2025年8月26日火曜日

最近の出来事

 下書きを何度も推敲しつつ、ネタとして自粛している間に2週間空いてしまいました。お盆前にスタッフ全員でタコパ兼ミーティング。お題は一つ「宿題を(段階的に)廃止して演習ノートに一本化することのデメリットについて」でした。かねてより、全員共通の宿題を出すことへの非効率性について疑問を抱きつつ変えていませんでした。全てを演習ノートに変えるのは難しいですが、一部は演習ノート化していきます。あ、大手塾や個別では絶対にワンセのクオリティでやらせることはできません。大手塾は未熟な講師の力量不足がバレないために大量の宿題を出して、成績が上がらない言い訳として「生徒が宿題をしてこないから」と言える環境創りです。マニュアルを作成していた本人が言うのだから間違いありません。また、演習ノートはどれだけでも手抜きでき、中1の初期は間違えた問題と答えを写して終了、と言う子も珍しくありません。それを根気強く見て、指導することによって少しずつ改善されていくのです。今の中3は非常に良い演習ノートを書いており、それがこの時期なのに入試過去問の点数の高さに反映されています。また、勉強のやり方(引き出しが少ない)を知らない大学生講師が個別で時間外に手間暇・愛情をかけて見れるわけありません。ワンセの好成績は「授業の質」「自習室の時間・質」「演習ノート」に集約されています。

 そんな演習ノートが完璧な受験生は、理系脳より文系タイプが多いです。そんなこともあって過去最高点を塗り替える子はいませんが、ワーストにもならず関北・近高・大阪国際(大和田)の過去問ではほぼ毎回全員が合格最低点をクリアしている感じです。クラス平均だと歴代最高かもしれません。数学が得意ではないけれど、ミスが少ないという良い状況。そこに今津YIや緑INが出来ることを少しずつ増やしています。鯰江KYはミスが少ないのでコンスタントに悪くない点数です。茨田TTや茨田北MO、緑UMもトップになったことがあり、高レベルではないものの、数学で足を引っ張らず、助けてくれる教科になれる程度にはなっています。これから半年で理系選択しても苦労しないセンスをしっかり養って将来の選択肢を増やそうと思います。

 中2は安定の菫MHに加え、数学・国語で緑HRMが良いセンスを見せ始めています。ここに緑KMが語学系では良いリアクションをします。切磋琢磨して公立C問題に対応できそうなところまで成長している姿を見せてくれています。中1から多くの課題があったクラスですが、彼らなりの成長があります。まだまだ途上中ですが。

 中1は出来た者帰りで全員が一発合格。ようやく基礎の徹底が身に付き始めてきたようです。夏期講習前は計算のルールが不確かでした。出来た者帰りをすると「早く帰りたい」「他の日に呼ばれたくない」という必死さで集中力がぐんと上がります。特に社会は、当日に授業プリントの配布せず、話を聞いていなければ答えられないようにすると効果てきめんです。

長くなりそうなので続きは明日…

2025年8月12日火曜日

全国学力テスト 学力低下が顕著

 今春実施された「全国学力テスト(学テ)」において中学生数学以外、平均点の低下が顕著です。現場でやっていてコロナ禍以降の学力低下を嘆いていたのが数値として顕れたのでしょう。中学生数学のみ点数があまり変わらなかった理由も明白です。数学に対し、英語は単語の暗記・文法の理解をサボる子が急増、国語力の低下はSNSによる短文投稿の悪影響です。句読点・接続詞を考えず、自分の思ったことだけを答える機会増加による脳を使わなくなったことに起因しています。数学が下がらなかったのは頭のみをその場限りで使う教科だからです。

 文科省の「学校に行くのは権利であり、行かないのは自由。ただし、現場は多様性を尊重し十分なケアをすること」「宿題をしないことは評定に影響させない」等々勉強しないこと、不登校を推奨するような施策のツケです。今更、と言うのが正直な感想です。同時に、近年子どもに対して非常に甘やかしが過ぎているのではないかと思う機会が多いです。例えば、菫中は長年市内でも有数の素晴らしい中学校でした。ところが、民間校長が色々乱して行ってあっという間に学力も大幅に低下し、生徒のモラルマナーは悪化の一途です(今は小康状態)。

