2021年6月12日土曜日

最近感じること

 テスト対策期間に突入しました。前回のテスト結果は悪くなかったですが、平均点もそこそこ高かったので、今回は前回以上が目標になります。新入生は自己ベスト更新が大きな目標ですね。ブログの表現は「目標」実際の感覚はサラリーマンの「ノルマ」に近いです。達成に向けて頑張るのは全員共通。自分なりの確立されたスタイルがあるならそれを、ないならこちらですべきことを明示して頑張ってもらっています。私は自主性を尊重していますが、その中に「勉強しない」という選択肢はありません。集中できる時間と場所を提供するからきちんと頑張りましょうというスタイルです。

 ワンセの子たちの平均点の高さはどこの塾にも負けていないという強い自負があります。全生徒平均でも特進生の平均点でも。それは費やした時間の成果です。座って聞いているだけで賢くなりません。

 ところで、最近の子たちは集中することが下手くそになっているように感じます。脳をフル回転させて考えなくてはいけないときに顔を上げているだけで、脳はお休み中と感じる機会が多いです。受験生になるとしっかり授業に入ってきている感があるのに「聞く」ことはできても「(しっかり)考える」ことをしない・出来ない子が増えています。

 如実なのが国語。長文読解をさせると、文章から抜き出して考えて文末に「~こと。」「~から。」で結んでおしまいという解答が目立ちます。それでも学校の定期テストでは90点前後取れるので、長文が出来ないという実感が当人にないのかもしれません。だから厄介なのです…。自分の考えたことを相手にきちんと伝える習慣がほとんどないのかもしれません。親は無意識に理解しようとして解釈してくれるので、言葉不足だから工夫する経験の場がない、そこにSNSは短文で接続詞を省略してやり取りすることが拍車をかけていると推測しています。

 自分の考えを文・文章で書く経験の重要性を強く感じます。最近の子は友人と真面目な手紙のやりとりはほぼしません。恋文(ラブレター)も今どきは用いないことのほうが多いです。結果、文章で端的に伝えることも、逆に冗長や飾り言葉でユーモアや深く感じさせることもできない。受験生になり必要に駆り立てられると短期間で出来るようになるので、それまでは脳を真剣に働かせていないのでしょう。

 長文読解の設問解説では模範解答を書くことよりも、自分の文と模範解答の文を比較して何がずれていたのかを考えるように指導していますが、頭の中なのでどこまで実践してくれているのか確認のしようがありません。国語の指導者としての愚痴ですね…。定期テストでは5教科ワーストが続きます。それでも試行錯誤しながら公立国語では足を引っ張らず、助けてくれる結果にはなっている点だけが救いです。公立入試で点数を取らせる自信はあります。普段が…