2020年11月11日水曜日

徒然なるままに…

  最近、本当にご縁があって久しぶりの卒業生の近況を聞く機会が多いです。進路の相談であったり、報告であったり。何にしても節目で思い出してくれるのが本当に嬉しいです。修学旅行のお土産は過去最高に多かったです。それも結構な金額を遣ってくれています。金額もそうですが、何よりは旅行中でもワンセのことを思い出してくれていることへ頬が緩みます。また結婚・出産の吉報が多い一年です。コロナ禍で参列できなくなりましたが、おめでたいことに変わりはありません。

 ところで、高校の先生方と話していると期待する学校には難題を申し上げることがしばしばあります。保護者の方は「ウチの子をしっかり見てください」とは言いにくですが、私はハッキリと引っ張っていただきたいと申し上げています。細かい細かいお願いもしています。自信を持ってお勧めした高校に大切な子たちをお預けしたのですから、先生方には言行一致の責任は求めます。ご都合主義なら二度とウチの子たちを受験させません。

 そんな姿勢を崩すことがなく20年が過ぎようとしています。お預かりした子どもには熱い思いをかける保護者の方がいます。そこに子どもの入塾前の成績は関係ないので、その思いに応えなくてはいけません。また、私を、ワンセを、信頼いただいたなら絶対に裏切ってはいけないと思っています。

 感情論で塾屋さんをするのは死語のようです。集団授業で多数の生徒を集め、オプションで高額の費用を請求するのが慣例の業界話を聞くと複雑な思いに駆り立てられます。未だに講習会費のご請求をするときは胸が締め付けられ、このご時世に余分な出費をお願いする申し訳なさと、金額以上のことをしなくてはいけない気持ちになります。

 翻って進路相談について。私は進路のジェネラリストになりたいと思っています。高校受験だけではなく、進路相談全てを専門にできるようになりたいです。大学・就職・結婚その他全般です。例えばお医者さんは身体についての専門家で、足元にも及ばない博識です。でも、特定の人、つまりお預かりしている子どものことなら誰よりも理解していたい。親御様には敵(かな)わなくとも知ってはいたいです。

 そのためには本格的な勉強も必要でしょう。近年できた国家資格である「公認心理士」のための大学には大きな興味があります。10年前に大学を卒業し多種多様なやりたいことができましたが、少し絞られました。その後には弁護士も見据えたい。「弁護士もできる塾の先生」なら相談しやすそうじゃないですか。それだけに大変な勉強ができるのかと問われれば「yes」の返事です。地元中学の教壇に立ちたい(生業ではなく)という夢だけのために教員免許を取りに行こうとしたぐらいです。ただ、出身中学でなければ希望中学に行けないので諦めました。あ、まだその夢の実現は全く諦めていません。

 やりたいことだらけの人生ですが、折り返し地点を終えてコロナを通じ見えてきたのは理想の教育の完遂です。私がワンセをやめると決めた過去の決意は「やりたいことができなくなったら」「子どもに媚を売るようになったら」「売り上げを先に考えるようになったら」「新型インフルエンザの罹患者がワンセで発生したら(当時学校は全校一斉休校の中で授業)」もちろん、今年の春先に授業をし続けたときもワンセが先陣を切ってコロナ罹患することがあればその覚悟は決めていました。

 駄文が続きましたので〆を。

 ミスが多い私を信じている人だけは裏切ってはいけない。それは、子ども・保護者・学校関係者・業者さん・スタッフ全てです。逆にワンセを軽んずる相手には容赦するつもりはありません。特に権力を持つ人には全力で向かいます。残念ながら「声が大きいものが勝つ」世の中です。強いものはとことん強く、弱者には最大の気遣いができる人になりたいと思っています。