2024年7月29日月曜日

最近の出来事

 夏期講習会に入り、暑さが尋常ではありません。そんな中、五ツ木模試速報版が届きました。緑中の学年上位60%がワンセの子たちでした。5位以内も10位以内も60%です。全く、満足のいく点数ではありませんでしたが、うちの子たちは今からきっちり仕上げにかかります。もし、2月に五ツ木模試を受けたら全員7月より偏差値10程度は上がっていると思います。それほど冬の成長は著しいです。令和6年度の公立高校の平均点との乖離は数学理科が非常に良かったです。数学はB問題が平均51.8点に対しワンセ生平均72点、数学C問題は50.8点に対し同84点でした。理科は全体平均51.8点に対して71.7点という好結果。文理学科受験者平均は364点なので全員北野高校に合格できた数値です。ちなみに2年連続で北野受験していても全員合格だったと思われます。高1は、中2の時期まで文理学科に合格できるような位置にいる子は1人もいませんでした。夏から急成長しました。私立に行った子も私立トップレベルクラスの学校で一番になっているらしく、晩成型の先輩でした。

 さて、中学生は数学の出来た者帰りと英語の塾リンピック(英単語テスト)を頑張っている日々です。中1では菫コンビのMH、YA、緑KSが2連続満点中。中3は実力問題から始まることもありますが、2連続満点なしという寂しい結果です。

 そんな中学生は(小学生も)7月末までに学校の宿題を終わらせるのが優先事項です。21日28日は日曜日ですが、自習室を開放していました。中1は、半数ぐらいが参加。中2中3は一部が参加でした。

 中3数学は三平方の定理が終わり、いよいよ受験問題演習に突入です。初回は関大北陽の過去問演習をしました。トップは緑ISで鯰江MKが続きました。文理学科希望者は、過去の文理学科受験者最低点を大幅に更新しているので、これからしっかりと追い上げていかないといけません。また、計算ミスが目立ち、点数を取らなければいけにところで取りきれていないことも気掛かりです。

 国語は全学年古典の導入。しばらく古典・文法をして余裕があれば長文読解にチャレンジしようかと思っています。歴史的仮名遣いからしましたが、「あ段(母音が’あ’)」「あ行(あいうえお)」の違いを知らない人が年々増えています。中途半端な英語教育をするなら国語に力を入れれば良いのにと思います。ちなみに文科省は「国語力・読解力の養成」に力を入れて授業時間以外で新たな試みをしています。そんな時間を取るより、国語の授業に力を入れるだけでもっと国語力は養えるのに、正に本末転倒です。

2024年7月25日木曜日

chatGPT

 毎年恒例の「関西教育ICT展」に行って来ました。流行りはchatGPTです。同業者は「何て便利なんだ」と言っていますが、私は導入の意志が全くありません。教壇に立つ限り、毎日毎時間子どもたちと直接やりとりし、多種多様な生きたデータを入手しています。それをその場でフィードバックできる環境にあるわけです、

 熟練された職人さんが作った一点物に工場製品が敵うわけありません。私にchatGPTを勧めるのはバット職人の匠に「うちの工場のバットを使って(売って)ください。」と同義です。日々、精進している職人さんにAIは一生勝てないのです。AIにデータを与える立場でい続けないといけないのです。

 そんな覚悟で教壇に立っていますが、私以外はAIに頼って楽をしたいと考える人が大半でしょう。AIでも素人には勝てますから。常に情報のアップデートをしている職人にAIが勝つことはあってはいけないことです。残念なことに、そんな職人さん魂を持っている人は学校にしろ塾にしろ天然記念レベルで少ないです。

2024年7月24日水曜日

夏の夜の夢

 たまにはネタの比較的最近見た夢の内容3連発です。面白く、起きても忘れないほどのインパクトがあったものです。

「野球編」…巨人の選手の一員としてレフトまたはショートを守り4番を打っている場面です。なぜか甲子園のほうが東京ドームよりも(夢の中の)出場回数が多いです。ちなみにイチロー氏と共にWBCに出場したバージョンも見ています。

「MC編」…これは初めて見たパターンで、司会を務めていて、隣に明石家さんまさんが控えているという豪華な(?)夢でした。私は、先生はMCみたいなものだと思っています。下手くそなMCは、ひな壇の芸人の中で出番がほとんどなく終わる人を作ります。授業も同じでへったくそな先生は生徒を一度も指名しないどころか、見もせずに終わります。8割以上の高校の先生がそうです。一番マシな高校が常翔啓光で2番手候補は劣化しても大阪国際です。話が逸れました。

「橋下徹編」…橋下氏が我が家にやって来て飲んでいました。ちなみにチューハイ2口でトイレ直行していました。リアルの橋下氏は新地で鍛えられているので私の10倍は飲めると思います。日本や大阪の教育について談義していました。