 子どもが勉強への姿勢を崩すのは一瞬だということです。私は、小中学生時代は基礎の確立が肝要だと思っています。基礎も何もできていない子どもに選択権を与え、子どもがやりたくないと言えば我慢をさせないツケでしょう。

2025年8月1日金曜日

最近の出来事

 ワンセはペナルティ制度がありました。漢字・英単語を間違えると○回書くというものです。時代にそぐわないので段階的に廃止しており、現在の中1まではペナを知らない世代になります。現高1はペナルティがなくなっても勉強に対する姿勢は変わらず、小テストの結果は悪くありませんでした。でも、小学生・中1は明らかに間違いが増えています。以前だと感じたことのない詰めの甘さが非常に目立ちます。また、ワンセの三大原則「時間厳守」「宿題・課題はきっちりと」「授業中は集中して聞く」も以前ほど厳しくありません。すると1分レベルの遅刻が時おり発生します。endlessの日の朝10時が顕著で、寝坊を理由に遅れる子が5%ほどいます。そう、少しずつたるんできているのです。全てにおいて「きっちりする」という習慣がなく、嫌なこと・面倒なことから逃げて良い環境をに慣れてきたからでしょう。きっちり出来る子はそれなりの高校・大学に行けるでしょう。つまり学歴が今よりも個人の努力や性格を表す指標になる可能性が高くなるということです。期限までに課題ができる・時間を守れる・困っている人がいたら助けられる等々。子どもたちにできることが減ってきている分、当たり前のことを当たり前に出来る子との差が広がるのではないでしょうか。だからこそ、ワンセのアイデンティティとして、「ルール・マナー・時間を守る」「他人に迷惑をかけない」「当たり前のことを当たりまえにできる」はもっと評価されるようになるでしょう。

 前置きが長くなりました。最近の出来事です。受験生は演習ノートが非常に良くなっています。それに伴い過去問演習の結果が上昇中です。歴代最高点の更新はありませんが、平均点が総じて高い。近高過去問ではトップ茨田北MOと緑YIが並びました。MOは2連続で芳しくない結果が続いていたのに起死回生の出来です。最高点から最低点の差が10点未満で、良い位置での切磋琢磨が続いています。難問には歯が立たない子が多いのですが、正解して欲しいレベルの問題の取りこぼしが少ないのが奏功しているのでしょう。自習室の利用時間も例年の受験生比べても長いです。入試問題はモチベーションを上げるとても良いツールですね。

 

2025年7月30日水曜日

大阪府公立高校入試&最近の出来事

 今週、石破首相が改めて公立高校入試改革について意見を述べていました。吉村知事はノリノリなので、大阪府公立高校は二転三転しています。結局、当初案の「一度の入試で第二希望まで選択できる」方式になる可能性が高くなりました。現在の中1から始める予定ですが、政治がからむと、どんでん返しもあるので注意しています。まあ入試の時期が早くなるとか別に大した問題ではありません。その時期は仕上がっています。問題は現行のABC問題がどのように変わるのかと、国語の論述がどうなるのかですね。大阪府公立高校は「作文」「小論文「論述」と変遷してきました。次は何になるのか戦々恐々です。ワンセは何が出ても大丈夫なように対応するので現中1は全パターンすることになります。初年度なので諦めてもらうしかありません。作文時代は、同じようなお題が出題されると言っていました。もちろん、知っていたわけではなく数をこなして、似たようなタイトルが出題されるわけです。初年度は量で勝負です。職人個人塾の小回りの利き具合はどこにも負けません。

  さて、最近の最近の出来事。まずは小学生。今まで英語は読む・書く・聞く・話すを満遍なく楽しくしていました。今夏より、単語を書く・覚えるモードに入っています。I you he she be動詞等の基本的なものです。今の中学生の教科書は小学校で習った単語は知っているものとして授業やテストが展開されます。英検ばかり気にして文法や単語から逃げてツケが回ってくるのが中高生の受験になります。すでに中学入学時点でどうしようもない差になっており、今後この差は拡大の一途でしょう。悩みましたが、単語の暗記はしてもらうと決めました。本当は楽しく授業だけしていれば楽なんですけどね。そんな英単語テスト、小5TNと小6OKがノーミス継続中です。中学生と共に塾リンピックと銘打って行っています。金メダリストは満点とその他では副賞に大きな差をつけると言っていますので、結果が楽しみです。ちなみにいきなり名前を平仮名で書いたり、姓しか書かなかった子は全問不正解です。毎回伝えていたのに残念な出だしの子がいました。具体的な覚え方、勉強の仕方も当然伝えています。きちんとしていたのが

