2022年2月6日日曜日

卒業生へ~贈る言葉③~

 緑AK

 塾ではあまり目立たない存在だった。志望校が決まり自分なりの努力は継続できている。悪くない。それでも物足りない。

 言われたことはそつなくこなし、はみ出したこともしない。ネガティブすぎることはない。2年間通塾し期待値ほどの伸びがあったのか、自問自答し答えはわからない。

 高校では勉強の計画を自分で立てなくてはいけない。周りがしていなくても自分の意志で勉強をするのか案じられる。受け身なので「課題」に対しては問題ないが「問題探究」することを強く意識してほしい。

鯰江SM

 言動のボーダーに個人差があることで葛藤する時期もあった。小学生までは思ったことを何でも話して許されることも多い。

 中学生は微妙な年齢で精神的年齢の差が大きい。ストレートに言動すると無用のトラブルに巻き込まれることもある。様々な経験から習得したものがある。学生に許される特権は失敗しても良いことだ。

 失敗から多くのことを学べる。自分の性格で嫌なところを感じたら、それは成長のチャンスだ。自覚があれば何でもできる。

鯰江FI

 生真面目な正義感はレールの上を走っている間は安全で頼もしい。若気の至りでレールにヒビがあっても突っ込むこともある。

 大切なのは正しい軌道に戻ることだが、大人でも難しいこともある。また、自分の中の正義が世間に認められないときもある。そこで取捨選択しベターな言動を模索する。模範解答はなく、相手やシチュエーションによって対応は異なる。

 多感な時期に感じたことは大きな財産だ。された嬉しかったことは伝播し、嫌だったことは反面教師にしよう。

 緑NR

 マイペースで周りが見えにくくなることもあった。言霊があり、何気ない言動が相手に思いもよらない結果になることもある。

 それは価値観の相違があり、意識できる年齢にかなりの個人差があることに起因する。価値観は千差万別で相手を否定しない。自分の価値観が通じないこともグローバル社会では翌る出来事だ。

 違和感レーダーを敏感に発動させ、検知したら分析する。そのためには多くの人と接触し、考えることが肝要だ。

 緑SE

 純粋で受け身。頼まれたら嫌と言いづらい。勉強よりもそのことを強く案じた。Noと言えるよう成長してもらいたかった。

 果たして私には言えるようになった。他の人にどれだけ自分の意思を言えるのかは非常に重要だ。上手に自分の説明できず自分の言葉を探してるいる間に押されても「No」はきちんと伝える。

 それだけ出来るようにずっと願っていた。これからは直接成長を見れない。だから、忘れず意識して欲しい。


 


2/6の出来事

  今日は私立前最後の日曜日。このメンバーでする私との最後の数学が終わりました。近大付属校の過去問で結果は緑HHISが満点。緑MY、MS、SEが一問間違いでした。1時半に始まり6時には解説が終了。その後、いつ帰宅してもいいのですが止めるまで誰も帰りません。この学年は最も退塾勧告者が多かったです。その理由は自習室での私語、宿題のルーズさ等でした。復習して自分のものにする習慣がなく受験生になった彼ら。

 例年以上に案じていたのに、いつの間にやら歴代でも最も長時間自習室を利用する学年に成長しました。果たして近大付属高校の過去問での高得点は嬉しさ以外の何物でもありません。復習の大切さを懇々と解き続けました。懇切丁寧な解説は一部の子にとって思考力の低下につながることに気づき、避けています。するとテストが終わると勉強の話が聞こえてくる機会が増え、解説が終わると理解できた子が先生役になってみんなに教えるワンセスタイルが継承されています。人に教えることで自分の頭の中が整理できるのでwin-winの関係になっています。

 今日のブログは「コロナ禍で頭を使わなくなった子どもたち」という内容にするつもりでした。そんなことを差し置いて受験生の成長ぶりが本当に嬉しく思っています。

2022年2月5日土曜日

卒業生へ~贈る言葉②~

  緑IS

 数学的な閃きはあるもののそれを使いこなす語彙力に欠ける。口下手で自分の思いや考えを伝えることが上手にできない。

 受け身気質がそうさせているのかもしれない。ただ、何かを始めるにはモチベーションが必要だ。そのためには自分で試行錯誤するところから始める必要がある。指示されたことを実践できるのは素晴らしい。

