入場しないとけいないとか非現実的」という意見を見ましたが、余裕でそれ以上の入場者がいました。というか万博とテーマパークを同列に扱っている時点で何だかなぁと感じます。花博に行かなかった大阪市民は少数派だと思います。万博も同じ流れになって、若者がこぞって行く暑さ本番前の5月平日が狙い目でしょう。今週から鶴見・城東区の小学生が行きます。楽しかった、また行きたい、の声で家族で行くご家庭も増えるでしょう。インスタの自称インフルエンサーは食べ物案件が多いようです。映えスポットが無数にあることに気づいた人たちがアップするようになる前に行くのが吉。行って後悔したならそれもネタ。行かず知らずで批判だけするのは悲しいです。

2025年4月14日月曜日

つれづれなるままに

 4/7から春の交通安全週間です。初日の月曜日は主要な交差点毎に警察官が立って目を光らせいました。大阪は非常に自転車の多い都市ですが、マナーは悪いです。そんな自転車の取り締まりを本格的にする予兆となるのでしょうか。信号無視・二人乗り・スマホ・両耳イヤホン・夜間無灯火は確実に対象となります。

 そんな最近、思うことをつれづれなるままに書きます。数年前と比べて変化を感じることから。 Z世代は自己主張をはっきりします。しかし、自分の言動に比例せず、自分がされて嫌なことをすることには鈍感で、自分に何かあったとき敏感です。常に気を遣ってもらって過ごしてきたので、他人に気遣いできる人とできない人の差が顕著になりました。少しでも嫌なことがあったら逃げ出す習慣が身につき「継続は力なり」は死語になりつつあります。「怒ることはだめ」から「叱ることもだめ」という風潮になってきました。結果、どうなったのか。

 子どもの成長速度が遅くなりました。大学生なら1年間で出来ていたことが、優秀な人材で2年かかるようになっています。マニュアルを伝えられても、未経験にもかかわらず自己流を試します。失敗して初めてマニュアルのほうが良いことに気づければ良いほうです。大半の大人が感じるようにサービスの質が大幅に低下しても値段は高騰を続けています。まさに国力の低下です。大学の入試問題の難易度と点数を比較すると、合格点が低いと感じると大学関係者も嘆いています。

 そんな 昨年、某教育委員会の人の発言で「小学生で授業の和を乱す子(行為)があってもいきなり注意してはいけない。まず『今から君に向けて発言するけど大丈夫ですか』と許可をもらってから発言する」ことをマニュアル化していることに心から震撼しました。もう学級崩壊が起こるのは必然です。

 ここからはワンセで感じていることです。入塾テストのないワンセでは気持ち一つで誰でもウエルカム。集団授業でお預かりする中で勉強の課題は千差万別です。同じ定期テスト80点でも何が原因でその結果になっているのか対処方法は全く異なります。一番多いのは雑な勉強方法です。数学であれば途中式など気にもしない。計算ミスも然り。間違えたら「凡ミスした。しなければ○○点だから、自分の実力は○○点だ」と信じている子。ミスも含めて実力なので自覚がなければ全く伸びません。小学生なら80点の子は悪癖が身につき、最も修正に時間がかかることが多いです。

 課題は「ワンテンポ(子どもによってはツーテンポからスリーテンポ)遅れる」「理解できていない自覚がない」「引き算・割り算という単元だから大きい数から小さい数を引いたり割ったりして高得点を取り、理解せずに小学生を卒業した(自覚もない)」「小1でできなければけない国語の答え方のルール、算数の計算の仕組みをしていない」「途中式・字が雑」等々です。これらは寄り添って優しい言葉をかけるだけでは自覚が芽生えず、寄り添う言動や説明に即効性はありません。年単位での時間が必要です。また、学生の間に気づかないこともしばしばあります。それにつきあってくれる先生はいないでしょう。「○○したほうがいいよ」「こんな方法もあるよ」で伸びるのは元来出来る子だけです。それができないから集団授業でしっかり聞く・する習慣が身につかないどころか自覚もない子が急増中。

 わからない問題を易しく解説するのは簡単です。でも、身についた悪癖を修正するのは指導者のパワーと根気が必要です。その源は子どもたちへの愛情であり「できることを増やしたい」という気持ちです。これはマニュアルでは不可能です。ワンセで最も力を入れている「演習ノート」の指導は各講師の愛情に任せられています。マニュアルとして演習ノートのチェックをしても、そこに講師の「気持ち」がなければ言霊が宿らず、子どもたちは本気で演習ノートをしません。また、それを出来ない講師が一人でもいれば子どもたちは「しっかり」やらない子が増えます。

  現場で感じている悪癖の修正へのもどかしさ。優しく寄り添って理解できるまで待つと何年かかるかわかりません。何より、身体と同じで脳にも成長期があり、その時期は長く続きません。覚醒期、とも勝手に名付けています。感覚的には幼少期以外では一生に一回あるかどうかです。最近の風潮では少しきつく言うのもためらわれる状況です。悩みつつ、悪癖については「こうしたほうがいいよ」というマイルドな言い方ではなく「これ以外はダメ」と指導しています。

