2023年12月31日日曜日

2024年

 2023年度は宿題を減らし、勉強の濃度を上げることをテーマにしていました。テスト対策期間中以外はできるだけ呼び出さない、テスト対策期間は2週間に凝縮し、土日エンドレスは12時間コース、中学生のペナルティ制度廃止等々、内部的には大幅なカリキュラム変更となりました。

 よく高校の先生方に尋ねられるのは、全生徒の点数が高いことや、例外を出さないことについてです。お預かりした限りは、塾の勉強はお任せください、というのがワンセスタイル。成績上位者のみ尽力するようなことは絶対しません。

 自主性は尊重しますが、勉強しないという選択肢は存在しません。時間と場所を提供するので、有効的な勉強をして欲しいです。自分で何をすればいいのか考えられない子にはこちらですべきことを伝えます。かつて、自習中に何をやるのかわからない、と言った子は例外なく提出物さえできていない状態でした。

 高校生になっても勉強出来る習慣を目指していたことがここ数年で開花しているようにも感じます。今年の高校3年生も既に大阪公立大学を筆頭に関関同立以上へかなりの数が合格しています。産近甲龍まで含めると非常に良い結果です。高校合格をゴールにしていない指導が奏功しています。

 そんな近況ですが、2024年度は単純にレベル向上をテーマに取り組みます。五ツ木偏差値全生徒平均61を更に超えるよう、授業内容や確認テストの質を向上させます。字面では、当たり前で軽く大したことがないように感じるかもしれませんが、講師一堂前学年の平均を超えられるように尽力しており、今時の塾にはない「きちんとした授業をする塾」であり続けます。

 また、学校情報は常に最新で精度の高いものでないといけません。どこよりも詳しい高校情報は毎年の情報のアップデートより成り立っています。そのための努力を2024年度も継続します。自分の子どもだったら行かせたいかどうか。不変の進路相談の根幹です。

長くなったので、ずっと書きたくて最終校了できていない「No Means No(ダメなものはダメ)」をアップします。

2023年12月29日金曜日

最近の出来事

 かなりご無沙汰です。年内の授業が終わりましたが、まだ実感がありません。今年を振り返る前に各学年の出来事です。

 小4.5は共通で国語に成長を感じた年です。読解力が課題の中学生たちを見ていて、今のうちに長文慣れして欲しいので、かなりの量を読んでもらいました。一般的な進学塾の通年テキスト2倍分はすでに終わらせた状態です。算数の文章題の読み取りには課題があるので、これを来年度伸ばしていこうと思います。

 小6は、なかなか面白い学年です。学力差があり、宿題・課題に対する意識の差も然り。MHは今年最も伸びた子です。知的好奇心旺盛なのが奏功しています。THKSも出来ることが増えています。YAはやる気の波が高めで安定すればかなり良い位置にいけるでしょう。全力で引っ張っていかないともっていかれそうなので時間はかかりますが、どれほど成績が上がるのか楽しみです。

 中1は良くも悪くも落ち着いています。来年通り1学期中間よりは、ほぼ全員が校内順位を上げており来年以降の伸びしろを最大限引き伸ばしたいです。学年平均450点が目標、いやノルマでしょう。文系教科が理系よりも良い学年なので、英語国語をさらに伸ばし、数学は2年になってから深化させてC問題レベルに対応できる土台を作ります。

 中2は昨年度より下がっている子は、やはりほとんどいません。数学的センスが秀でている子はいないので、努力で色んな解き口が見えるように土台は出来た1年間でした。難関私立問題程度ならいけそうな手応えです。国語では緑SKが、数学では緑ISが、良いものを持っているように感じます。緑NYMSが覚醒の予兆あり。緑MYも良い感じで成長しています。更に伸びるかどうかは欲が出るかどうかですね。

 中3は一年前と比べものにならないほど全員が上がっています。一年生の頃、私立中の子に全く歯が立たず、偏差値70オーバーのMAに良い刺激を与えられるよう鍛えると決めました。ただ、現実的に偏差値10以上離されており、かなり厳しく夏の時点では全く無理でした。今、理数では緑OYIHが良い勝負をしています。時おり緑THも良いものを見せます。また、五ツ木模試全生徒平均61最低51という数値まであげてきました。

  クラス平均点も歴代トップクラスまで上昇。ワンセは子どもも先生も過去の点数を非常に意識しています。競争心は良いモチベーションになり、好結果は自己肯定感と達成感を与えてくれます。ストレスの向こう側を知っているうちの子たちは強いです。

