2025年9月24日水曜日

高校訪問後編

 ところで、私は万博について一年前、卒業生である現高1の子たちに「今はネガキャンの真っ最中でディズニーやユニバに行けるのに 万博なんて、という流れがある。でもこんなに多種多様な刺激を受けられる機会はない。ユニバ・ディズニーを圧倒する経験が出来る」と言っていました。また、まだまだネガキャンが凄かった5月には「今年の遠足は万博に行く、特に小学生は絶対に一緒に回る」と決めました。そして、子どもたちには「今は高齢者ばかりだけどGW明けからはインフルエンサーがポジティブ発言をする。そして時代に敏感な学生へ派生する。今は不人気だから早く言ったほうが良い」と言っていました。ちなみに80代の両親をアテンドしたのは5月中旬です。これからは暑くなって人混みがえげつなるから6月からは厳しくなる、と言って誘いました。 当時、少数派の意見で力説しても「みんな行かないから」「もっと涼しくなってから」とポジティブな意見は聞こえてきませんでした。

 高校選びも同じです。17年前に大手前の併願に大和田高校を自信を持って勧めたとき、大いに笑われました。関大グループになったときの関大北陽や興国も同様です。最近では、常翔啓光をイチオシしたときも同じ反応でした。現在、大学生の同校出身者の大学合格実績は凄いです。現役で国立大学合格者が半分、その半分が関関同立に進学しています。ワンセの卒業生全員をしっかり導いてくれた高校は常翔啓光ぐらいです。大阪国際大和田は文理レベルの子の半分ぐらいしか満足な結果を出せていません。

 少数派の意見はかき消され「寄らば大樹の陰」が大好きな日本人らしい動きです。どれだけ少数派であろうと、私は高校訪問を通じて、自分の目で見て感じ、自信があるものしか推しません。かつては塾説、こと塾対象説明会も色々なことを感じられる良い機会でした。今は綺麗で上手な話はあっても中身が全然伝わらないものがほとんどなので、今年は大半の学校の参加を見送りました。その代わり、積極的に高校訪問するようにしています。私の進路指導の根幹は自分の子どもだったら行かせたいかどうか、が全てです。男女・偏差値は置いておき「行かせたいか」「何に魅力を感じたのか」「なぜ行かせたくないのか」を親視線で考えています。去年まではさておき、校長一人で大きく今年から変わるのが学校です。だからこそ、普段の素の状態を見れる高校訪問を重視しています。卒業生のその後も知れるので一石二鳥です。