 中1国語は初の入試問題にチャレンジ。平成9年度、つまり現在44歳の人が現役のときに解いた問題です。この時期は国語数学共に易しく、当時の大手前高校合格点をクリアする子は多いです。難易度が大幅に上昇しています。数学は方程式の文章題にチャレンジ。理系センスのある子はいないので、頭を抱えている子が目立ちます。しっかり脳を使って考えれば、受験生になったときに努力が芽生えます。使わない脳は進化しません。

 中2国語は去年より始めている入試問題チャレンジ。近畿大学附属高校、通称近高にチャレンジ。トップは菫MHで菫YA、緑HRMが続きました。今後、どれだけ国語力を磨いていけるか楽しみです。他教科では今夏に伸びている子と、何となく過ごしている子の差が顕著になりつつあります。

 そんな彼らは、学校の5教科の宿題の提出期限が明日です。中1は連日YHが塾に来て着実に減らしています。水曜日はYKもやって来ました。TFは分からない問題がると自主的に授業前に質問しに来ています。中2は昼間に来た子はいません。明日、どれだけ出来ているのか楽しみです。中3は茨田TT、鯰江KYが連日早い時間にやって来ています。今津YIや茨田北MO、緑UMも自分で考えて早くに来ています。緑INは部活との兼ね合いで時間をやりくり中。全体的に演習ノートの精度は高いです。クラス平均点は高く、悪い点があまりありません。当初案じられていたトップ争いも時期を勘案すればYIINは悪くありません。ここからどれだけ伸ばせるかです。

  

遠足万博2025

 土日に分けて行ってきました。万博協会とのやりとりはなかなか大変です。電話で問い合わせても自信満々に違うことを毎回言われます。ちなみに、中学生は自由行動で小学生とはずっと一緒に回りました。

 まずは日曜日は17時前に入場。60分以内なら並ぼうと思っていた次回万博開催国のセルビアは推定70分待ち。ちょっと後の時間を考えると厳しいのでお隣のウズベキスタンでスタンプのみ押印。その後、比較的すぐに入場できるインド(バーラト)に入場。そのお隣のオーストラリアでコアラの匂いを嗅ぎながらスタンプのみ押印。お隣のサウジアラビアは運良く即入場できました。そのお隣のスペインは並んで入場。少しゆっくり座りながら観賞しました。18時40分から19時入場予約の未来の都市、通称ガンダーラエリアが6名分奇跡的に取れており急いで移動。それでも大屋根リングには上り、非常に涼しかったです。

 急いでいても休憩・水分補給は怠らず西の果てまで移動。体験型エリアに入ってから30分自由行動にしました。入口出口が一つだったので迷う可能性が低いからです。19時40分に退場し57分開始の花火を観る場所にスタンプラリーをしながら移動。花火までの待ち時間中は座りながら軽食をつまみ、8時10分のシャトルバスに乗りP&R A乗り場まで移動し、9時過ぎから10時前の間で順番に解散できました。無事故・ノートラブル・ほぼ予定通りで帰って来れたので安心しました。滞在3時間と限りのある中で、それなりに回れました。今回の遠足は、是非小学生に経験してもらいたく企画しました。ノーベル賞の山中教授は1970年の大阪万博をきっかけに学者を目指したとおっしゃっていまし、刺激を受けて欲しいです。

 ところで、 大型二種免許(観光バスや市バス・タクシーが乗れます)持ちで、大型車は2万kmぐらいの乗車経験があります。一番難しいのは車道に出るときの感覚です。ファミマ駐車場で道路に出ようとしたとき、想定以上に小回りが利かず切り返しが必要で非常に恥ずかしい運転になってしまいました。そのミスが許せなくて翌日まで自分のふがいなさにイライラしていたほどです(笑)急ハンドル・急ブレーキは当然なしで、出来る限り揺れない・酔わない運転になるよう心掛けています。2年前から募集のあった万博バス運転手に応募しようと本気で考えていました。安全運転の研修を有給でさせてもらえた上で、経験まで積ませてもらえる!しかも楽しそう!という理由からです。この仕事を卒業したら、観光バスの運転手かタクシーの運転手になって心穏やかに過ごせればと思っています。

