2019年2月7日木曜日

最近の出来事

 かなりご無沙汰です。私立高校受験を土曜に控えて複雑な気持ちで様々な感情が起こっています。教科担当しては気になることは個々にありますが、それを口に出す時期ではないので飲み込んでモヤモヤしています。公立受験まで今から1ヶ月ちょっと、思い出すのは過去に涙を飲む結果になった子たちへ感じた後悔と反省の念。あのときこれをやっておけば…もっと○○の特訓をしておば…そう感じたことを思い出して、糧にしています。そんな中、緑TIが卒業旅行のしおりをきれいに仕上げてくれました。とても素晴らしい出来栄えで絵心のない私は一目置きました。ところで、先ほど、緑SHが今年の贈る言葉の法則性に気づきました。私立専願組で入塾したのが早い子→新しいの子を交互にアップしていました。

 各学年の出来事は近日アップするので、本日はつれづれなるままに書こうと思います。1月も終わり、2月になりました。暦の上では春ですが、まだまだ三寒四温で各種疫病も流行していますので、皆様くれぐれもご自愛ください。

 1月以降、卒業生やOBが毎週のように顔を見せてくれ、成長に目を細めています。例年は各学年で至らぬ部分を補うことに躍起になっていますが、今年は少々マネジメントが増え、チェックしている時間が長いです。少し、というかかなり物足りません。コマ数が例年の30コマから20コマ少しに減ってるからです。その分、限られた授業時間数を濃くしようと一つ一つの授業で伝えたいことを強く意識するようになりました。

 永遠のテーマですが、どうすれば全員の学力が更に向上するのかを常に模索しています。暴言や体罰に敏感なご時世ですので、開校時よりも叱られている子は激減しています。現在お預かりしている子のご家庭での躾のおかげで手を焼く子もめっきり減りました。それでも子どもなので平和な状態が続くと緊張感が緩み、勉強への姿勢が甘くなります。受験生ですらそうです。毎日過去問を解いている受験生でも一喝された後のテスト平均点は10点ほど上がります。意識の低い中2以下はより一層、緩い状態でテストや授業を受けます。そして宿題を全力でやりません。それがひどくなりかける頃、厳しく注意して再び緊張感を持って授業を受け、宿題が丁寧になる、これのループです。

 優しく語りかけるだけでは全員の心には響きません。「先生」ならわかると思いますが、宿題を2回連呼したぐらいでは宿題をきちんと伝えたことにはなりません。「YousNote(連絡帳)出して、早く出して、宿題○○ね、ちゃんと書いてね、みんな書いたかな」毎回これを繰り返さないといけないのです。新しい先生が軽く「じゃあ今日の宿題は○○ね。次回までにきちんと必ずやって来てね」と言っても宿題をあったことすら知らない子が続出するのが教育現場です。宿題やってくる率が毎回9割超えるウチですら実感することです。ガミガミ言いたくはないですが、言わないといけない現状。

 子育て・教育に模範解答はありませんので、常に模索してより向上できるようアンテナ張って精進を続けないと、と戒めています。

2019年2月6日水曜日

卒業生へ~贈る言葉④~

 緑TM

 塾では大人しく、自分の色を積極的にアピールすることはなかった。それでも、周囲に流されることなく、初志貫徹し将来の夢に向かって着実に進んでいる。言葉数は少ないものの文章のセンスはある。

 あわよくば、得意分野を客観的に評価し、自己肯定に繋げて自信をもとう。残りの学生時代で将来の夢の実現に向けての努力すれば鬼に金棒。

 所属しいるコミュニティとか小さなことにこだわらず多種多様なことにチャレンジして欲しい。「井の中の蛙、大海を知らず」「井の中の蛙、大海を知らず、されど天空を知る」どちらになるのか10年後を楽しみにしている。

 緑NN

 入塾後、一気に落ち着き、できることも増えた。それでも高校生に持ち越した勉強の課題はある。瞬発力と集中力を高めることだ。基礎固めに終始した中学生時代。開花させるのは今後の努力にかかっている。