 特に小学生は基本の徹底が肝要です。基本ができていないのに自己流とかありえないです。イチロー氏や大谷翔平氏は少年野球時代から人並外れた努力を継続してきました。そんな努力の成果です。だからこそ、基本の徹底には少し強めの言い方になります。マック体操教室のようですね。昔は厳しい言い方や指導をしていました。今は現代風の楽しさの中にも厳しさがある感じです。ただ、優しさ・楽しさを追究すると子ども視線では「隙」に見えることもあります。子どもは大人の本気を感じ取りますから、本気の愛情を持った指導を継続しないといけません。

 わかりやすいのは宿題・小テストで「わからなかった」という理由の空白や暗記の手抜きをします。「間違えてもいいので答えを埋めること」を宿題とし、「ノーミス以外は不合格」を徹底しています。少しの手抜きが大きな手抜きに繋がるのです。最初から3回目ぐらいまでは優しく伝えます。それ以降は少しきつめの言い方や、塾内で宿題・小テストの勉強をしてもらいます。そんな考え・指導は古いものだと感じつつ、眼前に成長期の子を見たら、やはりしっかり指導して、出来ることを一つでも増やして卒業して欲しいと強く感じます。


2025年4月7日月曜日

最近の出来事

 4/6(日)はネスタリゾート神戸に行って来ました。案じられた天候も無事に持ちこたえ、20℃弱の気温で暑くも寒くもない快適さ。また、前夜まで雨の予報だったこともあり想定以上に空いていました。日頃の勉強の息抜きになったでしょうか。

 では授業の出来事。小5算数は進んでいます。図形の合同と角度についてしました。中学生でも難しい図形のイメージですが、重なる場所がしっくりこない子がいます。中3でもあまり理解できない単元なので仕方ありません。次回「体積」も難しい単元ですが、こちらはできるだけ理解を深めたいところです。国語ではYNがワンセで一日の長があり、良い読解力を発揮しています。MHも数回の授業ですが、毎回読解力の向上を感じます。伸びてゆく手応えがいいですね。小6は分数同士のかけ算・割り算を終え、小学生で習う計算問題の解説がほぼ終わりました。今年、中学受験組はいませんが漢字と計算だけは中受組に負けないようにしていこうと思います。

中1数学は四則混合が終わり、中学校の6月分ぐらいまでが終わった状況です。演習ノート(間違い直し)の作り方も説明し、年単位という時間をかけて自学自習できるように仕上げていきます。ほとんど新入生の学年なので、挨拶やノートの取り方、暗記の仕方、スケジュール調整等々伝えていかなければいけないことが多いです。家での努力はTFYYが良い感じで、みんな彼女たちを見習ってほしいですね。欲を言えば、少し宿題を取り掛かるのが遅いので早めに仕上げる習慣を身につけてもらいたいところです。

 中2も新入生が多く、新しい雰囲気になりつつあります。それなりの緊張感と明るい雰囲気が新鮮です。緑KHがやる気に満ちており、受験までモチベーションを維持できるようにしていきます。うちの集団部門は入塾テストがないので入塾前は何点でもやる気ひとつで大丈夫ですが、最低400点で450点は取ってもらいたいです。それに応えてくれる姿勢があるなら大歓迎。こちらも新しい風が吹きより良いクラスにしていきたいところです。

 中3数学は平方根が終わり、二次方程式の導入。複雑な因数分解の正答率が芳しくないので授業を進めていくのと並行して受験までに定着させたい単元です。今年の受験生は志望校の決定が遅そうで、公立か私立専願か未決定の子も多いです。平均点はさほど低くないのですが、文理学科なら早めの対応が必要で少しやきもきしています。文理学科を受験する子は早い段階でC問題対策を実施しているので、気持ちを固めて欲しいところです。

2025年4月1日火曜日

令和10年度(新中1)新大阪府公立高校入試制度

 新中1から大阪府公立高校の入試方法が大きく変更になります。マスコミ報道では入試日が3/10から3/1になることが大きく報じられていますが、それはワンセにとって全く影響ありません。また、一度の入試で第二希望まで出願できる兵庫方式もなくなる方向で、現状と同じ定員割れの高校にのみ出願できることになりました。新選抜方法による大きな変更点は下記の通りです。

1.入試時期が3/1前後(現行は3/10前後)

2.特別選抜(現行2/20前後)、一般入試が3/1に一本化

3.一度の入試で選抜方法が2種類あり、各高校の独自選抜ができる。

※アドミッションポリシー枠(アドポリ枠)で傾斜配点や面接、小論文等各高校校長が決定

※定員の50%までがアドポリ枠の上限

考察

 公立入試時期が早まったことにより、私立高校の入試時期も現行の2/10前後から2/1になるのかどうか。大手塾は2月の月謝が入らないことになるので猛反発しており、それを私立高校が忖度するのかどうか。ちなみに大阪府公立高校は、3月度の月謝が入らないことにより同様に抵抗姿勢を示していた大手塾の意向など、考慮の欠片もありませんでした。というか、たかが塾の意見など検討の余地にすら値しません。ただ、いずれにしても入試時期の変更など些末な事象です。最大の関心事項は現行のABC問題がどのように変更されるのか。国語科の作文→小論文→論述と変遷されたものがどうなるのか。多種多様なパターンを想定した対策が必要で、的を絞れないために時間をかける必要があります。情報収集を怠らず、適宜対応していく必要がありそうです。春先に行っていた高校進学説明会は秋へ一本化する方向でしたが、今年は伝えたいことが多いので実施するかもしれません。