2025年9月24日水曜日

高校訪問前編

 毎年恒例になっている高校訪問&レポート。私は、基本的に自分の目で確かめて情報発信したいと考えています。そして、考えの前提に数値・理論があり、雰囲気や肌感覚も重視しています。そんな高校訪問をしていて感じたことを徒然なるままに書き留めていきます。

 まずは嬉しかったことから。多くの高校に毎年受験生を連れて行っています。そんな中で大阪国際高校に行ったとき、校長からの言葉に鼻の穴が広がりっぱなしになるほど気色満面になりました。それは「昨年、高校見学に来た(ワンセの)中学生が校長になる前の(誰も・何者か知らない)自分に元気に挨拶してくれた。とても印象に残っている。」と言われたからです。大阪国際自体は良い学校ですが、全盛期は終わったと感じています。そんな中で唯一、今年は凄いなと感じたのが「挨拶の爽やかさ・元気さ」です。それにワンセが一役をかっていたのならこれほど嬉しいことはありません。良いことが樹形図のように拡がって、大阪の、日本の教育の質が上がるなら非常に素晴らしいことです。

 そんな中、今月から始まった高校訪問。関北に始まり、近高・大阪国際・大阪女学院・好文・興国でした。前日まで、ずっと大阪・日本の教育に落胆していました。先生がサラリーマン化し、指導しようと思ってもクレーマーや教育員会、管理職者の不理解により見て見ぬふりをする機会が増えています。むしろ、注意しないことが主流になっているように感じます。

  企業の経営者・管理職者と話していて最近の若者は「メモしない」「権利・主張だけは一人前(で無責任)」「距離は取るがコミュニケーション能力は脆弱」「バイトは最低賃金だからドタキャン、ミスしても当然(で権利だけ主張)」etc…常にこんな意見を聞きます。これを嘆いていいのは彼らや責任のないコメンテーター、自称研究者、自称専門家です。逆に、先生と呼ばれる人は「教育」をしなければいけないのです。時代に流されて、面倒なことから背をむけてはいけないのです。

 ワンセは塾なので、まずは成績を上げる・志望校に全員合格させる。これが前提になる命題です。その上で「挨拶」「モラル・マナー」「自由と責任は表裏一体」「権利と義務も表裏一体」を伝えています。最近の口癖は「自覚があることは成長したり治ったりする。指摘されたことに言い訳や、自分だけじゃない、と言っていては一生(その指摘した点は)成長できない」です。厳しく注意したときは「なぜ・何を言われたのか理解できているのか」確認するようにしています。何を言っても他責思考で良いわけばかりしルールを守れない子は、残念ながら退塾勧告しています。

 そんな「教育」だと思ってワンセがある私にとって、無責任で逃げ腰で、のほほんと教壇に立つ学校の先生は色々感じるものがありました。高校訪問していて「なぜ塾である私のほうが『教育』への熱量が大きくにのか、学校の存在意義はなんなのか」とモヤモヤしていました。そんなところで本日の興国高校での生徒への熱量を見て、まだまだ大阪の、日本の教育も素晴らしいとに大きな刺激を受けました。同時にそんな高校が一つしかないことへの危惧もあります。

長引きそうなので後編へ