2017年2月8日水曜日

卒業生へ~贈る言葉⑤~

贈る言葉の前半が今日でおしまいです。

横堤MM

区内中学の自由選択制度を利用し校区外の横中を選択し、多くの出会いと共に社交性をほんのり身につけた。ただ、見かけより打たれ弱く自信を失うと少々時間を要した。真の自信は経験値で得るもの。裏打ちのない自信はただの自意識過剰に終わる危険がある。学生時代により経験値を増やして更に幅を拡げてほしい。

放出MM

非常にマイペース。漢は黙って背中で勝負、のはずが井の中の蛙だったと気づいた中学生時代。気づいてからも愚鈍な努力を継続した。「井の中の蛙、大海を知らず。されど天の蒼さ(深さ)を知る」一つのことを突き詰めれば職人になれる。努力を継続して何かの道を究めるための助走期間で「何か」を見つけてほしい。

横堤OS

心身ともに気持ち負けすることを案じていた中学生時代。限界を勝手に低めに設定してはいけない。全てにおいて継続することはエネルギーがいる。その見返りに成長がある。まだまだできることを知っている。君の能力(限界)は自分が思うよりずっと高い。自分で決めたことを自分で裏切らない精神力を学生時代に身につけてほしい。

横堤YR

最も印象的な卒業生の1人。中2のGW時期に入塾し、復習に大幅な時間を割いた。その過程で復習不足を指摘され注意されることもしばしば。普通は逃げ出し退塾する選択肢を取るだろう。でも逃げなかった。成績以上に精神的に大きく成長し、努力する大切さを学んだ。歴代でも最も評価している一人。それを糧に更に成長してほしい。

2017年2月7日火曜日

怒ることの大切さ

 「怒る」=「叱る」どの辞書にもそう書かれてあります。いつからか「怒る」=怒りという感情を野生に任せて放出する、という意味で用いるようになりました。感情的に「ムカつく」ことを全面的に押し出すのはもちろんダメでしょう。

 私は新人講師時代「怒るための練習」をよくしました。真の怒りの感情があるときは怒ってはいけない。注意しなくてはいけない場面では、まず自分のアドレナリンを沸騰させる。そして、それを言動で表す練習です。素で怖い先生は自分の人生に自信がある人で羨ましいです。足立などがそうですね。私はそこまで聖人君主になれないので怖い先生を演じられるよう努めています。

 でも、最近他人を怒れる先生(人)は間違いなく急減しています。まともな精神の持ち主なら怒った後、自分の言動を振り返り適正だったかどうか、もっと良い言い回しがなかったかこっそり反省します。そして怒ったほうが自分にとってストレスだったと気づくのです。だから怒る先生が減ったというのはあるでしょう。怒るというのはその子に対して様々な責任を持って言動することだと私は思っています。

 例えば宿題忘れを誰かが私に報告したら、その瞬間に私のオーラは怒りで包まれています。子どもたちは絶対に見えています。無言でも空気が一瞬で重くなります。みんな(子どもたち)ならわかりますよね笑 1回目なら約束通り次から気をつけるようにという注意だけ。2回目は次は怒るよ、と予告。3回目は…このご時世なので「何に対して怒っているのか」説明します。そして周りの空気を悪くしたことを反省しなくてはいけないことを伝えます。

  ただ、大前提は必要でしょう。まずは深い愛情があること。そして、怒る勇気をもって一時的に嫌われることを恐れず、貫徹すること。途中で人気取りしては絶対にダメ。ぶれるのは何よりダメ。最近の20代までは嫌われることを極端に避けます。果たして他人との距離が希薄になり、他人の言動に対して怒りの感情が湧いてこないのです。すると子どもたちは怒られないからどんどん野生化していき、大人もストレスをかけないよう間違った気遣いをすることによってストレス耐性ができなくなります。

 怒らせるようなことはしない。「私は君のした宿題忘れに対して怒っている。様々な悪影響がある。だからもうそんなことをしてはいけない」これでいいいと思うのです。大切なのは怒る基準がぶれないこと。自分の機嫌によって左右されるのはご法度。怒られたら嫌だ、恥ずかしい、周りに申し訳ないetec…そのような感情が起こるから気をつける。それって当たり前だと思うのです。怒られたことのない子を見たことがありますが、将来は不安しかありません。大切なものを知らずに育ったのだと思います。愛情が根底にあり、それに自信があるなら子どもに感情をぶつけるは決して悪いことではないでしょう。

