2017年5月17日水曜日

最近の出来事

 高校進学説明会の資料作成に追われています。中学生には原則全員参加としていますので、それなりに有意義な話をしなくてはいけないというプレッシャーがあります。決められたことは何もないので、無から全て創造しなくてはいけない困難さ。ようやく今年話す内容の全貌がうっすらと見えてきました。これからパワポで資料作成です。

 そういえば過日お役人さんと話す機会がありました。いかに大阪の公立高校が素晴らしいのか力説。文科省の方針も語っていました。…全てずれていました。文科省お得意の4技能や思考力を養うことは東大京大の中でもごく一部の人にしか通用しません。神大・阪大レベルでは創造力、例えば進学説明会の資料作成はできても何をすれば良いのか組み立てられる人はほとんどいないのです。あるものを使いこなすことや調べることは極めて得意、でも無から有にするセンスはなく、それを鍛える機会もありません。公立トップ10では洩れなく文武両道を推奨し、大学進学実績をアピールしています。合格者の予備校通学率を調査してみれば面白い結果が出るでしょう。ワンセでは大手前・四條畷受験者(不合格者含)の希望者は全員国公立大学に進学しています。通塾率は高2で100%です。私立高校に行った子で国公立高校に行った子の8割は高校の学習のみで合格しています。ちなみに私立高校で国公立大学に合格して予備校に行っていた子は大半が近大附属高校でした。それでも公立高校はブランドです。それを目指すのは悪いことだと思いません。そして、価値観の似た人と知り合える人脈はプライスレスです。単に予備校が必要で、その費用を勘案すれば決して安くはありません、ということを認識した上で志望校の選択肢に入れるのかどうか判断してほしい、ということです。
 
さて、月曜日は小学生の授業から。6年生は毎週恒例の漢字テスト。新入生の子たちにとっては初のテストでしたが、家庭学習の状態に安心しました。体験授業のときとは違い前向きな姿勢が良いですね。クラスのようやく宿題がルーズだった子たちも注意されるレベルではなくなりました。授業では「比」という新単元の導入。本日はYAYYが絶好調。文科省の方針に合わせて思考力を大切に授業を展開するようにしています。理屈を考えさせる、ということですね。ただ、理解できるのは学校のクラスで2割程度でしょうね…

 小5は新出漢字の紹介をしました。隔週で漢字テストを実施しており、来週はテストの日。結果が楽しみです。ところで、人数の増加に伴い状態が良くなっています。集団授業形式の良いところが目立っています。演習問題の解説や答え合わせのとき、前から順番に指名されるのですが自分の順番に気づかず飛ばされるケースが激減しています。授業では小数÷小数であまりのある問題をしたのですが、2割程度の子が小数点の位置でやられていました。
 
 中1は細かい注意を毎回のようにされています。学年よりも幼い子が多いので、わざとはみだしたことをしているわけではなく、してはダメなことが理解できていないようです。例えば、学校では後ろを見ただけでは叱られたりしません。後ろを見てしゃべり続けて初めて注意される感じ。塾では後ろを見ただけで注意されます。各教科の間違い直しをするとき、赤で答えを書いているだけで勉強した気分になっている子がいます。同じ問題が出題されたとき、絶対に間違えないような覚え込みや理解をすることが「良い勉強」で、逆は「字の練習」をしただけです。それが中1にはまだ定着できていません。時間を過ごせば勉強を頑張ったと思い込んでいる節があります。私は諦めず言い続けますけどね。