 ただ、成長したのは勉強のみならず精神面が大きい。少し視野が広がった。周りの目を意識し始めたのだろう。それでも至らぬ箇所を埋めるための努力は必要だ。

 高校生になったら、勤勉はもちろん、更に視野を拡げて見ることを強く意識しよう。人が周りに寄って来る人徳を更に磨けば、晩年までの笑顔が見えてくる。

 茨田WS

 茨田中学生としては最古参。得手不得手の差が激しく指導に悩んだこともあった。自分の長所を更に伸ばすほうが良い。愚直な努力が実を結ぶ分野で精進すればそれが大きな武器となる。

 費やした時間(努力)と結果が比例しなかった経験はかけがえのないものだ。得意なことは努力できても、結果が出なかったことを頑張れる人は少ない。結果がでなくても努力を継続できるのは非常に秀でた才能になる。

 これからも高い壁を感じることはあるだろう。その壁はみんなが感じるものだ。ほんの少し諦めが悪いことが大きなアドバンテージとなり、魅力となる。

 緑OM
 
 アスリートから勉強へ転身。第1印象で勉強との相性の良さを感じた。努力が加わればとんでもない成果が出ると血が沸いたのを覚えている。中学生時代には期待に応えてくれなかった。

 遠まわしな表現が通じていなかったとわかるまで少々時間がかかった。気づいてからは感受性を磨くことを意識した。身体能力は平均値を大きく超えるのに、強さゆえ、周りを伺う機会が少なかったのが気になったからだ。

 もっともっと時間をかけて伝えたいことが沢山ある。卒業しても、常に意識して欲しい。「そのことに対して私ならどう感じるのか」最近、少し考える機会が増えたことを嬉しく思う。

 

 

 

2019年2月2日土曜日

卒業生へ~贈る言葉③~

 緑TI

 一見、大人しそうに見えるが秘めているパワーはとてつもなく大きい。一途で猪突猛進さが目立った中学生時代。

 ただ、興味のないことに関して見なさ過ぎるのは少々もったいない。見過ごしてきたなかで、実は非常に興味あるものが眠っていた可能性がるからだ。それは人づきあいでも同様で、八方美人といわずとも、食わず嫌いにならない程度にどうだろう。

 そうすれば、新しい体験と経験値を増すことができる。長所である探究心と追求心を伸ばして、一生夢中になれるものを見つけて欲しい。


 緑TS

 勉強から上手に距離をとってきた中学生時代。このままではいけないと感じつつ、大きな変化は見られなかった。

 それでも将来のことを口にしたのは、現状から脱却したいという意思表示なのだろう。その気持ちを残りの学生時代に増幅させて欲しい。そして、知識を得る楽しさをもっとしてもらいたい。それがモチベーションになり更に勤勉する。

 願わくば、学生時代は勉強したといえる環境を残りの期間で築き上げ、何年経っても日々笑顔で過ごせていてほしい。

 緑YS

 天真爛漫、ややもすると八方美人になりえる。幾多の経験を重ねているが、正常進化してもらいたい。

 これからも一期一会の精神で出会いを大切にして、深化させよう。広く深くだ。周囲に人が集まる人徳は羨ましい。徳を更に積み重ねて友人に恵まれる「人たらし」でいよう。歯に衣着せぬ台詞も時と場合を誤らなければ問題ない。

 ご縁を大切にし、知識を重ねる。できることがどれだけ増えても謙虚さは忘れてはいけない。実るほど頭を垂れる稲穂かな。
 

2019年1月28日月曜日

改:卒業生へ~贈る言葉~

 
鯰江SA

 ポテンシャルはトップクラス。ただ、不完全燃焼だった小中学生時代。将来の仕事を早い時期に決めているが、士業のなかでも最難関クラスにチャレンジするという。一般的に移り気な中学生で変わらぬ決意は立派だ。それだけで充分な長所になる。

 ただ、自分のポテンシャルを知ってか、全力で取り組む姿勢を見れなかったのが非常に心残り。余力を残しても恥ずかしくない成績を修められるからであろう。

 これからは限界突破を基に、尽力し「学生時代は全力で(勉強やその他のことに)取り組んだ」と10年後言えるように充実した学生時代を過ごそう。

AK

 中3最後の入塾生。勉強に対する気持ちはあるものの空回りすることもしばしばあった。進学校に入学する予定なので、リセットされた環境で基礎から応用まで様々な知識を身につけ、専門的にやりたい何かを探せる。