 鯰江MSや緑MRも良い成長の軌跡を見せ、鯰江KYTSも日進月歩、前に進んでいます。いつ見ても真剣に勉強している彼らは私の自慢の子たちです。

 年内に徒然なるままにアップしようかと思っています。

2023年12月11日月曜日

速報~多子世帯大学無償化~

 https://news.yahoo.co.jp/articles/31ffc6738c54094f08c608c924e72b6d7568b5b3


要点をまとめます。

・3人きょうだいの場合、一番上の子が扶養を外れると対象外

・入学金国立約28万円・私立約26万円、授業料国立約54万円・私立高校約70万円が上限

・医学部・薬学部は6年間

・短大・高専・専門学校も対象

・成績不振・留年は打ち切り

注意点

・3人きょうだいでも大学卒業後、扶養を外れると子どもの数にカウントしない

・学費全額ではない

・所得制限はないが、不人気大学(専門学校)は対象外

>>進学する大学や短大、高等専門学校が、直近3年度全ての収容定員が8割未満の場合は対象外となる可能性がある。専門学校は5割未満の学校。


2023年11月29日水曜日

時流から感じる不安

 超重要な11月の実力テストと五ツ木模試の結果が出たので、いよいよ志望校の最終決定の時期となりました。高校は大学と異なり、行き直すことが出来ません。また、高校での3年間は将来の選択にかなり大きな影響を及ぼすので、環境は非常に重要です。毎年高校訪問をする中で、ポイントは偏差値は関係なしに自分の子どもだったら行かせたいかどうかです。自分の子どもだったら行かせたない学校をお勧めすることはありません。卒業生には、後輩に自分の学校を勧めるのかどうかも聞いています。

 ところで、今は本当に賃金格差が凄いです。巷では学校の先生不足を嘆いている記事が多く、なりやすいと思われがちですが、現実は違います。大阪府の高校の理系の中途採用では競争率30~40倍になっており非常に狭き門です。非常勤や常勤(契約社員)は比較的ハードルが低いものの、新卒正規採用は大変で未経験者の中途採用は競争率数十倍も珍しくありません。 一般企業でも収入が高く福利厚生が充実しているところはとんでもない競争率です。どこでもいいなら就職できますが、ある程度の希望があるならなかなか大変です。

 勉強はやってきているのが大前提。そこにコミュニケーション能力が最も問われます。それがない場合は「ゼロイチ」の仕事である極めて独創的な創造力があることです。社会人で在学した大学で見かけることはありませんでした。

 だからこそ、ワンセに来ている子たちは、将来就活でどこでも選べるよう成長して欲しいと切に願っています。そうでなくても他人様に迷惑かけずに普通に自立した生活を送って欲しいです。その普通が難しい。高校3年間勉強し、コミュニケーション能力に長けているのが世間の望む普通です。そうでなければ国家資格を手に入れなければ色々大変になります。逆に自分に甘かったり、ルールに対して雑だと企業側は敬遠しますよね。単純に一緒に働きたくない。

 自己肯定感や主体性を打ち出し、ごく一部の意識の高い人には有効的で、自己責任を理解せず好きなことだけできる小中学生時代を過ごすことは正常成長に大きな悪影響だと感じています。「No Means No」 ダメなものはダメと言えるのがワンセでなくてはいけないと思っています。してはいけないことをしたとき、注意できなくなったり手が縮こまったら教壇から降りなくてはいけないともずっと考えています。

 寄り添う、という言葉で教育から逃げ、成績アップや躾から逃げ出し「本人(子ども)のやる気次第」というずるい大人にはなりたくありません。しっかり一人ひとりを見て、本気で話せる大人であり続けたいです。

2023年11月23日木曜日

最近の出来事

 今日も朝からendless。来週末の懇談会に備えて事務所の蛍光灯を全て交換しました。ちなみに5年前にled蛍光灯へ電気工事を伴う交換をしました。毎月の電気代が1万円以上安くなったので、一年で元を取れました。事務所の傾向とはledがお勧めです。ちなみに中3全員に協力してもらったのですが、緑TSが大活躍です。背が高く力があるので何かと頼りになる存在です。

 そんな中3は関大北陽の過去問にチャレンジ。トップは安定の緑OY。2番が緑MR。国語では良い位置に何度か来ましたが、数学では初めてです。最近、色々見えることが増え、それに伴って出来ることも急増中です。緑IHもじわりと安定して上昇しています。

 ちなみに中2数学の過去問チャレンジでは緑IRと緑SHがトップタイ。クリスマスくじをプレゼントしようとしたらISはもらう気配がないのでサイコロチャレンジで緑NYが棚ぼた(棚からぼたもち)でくじゲット。松本賞のダウンジャケットや佐々木賞のYOGIBO、原賞のオリジナルQUOカードもディスプレイされ、いよいよクリスマスらしくなってきました。

 中1数学の過去問トップは緑IN。ちなみにテスト一日残しの茨田TTは手応えが悪くないようで学習奨励賞の480点を超えてきて欲しいと思っています。ちなみに日曜日にはクリスマスツリーを中1の子たちと出す予定なので少しクリスマスらしい感じになっています。

2023年11月20日月曜日

ワンセで出来る( ようになる)こと

 しばらくブログをサボっていたので二本立て。

endlessは10時から22時になり、3週間続くと私の身体も少し疲労を感じ始めます。あと3回残しているので、昨日・一昨日は9時間を超えたら帰宅してもいいよ、と声をかけました。むしろ早く帰ってもらって私も帰りたい、というのが本音(笑)

