2015年2月27日金曜日

2/26 人間力

あと3日で今年度授業終了です。早いものですね。最近、嬉しいことに毎日お問い合わせの電話が鳴っています。その中で、このブログの話題をされるとほおが緩みます。でも、外部生の方が読まれても内輪受けする話ばかりで恐縮ですね。元々ホームページを開設したのも親御様に授業の様子を伝えたかったからです。

さて、今日の出来事を書こうと思ったのですが、ずっと書きたかった「人間力」について書きますね。何のことかというとウチの塾のキャッチフレーズの候補の一つです。

最近、他塾のチラシを見ていて思うのが教授力のある人不足です。本当にいないのだと実感します。だからこそ人に左右されないシステムに頼るのです。何度か書いた「コーチング理論」「や「自考力」を掲げるのは、教授力がないからです。「お子さま主義」で過保護なまでにちやほやされている環境の中で何ができるのでしょう。まずは取捨選択できる基礎力をつけてからです。経験値の必要な善悪の判断はできない子どもの方が多いでしょう。いや、それができる素地を作ってあげる時期だと思います。

入塾のお話の際、定型句のように「頑固親父と小姑(のような先生たち)」という言い回しをするようになっています。文字の書き順やノートの取り方、授業を聞く姿勢にいちいち突っ込むことはなかなかに面倒臭いことです。でも、私は気になるから言います。時間の管理や宿題の管理も同様です。学生講師に宿題の丸付けやわからないところを解説する方法もかなり細かく伝えます。御幣を恐れずに書くなら、新入生の子たちはある種、みんなざるのようなものです。どこから水(勉強の知識)が漏れているのかわかりません。修繕するためにどこが底なの見極め、必要なところまで戻って復習します。学校平均点以下の子は家庭学習に問題があるケースが大半です。せっかく補習で理解しても必要な復習をせずに忘れてしまうことがあります。すると、そこから変えないといけないわけです。でも丸付け一つでも学生講師は丸付けとその場限りの説明しかできません。だから細かく伝えるのです。子ども(生徒)ごとのポイントと教え方があるのです。


これを学生や新入社員やまともな社会経験のない講師ができると思いません。マニュアルに頼る講師には絶対身につかない力です。個別塾では子どもがわからない、と言った問題を優しく解説します。そして「同じことを3回聞かれても笑顔で教えます」と平気でチラシで書けるのです。それは3回とも費用をいただいているからでしょう。本当に成績を上げたい、みんなに追いつかせたいと思うなら同じことを3回聞かなくてもすむ方法を考えます。少なくとも私はそうです。

それが子どもにとってストレスを伴うケースもあります。ストレス耐性をつけるためにも甘やかすことはしません。「ウチの子は打たれ弱いので…」なら打たれ強い子にしたいです。打たれ弱いから過度に守りすぎると大人になってからどうなるのでしょう。一般的に親(大人)は子よりも先にいなくなります。その日に備えて後ろ姿で引っ張っていくのが親や先生の務めだと思うのです。

でも、そんな思いで塾の講師が教壇に立つのでしょうか。99%の人は無理ではないでしょうか。ここを定期的にチェックしている関係者が心の声に従えば否定できないはず。

かつて生徒が急増したとき、自分の器が見えました。拡大展開は難しいということです。それなら子どもの数を制限してワンセに通っていただける子どもたちに真摯に取り組もうと決めました。私やワンセの先生は子どもたちにとても感情移入します。深い愛情を持って接します。だからこそ、手厳しい言葉をかけることもあるのです。

「子育てのお手伝いを勉強を通じてさせていただく」このフレーズが一番ワンセの特徴を端的に表していると思います。各講師が本気で子どもたちに接し、磨いていく人間力はマニュアルの中からは絶対に生まれません。コピー(マニュアル)は本物を超えられません。

次はウチの先生紹介(自慢)をしようと思案中です。