 得手、不得手がはっきりしていた。食わず嫌いは良くないが、長所を伸ばすほうが向いている。ただし、そのバランスに気をつけなくてはいけない。
 
 勉強したいから選んだ私立高校。それでもやる気のない子に手は差し伸べられない。高校時代には学校の先生からの指示を聞き漏らさず、他の誰よりも徹底的にこなす。そうすれば将来の選択肢は飛躍的に増える。

MS

 勉強適性はさておき、人間関係やコミュニケーション能力、独特の正義感は非常に良いものがある。物怖じせず、頼まれごとを心易く受け入れられる度量もこのご時勢には貴重だ。苦手なことがある分、できない人の気持ちもわかる。

 やや案じられるのは愚直さゆえの横道に逸れること。縦社会に慣れているのが悪い方向にいかないかどうかだ。

 道に迷ったとき、誰が自分のことを真剣に考えてくれているのか考えよう。そうすれば進むべき道が見えてくる。

横堤YH

 体験授業に来たときの第一印象は「ワンセでは無理ではないか」なぜなら聞く姿勢が気になったからだ。面談でも厳しい言葉をかけた。それでも、頑張るので入塾するという意見を聞いたときも、不安だった。

 果たして、尽力した。初対面のそれは今まで勉強のやり方や授業を受ける姿勢について指導をうけたことがないからだった。やや精神的に幼かったのだろう。

 幼い分、素直に多くのことを吸収した。この一年の成長は勉強のみならずモラル・マナーでも多くの知識をつけた。ここで身につけた知識とメンタルの強さを高校生以降にいかしてほしい。願わくば、もう少し早い時期に会いたかった。

 

 

2019年1月18日金曜日

最近思うこと

 コーチング理論や自己責任ということばが流行っていますが、私には責任転嫁にしか感じません。できなかったときの言い訳を最初にしているだけだと思うのです。結果、中途半端な子が増えました。自分で考えて解決できる子は全体の何%でしょうか。そのわずかな層にのみ有効なことをしていく、というのが今の日本の教育方針です。

 小学生はマイペースな子が増えました。マイペースといえば響きは良いですが、みんなと同じことはできないという意味でもあります。自分のペースだとできても、集団の中で限られた時間内でできないと困ることもあります。また、高学年になってから少しずつ成績が下がっていく子に共通する特徴は「ものまね」ができないことです。「1を聞いて10を知った」気になり、自己流なことをする子です。逆に言われたことをそのまま素直にできる子はいつまでも伸び続けます。

 マイペースを改めるには、指導者側に要求されるハードルが一気に高くなります。「一人ひとりを
本当にしっかり見る」「子どもがへこんでもその先を見据えて強く指導できる」「どこまで何ができるのか適切に見る」etc…それらができない指導者しかいないので「コーチング理論」「自己責任」「自考力」という言葉に逃げるのです。

 いつか忘れましたが、私は生涯プレイヤーになると決めました。経営者ではなく一講師として極めたい、という誓いです。多展開や生徒数・売上を追うのではなく、知っている自分の器の中で本当に目の届く範囲の子たちをしっかりと見る、これが変わらない根幹です。一講師として時流に乗りつつ、温故知新を伝え、新しい価値観を尊重し、各世代の価値観を伝えらるよう精進しなくてはいけません。
 

添削

 毎年、かなりの添削をしています。受験生に渡した原稿用紙は1人数十枚。その全てを全員が書ききります。それを公立高校の受験校別に添削します。採点基準は高校毎に全く異なり、それを把握して添削・指導するわけです。C問題の導入年や前期文理学科の小論文は事前データがないので大変でした。例えば、縦書きか横書きかすらわからなかったのすです。では、どのように対応するのか。全パターン書いて「数打ちゃ当たる」方式です。小論文でも作文でも記述でもオールマイティに仕上げました。また、一言で学校毎で異なる採点基準と言っても把握するのは労力がいります。
 
