2025年4月23日水曜日

NEW「石破首相、公立高校単願制度見直し、複数校受験可能の検討を指示」

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4/22(火)、石破首相が公立高校入試において、大阪を含む現在の多数の自治体で用いられている「単願」制度から一度の入試で複数校受験できる制度改定のへ向け検討するよう、関係各庁に指示しました。導入されると、大阪府の当初案であった一度の入試で第二希望まで受験できるシステム進化させたものになります。具体的には、出願時期が仮称:大阪府高校入試共通テストを受験し、結果が判明した後に志望校を選べることです。

仮想例:3月1日大阪府高校共通テスト→3月8日点数告知(仮)350点→3月9日~11日出願第1希望北野、第2希望大手前 3月15日合否決定、北野合格最低点380点、大手前330点→北野高校×大手前◎

※内申点考慮せず

 当初、現中1から実施される大阪独自案では、出願時に第二希望まで決めて受験する制度の提案でした。そして、それがうやむやになり現行と同じ定員割れしている高校にのみ出願できる制度になりました。それだけでも朝令暮改だと呆れていましたが、今度は大阪ではなく国が新しい制度の提案の検討に入るようです。中学生以下のお子さまがいるご家庭には、関心の高い話題だと思います。ちなみに今回の要点は2点です。

 一点目は政治用語で非常に理解しづらい「~の検討を指示」です。シチュエーションにより意味合いが大きく異なりますが、今回は「アドバルーンを上げて世論の反応を見る」のが目的かと推測します。または選挙に向けてやりました感をアピールするためのものです。後者の場合は必ずどこかの自治体では導入されるでしょう。

 二点目は国の方針として決定したとしても地方自治である大阪府は従う義務がないということです。元来、独自路線の大阪府高校入試システムで、橋元徹元大阪知事時代に大変革がそれまでの5倍ぐらいの速さで具現化しました。塾代助成や民間塾による中学校放課後勉強サポートは私が大阪市に論文提出した内容です。提出した翌々年には実現しています。それまでの大阪府教育委員会では大きな改革は7年後にしていました。つまり準備期間が7年もあったわけです。そんな独自色の強い大阪の判断が気になるところです。

 ここで速報。大阪府の吉村知事が首相プランに対して賛成の意を表しました。これで一気に令和10年度(現中1)大阪府公立高校入試は振り出し近くに戻り全く分からない展開です。ワンセでは常に最新で誤りのない情報を提供できるように努めます。