2024年7月23日火曜日

良い高校

 今春は高校訪問及び塾対象説明会にほとんど参加していませんでした。時節柄、高校のテストが終わったこともあり、新年度について来られる先生方が多かったです。秋には恒例の高校レポートをする予定ですが、「良い学校」について私見を述べたいと思います。

 公立高校は、基本的に公立中学校と同じで勉強面では期待できません。たとえ文理学科でも、高2の夏から塾・予備校に行かないと現役での国立大学は厳しくなります。ちなみに毎年100名程度は浪人してるのが現状です。一般的に高校生活を満喫しているので、学校として勉強する雰囲気ではありません。そんな中で、自分だけがりがり勉強するには精神力が必要です。

 私立高校無償化が一気に有名になりましたが、授業料が無償化されてもその他の費用で私立高校には3年間で100万円以上の費用がかかり、多いところでは200万円以上必要になります。また、授業にしても上手な先生が多いわけではなく当たり外れが大きいです。しかも、当たりの先生がいない高校もたくさんあります。

 ちなみに私は、高校を大きく3つに分類しています。「お勧めできる高校」「行っても後悔しない高校」「行ってはいけない高校」です。割合は2:4:4ぐらいでしょうか。最近、高校の先生と話したなかで「お勧めの高校の基準は何ですか」と聞かれました。即答で「私が自分の子どもだったら行かせたい高校です」と言いました。男女別や偏差値ではなく、預けたくなる高校がお勧めできる高校です。

 私は、15年ぐらい前から旧大阪国際大和田を推し高校にしていました。高校レポートの教授力5は当時の大和田高校が基準です。こんな授業をしている高校があるなら塾・予備校は要らないと感嘆したほどです。どんな進学校でも当時の大阪国際大和田の足元にも及びません。大手前理数科にレベルの子をお任せし「予備校なしで勉強しろと言わなければ京都大学に行ける子です」と申し送りをし、京大に行けました。

 現在、京大・阪大・神大・大阪公立大に予備校なしで行ける学校はありません。どこの高校も教授力が下がり、高校にお任せで大丈夫なところはなくなったからです。では、高校の力だけで現役で上記の大学に行き易い高校はどこかとなると、消去法で大阪国際が残ります。近畿大学付属高校のスーパー文理や桃山のスーパーも予備校依存度が高いからです。現役合格率は上記3校の各最上位学科が北野高校よりも上です。

 次に、国公立大学への現役進学になるとお勧めできる高校の選択肢が増えます。常翔啓光の特進Ⅰ、興国のプレミアムアドバンス、常翔のスーパーです。ここに好文学園女子の特進のシステムが加われば良い感じになります。

 エスカレータで良いのは関大北陽・近畿大学付属の2校です。指定校推薦の枠の多さでは上宮プレップ、大阪国際、大阪信愛、城南などで、早稲田大阪はあの偏差値で早稲田大学に行けるとは超バーゲンです。

 そして、意外と少ないのが、なかで面倒見がよく、関関同立に導いてくれる高校です。これは大阪産業大学高校一択です。たいていの私立高校は偏差値50程度で行けるわけがないのに国公立大学を目指すといいます。そんな高校は信用に値しません。同様に偏差値40少しで関関同立も厳しいです。現実的な目標を立て、しっかり導いてくれるのは大産大高校ぐらいです。

 私は、隠匿体質のある高校は無条件にお勧めしません。いじめがあっても加害者をかばったり、学校の体裁を気にするところです。今回は、固有名詞は避けますが、来訪されたら良い情報も悪い情報も子どもたちには伝えていきます。全くどこにも忖度しません。親視線で行かせたくない学校は例え100万円の鞄を接待で受け取っても「お勧めしない高校」に変わりありません。



2024年7月20日土曜日

演習ノート

 数年前から宿題よりも重視しているのが演習ノート。演習ノートとは間違い直し(なぜ間違えたのか、二度と間違えない自分へのメモ必須)+類題演習です。宿題を出来るだけ減らし、確認テストと間違い直しの徹底を図っています。最悪な演習ノートは間違えた問題の答えだけ写したもの。記号でAだけ書いても賢くなりません。最初はそんなことをする子もいました。歴代の先輩の演習ノートを参考にしてもらい、ようやく自分にとって役立つノートを作れるようになります。耳にたこができるほどつたえていることが「勉強とは知らなかったことを知ることや、理解できなったことをすることであり、宿題や問題を解くだけでは勉強時間ではない」ということです。300本以上の過去問を解きますが、解いてからが勉強の始まりです。自分の苦手分野を知り、優先順位をつけてすべき勉強をすることが重要です。