最近の出来事~小学生を振り返って~

 木曜に私立高校受験を控えて真のラストスパート中です。例年専願率の高いワンセは過半数が卒業していきます。それでも現在の高1から公立後期試験が一本化され、3月でも受験生がそれなりにいます。それまでは安定の5人以下でした。

 ブログに単独で書きたいことは多いのですが、様々なことがピークを迎える今は余裕がありません。ただ、書きたいことの中でも筆頭にあるのが音楽教室に関する著作権使用問題。これはありえないですね。珍しくfacebookに近々アップしようと思います。


 さて、月曜日は小学生の日。小3国語は正答率には問題を感じませんが、スピードを求めたいところ。TEMKに特にそう感じます。来年度の課題ですね。来年度、といっても3月からですが私は小学生を算数担当で見ようと思っています。OSは自信のなさから答えを書かないのが玉に瑕。逆にFSは男の子独特の大胆さで、素早く良い答えを出す機会が多いものの、粗削りな答えが課題。

 小4はじわじわ人数が増えて雰囲気が少しずつ上級生らしくなったクラス。今年、最も成長を感じたのはNR。1年前の自信なさ気で怒られないかびくびくしていたのが嘘のようです。次いでIMも落ち着きました。授業では集中力について最も注意されている子ですが、この1年で2年分ぐらいは成長したように感じます。マイペースに成長してるのがFS。少しずつできることが増え、問題で空白を作らないよう頑張っています。入塾時はマイペースすぎることが案じられたNTはワンセの集団授業の速さについていけるようになりました。名前の出てこなかった子は来週書きますね。

 小5は夏以降女子が増えてワンセらしい女性上位のクラスになりつつあります。夏までの最大の課題が漢字テストの不勉強ぶり。それまで算数担当だったのですが、課題徹底のために国語を担当。ようやく漢字テストでもほぼ全員が満点、時おり誰かが2問程度間違えるという許容レベルになりました。暗記が好きではない男子コンビも本人なりの努力をし、TSは語彙力を嬉しそうに披露してくれています。また随分空気を読んだ言動ができるようになりました。TTは課題をこなしているので楽しく授業を受けられる機会が増えました。入塾時は頑張りすぎで案じ、2学期末には手抜きを案じ(笑)ていたYAは今が良いバランスで勉強できています。宿題が雑だった彼らがワンセ基準の高いレベルで宿題をきちんとできているのがうれしいです。

 小6はここにきてKRMYが頑張っています。小学生なので頑張りはすぐ結果に反映され、満点
を取る機会が増えて良い気分になり、安定して頑張るという好循環です。IMは入塾当初に色々案じられた子ですが、ここまで激変して頑張れるとは感無量です。6年生は最も課題が多い子のいるクラスだったのに成長をしっかり実感できるクラスとなりました。

 小学生の総括ですが、入塾時に親御様から「やっていけるのか(継続できるのか)心配だ」という声がたくさん聞かれ、実際に注意されることが例年以上に多かった気がします。それでもこの一年を振り返ると安定したクラスになっています。思うに、大人が諦めない、許さないというスタンスを崩さなかったのが奏功したのではないでしょうか。いつの世も子どもは大人の顔色を見ます。ややもすると「お子さま主義」になりがちで言った者勝ちな昨今。自己責任という言葉で子どもたちに責任転嫁するのではなく、子どもだからこそ教育しなくてはいけないと思っています。その一環として挨拶の大切さを説いていますが、子どもたちが実践していることを体験授業に来られた親御様に褒めていただく機会が急増し、非常に嬉しく思っています。単純に子どもらしい実直なあいさつをされたら大人として心を洗われたような新鮮な気持ちになれますね。良い挨拶をしてくれる学校の子は例外なく先生方指導力が優れている良い学校です。ワンセもそれを意識しています。「小さなことができない人は大きなことはできない」私の持論です。子どもの挨拶はそれに通じるものがあると思っています。