 でも、自分の考えで決めたゴール目指して紆余曲折を経て得れる経験値はかけがけのないもになる。

 鯰江KN

 最も精神的な成長をした一人だ。因果応報を良くも悪くも経験した。善行は称賛され悪行は千里をを走る。良い経験だ。

 大人になってから振る舞いを間違えると注意はされずに人が離れていく。学生の間は気づかなくても「卒業」の度にリセットされ新たな人間関係からスタートできる。つまり、やり直しができるチャンスが多い。

 多くの約束をし、無事にワンセを卒業する。中学生の間に気づいて成長できたことは人生において非常に大きな財産だ。

 緑NW

 様々な変化と戦った中学生時代。やりたいことを充分に出来ないもどかしさを充分に感じた時代でもある。

 やりたいことを実践するには心身共に健康であることが必要な場合が多い。自分の身体は自分で気をつけて労わらなくてはいけない。世間の最大公約数が自分にあてはまるとは限らないからだ。

 高校生になったら視野を拡げてやりたいことを探そう。そして、一つのことに絞って探究して何かを究めよう。

 茨田FN

 中3の冬になって覚醒し、出来ることが飛躍的に増えた。その一つが集中力の持続だ。高校生になってから大きな武器となる。

 今と同じ努力を継続したら、3年後には将来なりたい仕事を具現化する最良の進学先を手に入れられるだろう。遠路はるばる今福まで通塾してくれたのだから、それなりの成果を出さないと申し訳もたたない。

 努力を継続できたら今まで見れなかった新しい景色がストレスの向こう側に見えてくる。努力した人にしか見えない「向こう側」だ。

 

最近の出来事

  いよいよ私立入試5日前になりました。例年だと緊張感があふれるのに今年は程良い緊張状態が継続しています。ここに来て茨田FNが急成長しています。トップ合格が現実味を帯びるレベルです。ちなみに中1中2は五ツ木の過去問をチャレンジ。中1数学は緑IHが暫定トップ。暫定…そう名無し君がいました。名無しは0点なのですが、もし名前を記入していたら最後に名前を呼ばれるはずだった緑TH…ちなみに先週行った国語では緑OYがトップでした。来週は社会にチャレンジする予定です。中2数学は緑SSがトップ。1問間違いで満点ならず。

 小学生は6年生にもう少し目の輝きを期待しています。少し惰性で過ごしている感じがするので来週は少し将来について色んな話をしようと思います。強制させられる勉強ではなく主体的な勉強をして欲しいです。ただ、ワンセには勉強しないという選択肢は存在しないので、最低限度の課題はきちんと与えて管理します。

 この後、贈る言葉シリーズがあるのでこの辺で…

2022年1月31日月曜日

最近の出来事

  オミクロン株が猛威を奮う中、様々な議論を呼んでいます。近隣でも塾内でクラスターが発生していますが「感染対策をしていたのに」と言い訳していて苦々しく感じています。ワンセではコロナに感染しているかもしれない、でも感染拡大防止に尽力するという方針を掲げて変更していません。また、一番最初に対面授業を止めない方針を掲げたのも然り。当初はワンセで第1号の感染者が出れば廃業する覚悟でした。今でも絶対にクラスターを発生させてはいけないと強く感じています。学校の給食でも思うのですが、子どもたちに小さいルールを守らせることが出来ないのに大きなルールや面倒な事を徹底できるわけありません。隣席で短時間の一緒にいただけで感染したと聞きにわかには信じがたいです。

 さて、最近の小学生。4年生はできることが着実に増えたものの、忘れていることもあるので適度な復習と共に最後の単元に入ろうとしています。4年生は算数が「得意・好き」から「わからない」への転換期。「大きな数」「小数点・分数の計算」など単元毎では理解できてテストでは悪くない点数を取っていても、定着せずにルールがごちゃごちゃになりがちです。適宜復習することで定着を図ります。

 小5はいよいよ最終単元の「立体」である円柱などについて導入。展開図から出来上がりをイメージするのは中学生でも難しいです。正直、この単元は分からないと言われたら「仕方ないよね」と答えています。イメージできないものは努力では何とも難しいです。方眼紙などで実際に書いて組み立てるのが一番早いことを説明しました。家で実際に切ってくる子は将来理系選択をする確率が高いです。