 それを多忙な中学校の先生ができるわけありません。小論文の書き方など大学でも習いませんから。でも、ワンセは、私はできなくてはいけないと思っています。添削は経験がものを言います。国家総合やAO対策の小論文から中・高向けの添削まで、かなりの量を毎年こなすことにより、点数をつけられるのです。美しい文章を見ないと添削はできません。

 過日、某大手塾や添削を生業としている塾の生徒が書いた文章を見ました。その生徒は本当に基本ができていなくて、私が採点すると20点満点で3点未満なのに某大手通信教育のコメントをマニュアル化した褒め言葉だらけ。それでいて、減点箇所の指摘が全くありません。10本書いても全く上達していないのです。生徒も先生も時間の無駄をしていると思いました。

 また、某大手塾国語講師は「○○学校の(小論文の書き方)はわからない」と平気で言います。それでも肩書きは国語科の偉いさん。そりゃ生徒が上手く書けるわけないですよね。指導者が書き方を知らないのですから。ネイティヴに皮肉られる日本人英語教師と同じです。それでいて添削料金として高い費用が発生しています。でも、点数化しないので本人も保護者も気づきませんよね。そし入試でも小論文のみの点数はわかりません。受験生の親心につけこんだ阿漕(あこぎ)な商売をしています。それでも知名度のある大手塾のやることだからという理由で費用を払う風潮も悪いと思います。

 添削は本当に労力が必要で、語彙力の不足している子たちに美しい文章を書かせるには莫大な時間が必要です。10本程度書いても点数が取れない子のほうが多いです。10本でだめなら書けるようになるまで書かせる。涙を流すことがあっても妥協しません。不合格で流す涙より全然マシです。

 と言ったからかには今年もこれから少しずつ書く量が増えます。1人平均40本は確実に超えるでしょう。そして、机の上に溜まった原稿用紙を見て「余計なことを言ってしまった…」と毎年のように後悔しつつ、ペンを走らせている自分が容易に想像できます。あ、毎年書くことが多いので「冗長」「不要」「具体的に」「意味不明」「再提出」というシャチハタの印鑑を作っています笑 例年より早く印鑑が活躍しています。

2019年1月16日水曜日

最近の出来事

 月曜日は成人式でした。卒業生で成人式を終えた子たちが顔を見せてくれ、成長した姿に頬を緩めています。毎日書いていないので、なかなかアップできていませんが、進路の決まった卒業生が連絡をくれるのは忙中閑有り、とても嬉しいです。今年の受験生の合格第一号である茨田KSが合格通知書と共に講師陣と受験生にそれぞれ差し入れを持ってきてくれました。そのような心遣いができるようになったことを嬉しく思います。

 受験学年でまさかのインフルエンザと菌性の病気が流行しています。受験のときではなかったと思うべきなのでしょうが、心配ではあります。また、中1でも体調不良が続出で冬を感じます。今回は各学年の出来事を。

 小5は新単元の導入。指導の順番を変えて分数の計算を先に終わらせていたため、学校とほとんどやっていることが同じです。先週は休み明けでピリピリムードでしたが、今日からは通常で楽しい雰囲気でした。先週体験に来た子たちには少し悪いことをしましたね…。割合と百分率を同時に導入。基本しかしませんでしたが、来週より応用問題にチャレンジします。ただ、先週回収した国語の作文の添削が7割程度しか終わっていません。中学生よりもかなり時間がかかるので、来週返却予定です。

 中2歴史は文明開化の復習。ちょうど日韓で様々な問題が起こっているので、その背景を解説しました。少し進度にゆとりができたので、詰め込みではなく、興味付けを意識した深い授業をしていうと思います。そのために今更ながら研究者の書いた著書を読み、複眼的な見方を意識し偏らない授業にしようと心がけています。ちょうど教材をワードからパワポへ新調しているので、まだまだ勉強が足りないと思いつつ、教材研究中です。

 受験生はじわりと鯰江SAが結果を出し始めています。数学では緑CHが努力による結果を出し初めています。気づけば歴代大手前合格者の過去問平均点に並んでいます。緑AKが一時期やや案じられる状態でしたが、そこからは脱したようです。緑SHは徐々にエンジン全開で突き抜け始めています。チラシのコメントもいかしてました。そろそろ恒例の「卒業生へ、贈る言葉」シリーズを始めます。