2017年2月5日日曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

AY

友人&家族に良い気遣いができる。無意識に自分に対してもそれを望み、周囲が自分と同じ精神年齢に達しておらず傷つくことがあるかもしれない。それゆえ、必要以上に身構えているように感じる。失敗を恐れずに人間関係でも新たなチャレンジでもすればいい。そうすると今まで見えなかった新しく高いところからの景色が見える。

MK

天真爛漫だ。辞書には「飾らず自然のままの姿が溢れ出ていさま。純真で無邪気」とある。その姿に周囲は笑顔をもたらす。ただ、齢を重ねて大人になると無邪気すぎる言動は思いがけないアクシデントを招く。純真さを失わず、傍若無人にならぬ立ち振る舞いを学生時代に会得しよう。そうすれば10年後も大勢の友人の中心で笑顔でいられる。

MY

中学生時代は自分の身体との付き合い方に悩まされた。人より苦労し心無い言葉に傷ついただろう。思春期にそのような経験をしたことは糧にできる。同じ立場にある人の気持ちがわかりよい言葉をかけられる。乗り越えられる人にしか試練は課さない。これからの人生の困難に対して持ち前の積極性で乗り越えてほしい。

2017年2月3日金曜日

卒業生へ~贈る言葉③~

マイケル

気の良いお調子者。体育大会で「マイケル~」と多数の黄色い声援が飛び交っていたのが最も印象深い。マイペースながら人の嫌がることをしない。空気を読むのは微妙なのに自己犠牲の精神は持ち合わせている。今でも充分ナイスガイ。これからも他人が避けることを積極的に受け入れ自己練磨を続けてほしい。

MA

自称「みんなのこと好きなんでしょ」思春期独特の愛情欠乏症で誰かからの愛情を確認したい衝動に駆り立てられる。確認しなくても皆から愛されるキャラをしている。ただ、自分への自信のなさがチャレンジ精神のブレーキになっているのが玉に瑕。失敗を恐れずに多種多様なことをしよう。そうすれば更に性格美人になれる。


あ、そうそう私の「贈る言葉」の法則性に気づいた人は当ててください。先着1名様限り良いものプレゼントします。

2017年2月2日木曜日

最近の出来事

 水曜日は朝から旧聖母女学院高校に行ってきました。京橋から25分で思っていた以上に近かったです。実は10年前にお伺いしたとき、私立女子高らしからぬ自由さにしばらくご縁はないと思っていた高校なのです。それでも今日は私立らしい落ち着いた良い雰囲気になっていました。校風4、教授力2+、CP4、おススメ度3

 今福小学生は来週まとめて色々書きますが、基本的には小康状態です。

 中1は先々週から個人面談を始めました。こちらの率直な思いを伝えたのですが、緑MHの授業の手応えが大幅に良くなりました。中だるみが最大の難敵のこの時期に一人でも多くの子の気持ちが入ってくれると嬉しいですね。

 中2は数学で確率をしています。鯰江HKが美しい解き方をしていました。同様に国語では緑IMが模範解答より美しい解答を書いていました。美しい答えを披露しあえる環境がいいですね。反転授業のようなものです。国語は解答が一つとは限りませんし、数学は私の解法が最も美しいとは限りません。入試問題では自分よりも良い解き方をしている子はちらほらいます。

中1,2は節分の豆まきを木曜日する予定でしたが、体験授業&来客予定があるので非常に残念ながら中止です。中3は金曜日実行。中2は大半の子が補習で呼ばれているらしいのでタイミングが合えばしましょう。

2017年1月30日月曜日

卒業生へ~贈る言葉②~

MY

口下手で思っていることを上手に伝えられない。それゆえ、多方面で思わぬ苦労をする。ただ、そのこと自体が短所になるわけではない。貫けば剛毅木訥、日本風にいうと男気があるということ。自分を磨き男は黙って背中で勝負、という大和魂。正しい四字熟語は「無言実行」有言実行ではなく、無言で気を遣える男になってほしい。

YR

年を経るようになって自分の欠点が見えるようになった。まだ幼い分自己解決できない。自分が至らぬところを自覚している分、他人に優しくできる。まだまだ自己管理をできる年齢ではないが、思春期に感じた様々な違和感は自分が子育てや後輩を育てるときに良い経験値となる。嫌な思いをしたとき、同じことを味わってほしくないと思う心を更に育てて欲しい。