 小6は基本の定着が終わり、いよいよ中学生になろうとしています。2月からは少しずつ中学生内容の導入をしていきます。今年は地理・歴史から少しずつ興味付けの授業をしていく予定です。中学生になってからのことを強く意識して学習習慣の定着が最大の課題です。

 中1は落ち着きました。ようやくです。勉強のレベルアップのみを図れるようになっています。そろそろ特進数学の再開を視野に入れており、学年末ですが自己ベスト更新が何人出るのか楽しみです。

 中2は全体的に落ち着きを見せ、できることを増やしたい子たちが集まっている状態です。補習も楽しそうに参加し上位の結果も緑IMがトップになったり刺激的な状況になっています。授業後には苦手な社会も98点を超える宣言。緑YJは学年トップを虎視眈々と狙っています。まあ、若干名の乗り遅れが少々気がかりではありますが…

 中3は後日詳しくアップします。

 

2022年1月25日火曜日

最近の出来事

  今は授業後。いつものように笑い声と共に教え合っている姿が見えます。思い起こせば中3の2年前はルール遵守ができないことが多い状態でした。自習中に雑談をして大雷を落とされたたり、小テストの満点への道のりが遠かったり。そんな彼らも受験生になり休憩時間を忘れて黙々と勉強している姿が日常です。こちらが止めなければいつまででも勉強している雰囲気です。

 そんな伝播を継承して中1もまた授業後に教え合う姿が増えています。同級生のワンセ歴の長い先輩が新入生に色々ルールや勉強を教えるのは定番です。受験生もですが、勉強が終わった後の笑顔がとても良いなと感じています。その雰囲気はテストが終わった瞬間の達成感とは少々異なり、どちらかというとテーマパーク帰りの笑顔に近いです。

 チラシの塾長からの一言に書きましたが、ワンセの自習室の充実具合は本当に素晴らしいと思います。そこにいる全員が集中して勉強している姿は壮観です。コロナ禍の影響でendlessの開始時刻を昼からにし、夜休憩も廃止。終了時刻は空腹または集中力の限界がきたらということになっています。それでも前述のように止めない限り勉強している姿が見えます。

 そろそろ終わろうとかと思ったけれど、周りが集中して頑張るからもう少し頑張る。そんなワンセの伝統が進化しつつ継承されている雰囲気を嬉しく思っています。

2022年1月22日土曜日

卒業生へ~贈る言葉①~

  鯰江NR

 三姉妹の末っ子。初めて見た日から様々なことを案じて来た。それでも卒業できることをとても嬉しく思う。

 理性と野性のバランスでどちらが勝つのか意識しなくてはいけない中学生。楽なほうに流されたくなり、誘惑に負けそうになったり愚痴ってみたり。それでもワンセで最後まで在籍し努力を継続したことは大きな糧となる。

 ルール遵守に厳しいコミュニティはどんどん減少している中で、社会に出ると非常に大切なことを会得した。その経験を社会に出てからも覚えていて欲しい。

 茨田北KM

 ワンセ歴が最も短い。コロナ禍でみんなが試行錯誤する中、吹奏楽部で皆を鼓舞してきた。引退は最も遅く再始動は最も早い。

 引退後は勤勉だ。部活で推薦をもらえると油断する子が多い中で自分を追い込み努力する姿は非常に頼もしい。自分に厳しくできる人はこれからも成長できる。目的意識を自分で探せたこも素晴らしい。

 唯一心残りなのは会話した時間が最も短く、性格や思考において未知なことだ。もっと上手に甘えれば良かったのに。卒業してもいつでもふらりと来たり連絡して色々教えて欲しい。

 緑NM

 6年生で初めて見たとき、年齢以上の幼さを感じた。補習の多さにくじけないか常に気にかけていた。

 いつから敷かれたレールを決められた通りに歩むことから、少しずつ自分のペースを探すように成長した。勉強では出来ることが増えた。志望校選びでは勉強を前提とした将来を考えている姿に目を細めた。

 高校生になると本気で勉強しろと誰も言ってくれなくなる。何か道を踏み外しそうになっても然り。今まで叱ってくれた人がどんなことでそう言いったのか、時には思い出して欲しい。