2023年4月1日土曜日

最近の出来事

 新年度が始まり、多くの新しい風がワンセにも吹いています。授業前後の教室内や事務所で笑顔が増えているのが印象的です。中2、中3では自習性を尊重し、ペナルティ制度の原則廃止を打ち出して新しい勉強方法を模索中です。ただ、自由と責任は表裏一体でなければいけません。日本の子どもは「お子様扱い」に慣れて、自由と権利の主張はし、自分が傷ついたときはアピールするのに、責任は転嫁するか誠意・反省のない形式的な謝罪で済ます機会が増えているように感じます。

 宿題や課題の自由裁量を増やしている中2、中3。手抜きを続けるなら自由を剥奪し、管理されるという方法になります。今週は数人が注意されましたが、全くの手抜きではなく、やるべきことの詰めが甘いことに対して苦言を呈しました。前回の授業の内容をほんの2.3分見直しをして授業に臨むだけで思い出せたり確認できるのに、それを怠った結果、公式や重要なルールを忘れて授業の内容がわからなくなっていくことになるのです。気になることは見逃せないので言ってしまいます。今時ではないのは理解しつつもやはりその子の将来が案じられます。

 まさに社会に出てからの仕事と同じです。やるべきことと納期(締切)を伝えられ、それを聞き逃したり守れないことが続く人と企業が雇うのか。返事は否でしょう。逆にルールを守れコミュニケーションを普通に取れる人と仕事したいです。乗り越えられる責任感を養う必要があるでしょう。小中学生時代にこそルールを守るということを覚えることが必要だという考えは変わりません。

 今、出来ないことが18歳で高校を卒業すると、ある日突然責任感が芽生えるとは思えません。小中学生時代の基本の定着が必要な時期は、まずはルールを守ることの重要性を理解して遵守できるようになることが肝要でしょう。それをすっ飛ばしてテストの点数だけ良ければOKという考えにはなりません。どこにも負けない点数を取っているワンセだからこそ、人として大切なことをしっかりと伝えていきたいと改めて感じた今日この頃です。エイプリルフールですが、嘘は入っていません(笑)。