2025年7月25日金曜日

高校の選びかた

 懇談会が終わり、ある程度志望校の目安がつきました。ワンセの方針は志望校に絶対全員合格ですので、私立・公立はどちらでも結構です。あとは合格に向けて本気の努力をするのみ。そんな志望校選びにおいて、大きく三分割しています。「おすすめ学校」「行っても後悔しない学校」「行ってはいけない学校」です。ちなみに割合は2:4:4ぐらいで、文理学科は軒並み「行っても後悔しない学校」です。また、面倒見の良い私立は一握りで、全体の2割前後でしょうか。ただ、毎年秋に学校訪問し、授業を見ていますが、授業の上手いと感じる先生は一つの高校で一人いるかどうかです。2人いれば多いほうでで、3人いれば超凄い学校。

 そんな現状で志望校の選び方。まずは専願・併願から決定。大切な学費は、私立高校授業料無償化されても3年間で120万円は必要です。公立高校は20万円~30万円(修学旅行で大幅に前後)。差額は約100万円。学費をねん出する保護者として、価値観をどこにおくのか。関大北陽・近高のような内部進学か、面倒見の良さか、施設・設備か、部活動か。個人的には施設・設備が一番優先度が低いです。

 現在、偏差値65前後~70程度の学校で最も面倒見の良いのが常翔啓光で、男子校の興国と双璧です。ただ、興国のほうが進路指導において隙がありません。この2校は大阪府内の私立で頭一つ飛びぬけています。次いで大阪国際ですが、既に安定期に突入し全盛期は去りました。桃山・近高は予備校依存率高めで進学実績は良いです。開明・大阪桐蔭は猫も杓子も京大という方針なので、相性の合う子には合います。現役東京阪神・大阪公立大学の進学率上位は上記の高校で占められます。

 文理学科はどこも「文武両道」を掲げて多数の浪人者を出します。偏差値の割に国公立大学現役合格者が非常に少ないです。ですので、ワンセでは文理学科受験予定者へは合否の心配は二の次です。大切なのは高2の夏から本気の勉強を始めること。周りは部活に青春を捧げている中で本気の勉強が必要です。自分の立ち位置を見失わず、予備校・塾に通うことをワンセ卒業までに耳にタコができるほど言っています。

 公立高校でお勧めの高校はありませんが、消去法で選んで残るのが総合学科。昔は何も決まっていなければ公立普通科、今は総合学科です。総合学科は2年次より大学のように自分で好きなカリキュラムを決めれます。普通科と同じカリキュラムにすることも可能で、選択できないより出来るほうがいいので消去法でのこるということです。 

2025年7月24日木曜日

夏期講習

 あっという間に夏期講習会に突入。数国社はすでに入試問題チャレンジ中。まずは大阪国際(大和田)の過去問でした。緑INが暫定トップ。二日目は関北数学でまたもINがトップ。三日目は近高数学で三日連続でINがトップ。こちらはまともな点数で良いセンスを発揮していました。Nが数学の授業で輝くところを見たのは久しぶりです。受験生の顔つきになったと感じる最初の子ですね。

 中2は典型的な中だるみの時期です。永遠の課題でもある中だるみ。かつては、中だるみでもお尻を叩いてやらせた時期もありました。一時的にはそれでも効果はあります。ただ、高確率で受験前に息切れするのでやめました。そんなこともあり、部活引退する二学期中間テスト終了後からは勉強最優先を掲げてからは最後まで息切れすることなく、全員で乗り越えていけています。ジレンマはありますが、今は片目瞑っておきます。

 中1数学は簡単な計算問題がなかなかクリアできません。ちなみに途中入塾者の大半は計算問題があやふやです。そんな子たちの共通点は「凡ミスや」と自分で言う子です。最近、よくみんなに言っているのが「自覚があることは勉強でも性格でも成長できる。自覚がないことは一生変わらない」ということです。ちなみに間違え箇所はほぼ例外なく符号(「+」「-」)で、ルールを理解できていません。何となく、二択だからあてもので正解してきただけです。