 中1、2はラッキー、という感じで9時半で帰宅の流れ。受験生は声を掛けても帰る雰囲気にならず、ずっと集中して勉強しています。12時間を超えても疲れを見せません。勉強体力は確実に養われています。集中して長時間勉強出来る力を身につけられました。

 また、受験生が中1の時、いい加減な宿題を認めず、期日を守れなかったり内容が充分でないという理由で退塾勧告をした子がいました。コミュニティに所属する限り、そのコミュニティのルールは守る、変えたいときはルールに則って変更できるよう働きかける。そうでないならそのコミュニティから抜けなくてはいけません。中学生は、最も大切な「家族」「学校」「部活」「ワンセ」「お稽古事」など様々なコミュニティに所属しています。時間・ルールを守れる人間は信用されます。昨今の就活状況を鑑みると、中学生で身につけているのは非常に有利でしょう。

 ずっと耳にタコができるほど言われているのが「自覚があることは成長することも直すことも出来る」です。勉強でも空気を読むことでもモラル・マナーでも言われます。言われた本人が馬耳東風であると注意しても何にもなりません。なぜ、言われたのか考える習慣を身につけられている(はず)のがワンセの子たちの特徴です。

 私は古いタイプの人間なので「情」を大切にしています。信頼されたら絶対に裏切らないよう最善を尽くさないといけないと考えています。例えば子どもたちが、宿題や提出物がルーズだったとき「一人だけ提出物や宿題忘れがあると先生は君のことを『そういうことをする子だ』と感じる。何度も続くとそれがイメージとなり変わることはなくなる。ただそれだけで(子どもたちへ)不利益はない」と話すと、色々感じてくれます。

 子どもなので同じミスを繰り返しても仕方ありません。気づいた大人が毎回毎回注意すれば良いと考えています。今時、そんな注意してくれる人は親以外にいなくなってしまい、私のような考えはシーラカンス(たとえも古い)でしょう。注意したことで嫌われたり、ウザがられたりすることは気になりません。

 それだけのことで、長時間集中して勉強できたり、ルールに対する意識が出来たり、相手のことを考えられる可能性が高くなるなら喜ばしいことです。出来ることを一つでも増やして成長して欲しいと願っています。


最近の出来事

 小6は11月4日に常翔啓光学園中学校に胸を借りにプレテストを受験。成績は個人差がかなりありましたが、MHは良かったです。これからは英語に力を入れていき、2月には文法と単語をかなりのレベルまで仕上げ、中学生になったら得意で、勉強に困ることがない教科だと言えるようにします。

 中学生は定期テスト対策真最中です。最近、面接をしていて他塾の話を聞き、改めてワンセの子たちはしっかり勉強しているのだと実感しました。例えば、英語は全学年を通じて平均点は余裕の90点超え。テスト対策で費やしている時間も決して長くはありません。英語担当は単語・熟語の確認程度での結果です。普段の勉強をしっかりできているので学校の定期テストぐらいは満点を狙えるとのこと。頼もしいです。

 今年からテスト対策は2週間前開始でendlessは土日完全復活の12時間コースになっています。また、対策期間以外はできるだけ他の日の呼び出しをしない代わりに授業前後に再テストや補習を実施しています。宿題は、全員共通のものを減らし個々によって課題を変えて時間対効果を上げられるよう試行錯誤中です。小テストは多いですが、中学生のペナルティ制度はなくしました。果たして、合格率は変わりません。不合格者数も然り。テストに対するプライドと競争心は育まれているように感じます。

 かつてはendlessで自分が教壇に立たないと、自分がサボっているようで落ち着かず問題演習をこなしました。今は、集中して勉強できる空間とカリキュラムを提供できるように気持ちを切り替えています。テスト結果は今も順調です。ただ、やはり授業していないと、申し訳ない気持ちになり落ち着かないことに変わりはありません。

 五ツ木の全生徒平均偏差値が60を超え、私の思っている「普通」と世間一般の「普通」の乖離が広がっているのでしょう。一年前、受験生は現在の高1にはかなり差がついていて非常に案じていました。今はどんな過去問で対決しても全く引けを取らない結果になっています。私に限らず全講師が「これは基本」というレベルが非常に高いのでしょう。井川や原が「(ド)基本やで」と言って教えている内容は文理学科レベルであり、国公立大学進学レベルです。それを平然と基本と言っている環境が私にとっての普通です。

 テスト2週間前から勉強するのも、受験生は休みがほとんどないのもワンセの子には常識です。その代わりにだらだらと時間だけ過ごすオールナイトの勉強や、早朝補習は自然消滅しました。そんなことをしなくても意識の高い環境で集中できる空間が存在できています。

 ワンセの根幹である「全生徒平均へのこだわり」は不変です。かつては完璧を求めた指導をしていましたが、今はそんな時代ではありません。それでも、勉強は好きではないけれど、成績は上げたい、良い点数を取りたい、〇〇高校に合格したい、そう考える子が集まって勉強する雰囲気を作っている環境・楽しい雰囲気の事務所・授業前後の教室、そんな今のワンセが好きです。