 それがワンセ卒業後の主体的な勉強ができる下準備なのです。演習ノートはそのための重要なもの。主体性など、普通の小中学生にあるわけありません。主体性のつけかたを指導するところから始めています。演習ノートや各種問題集のチェックはかなり細かくしています。大人の本気を子どもは試しますので、甘えの余地はありません。

 演習ノートは自宅でも塾でもどこでやってもいいですが、手抜きは見逃さないです。自学自習の第一歩として、かなり手間はかかりますが定着させたいことの一つです。

2024年7月15日月曜日

最近の出来事

 先週末で懇談会がほぼ終わりました。一部のご家庭でお伝えし忘れたことの確認です。10月よりワンセはもちろん、YAMAHA、英会話部門でも使用できる「大阪市習い事・塾代助成カード」の申込受付が、7月中旬より所得に関係なく全員始まります。忘れずにお申し込みください。小5、6はきょうだい割引併用で月謝2,100円になります。YAMAHA部門でも月謝・教材費その他費用として使用できます。また、日本版DBS(性犯罪者登録)システムに登録します。元来、少しでも怪しい人は採用しない方針で競争率は数100倍です。誰でも教壇に立たせるのではなく、責任を持って教えることができる人だけが教えています。

 さて、超久しぶりに各学年の出来事。中3は例年よりも公立希望者が多く私立・公立比率は6:4ぐらいです。また、公立受験者の50%が文理学科受験予定という数値もここ数年の近似値です。授業では緑SKが自覚が芽生えてきたようです。鯰江MKは最後の大会に向けてハードな時間の中、できるだけ時間を取って勉強しているのがわかります。緑OSやOKも少しエンジンがかかってきたようで、今後の伸びが楽しみです。受験前に息切れしないように頑張ってください。対照的に男子がまだまだ良くない状態で、自分より出来ていない人だけを見て「みんな〇〇だから」と言い訳から入る状態。自分が出来ていない自覚が芽生えるのと受験のどちらが早いのか…。ところで、全体的に演習ノートの質が上がりました。女子はほとんどの子が良い状態で、良い演習ノートは、時間はかかっても間違いなく成績が上がります。緑NYKKの良さが光ります。

 中2は今津YIが緑INと並び学習奨励賞(480点以上)とくにYIはできることが増え、急成長を感じています。文理学科に合格できる子は継続した努力ができる秀才型か、天才型のどちらかで彼は前者です。茨田北MOが再び良いモードに入りつつあります。あとは演習ノートをしっかりやって自分で勉強できるようになることですね。

 中1はようやく落ち着き始めました。望むレベルが高いのはわかっていますが、全員が集中して与えられた時間を勉強するのは、ワンセなら必然だと思っています。出席率90%超えて全生徒平均450点を余裕に超え、9割の子が450点達成者です。当たり前なのは、真面目に勉強しているからこその結果だということです。塾に普通に通塾し、宿題・課題をこなすだけで450点取れて志望校合格率100%継続中なら、勉強する意志だけ持って来ればいいだけです。残念ながら、2年ぶりの退塾勧告者が数名でました。断腸の思いでしたが、自習室で集中して勉強できず、嘘をつき続けるのは許容できません。菫MHが非常に良い状態を継続しており、良いムードメーカーになってくれています。

 小学生はまたの機会に。

2024年6月20日木曜日

続・大阪府公立高校入試改革考察

 書ける範囲でぶっちゃけトークです。

そもそも、大阪府(教育委員会)は公立高校を強くしたい政策でした。その中でも上位層を私立に行かせないシステムが数10年前から構築されています。それは今でも有効です。そして、数年前から公立下位層の不人気校は私立に行かせたいという考えになりました。そこに私立無償化が重なり、本来思惑通りに公立上位高校の人気は上昇し、中下位層の高校は廃校が続いています。今年、私立人気が上昇したことにより公立高校の定員割れがネガティブなニュースとして報じられることが増えました。その結果、慌てて公立人気回復を旗印に拙速な入試改革をしています。

 ここで、大きな矛盾があります。本来、予定調和であったはずの公立下位層不人気(のニュース)を問題視する一部層が出てきたことで、朝令暮改の政策があり、現場が放っていかれているのです。

 今回の制度改革も「大阪府学校教育審議会」「大阪府教育委員会」「大阪維新の会」のそれぞれの思惑が異なることによって足並みが揃っていません。入試時期にしても、府教委は一部の民間の意見を聞き、審議会は中学校の現場を知らない自称専門家の大学教授が考察しています。そこに、世論を非常に気にする政治家もいて本当にぐちゃぐちゃです。

そんなことも含めて、ワンセは情報収集に努めて、何があっても公立も私立も対応できるように常に準備するだけです。