最後の卒業生が既に31歳で、長い間ご縁が遠のいていた学校。独特な校風の女子高で万人受けはしないでしょう。ではレポート校風3、授業態度2、教授力2、お勧め度3。数値では示せない魅力のあります。北摂の追手門高校(追手門大手前ではありません)と共通ですが、欧米風の考えの高校がどこまで大阪風土に馴染むのか興味津々です。制服のスカートの短さは大阪1ではないでしょうか。自由な校風ながら指定校推薦で大学進学を促す大阪では稀有なスタイルです。早慶・MARCH・関関同立の指定校推薦の枠のは非常に魅力的です。国公立を考えないなら勉強漬けでない青春と卒業という出口のバランスは良いです。
2024年10月30日水曜日
2024年10月22日火曜日
受験生の出来事
「ダイコクがまだ開いてる!(閉店時刻は23時)」先日、受験生が勉強を終えて踊り場から向かいにあるダイコクを見たときの一言です。連日17時に始まり、22時30分過ぎには帰宅を促すように声掛けをしています。23時には絶対帰宅して欲しいので、かなりしつこく帰宅を促しています。夜ご飯の準備が非常に気がかりで、21時になるといつ帰っても大丈夫と伝えています。それでも22時過ぎまで集中して勉強している姿を見ると、親御様のお気持ちや空腹状況を推し量ると複雑な気持ちになります。
春からずっと理科社会の復習の重要性を説いてきました。例年なら春先から勉強し始める子がチラホラ出てくるのですが、今年は非常にスタートが遅く夏休みにも受験せらしさは感じませんでした。9月に入り、ようやく焦りを感じた一部の子がやり始めた感じです。そんな中、過去一重要な、運命の10月実力テストが返却されました。緑中学は社会の平均点が高得点で、真面目に勉強してきた子に陽の目が当たりました。SH、SK、KK、HKが良かったです。また、緑MYがここに来て急成長中。継続して努力しているOYは実力や模試で結果が出るにはもう少し時間がかかりそうです。それでも諦めなければ必ず伸びるので、結果がでなくとも下を向かず上だけ見ましょう。明けない夜はありません。
今年は数学が得意な子がいない状況で鯰江FRがミスが少ないです。緑ISやMYの見え方も悪くありません。地道な努力の継続が今後の数学の伸びに繋がります。できることを増やすことに専念しましょう。演習ノートは勉強のやり方をしる貴重な手段です。国語は、緑SKが少し飛び抜け始めています。
ブログを打っている23時でも勉強している受験生。頑張りが色々な形で報われるますように。早く帰るように強く促してきます。
最近の出来事
中間テストが終わり、学校平均点も発表されつつあります。また、受験生にとっては最重要課題である11月の実力テスト五ツ木模試が近づいてきました。受験生独特の雰囲気は既に感じます。
まずは、中1、2のテスト結果総括。1学期中間テストは全学年平均で445点、特に出席率90%以上の生徒の平均点は460点であり、ワンセで真面目にすれば450点は取れるということです。そして、期末テストでは中1が素点で中間比-30点、学校平均点との差では+9点、今回の2学期中間テストは1学期中間テスト比で学校平均点との差が+21点になりました。学校平均点との差は中学校順位のほぼ比例しており、生点よりも成績結果が分かりやすいものです。中2は学校平均点が出揃っていないので、今回は割愛です。
小学生は、ここ2年間の受験生国語の急落を受けて、指導方法を変えました。学校現場では、読解に力を入れていないのに文科省が「読解力向上」指令を出す迷走ぶり。国語の授業外で読解力向上の時間(総合等)を設けて、本来の国語の授業では文章読解をしないという本末転倒ぶりです。地元中学の国語の先生は優しくて、生徒の記述に対して全て正解とする人です。週4日国語の授業でそうされると、週1回の授業で修正しようとしても不可能です。また、小学生のときから、読解せずに答えを書いている場所を探す作業ばかりしていると思考力が全く育まれません。その結果、行間どころか字面すら読めない子が急増中です。9月に入り、文章を読み込むところから始めています。
受験生は長くなりそうなので、次回に回します。
2024年10月19日土曜日
秋の高校レポート⑨上宮高校
新校舎も見慣れてきました。では早速レポート。校風2、教授力1.5、授業態度2、お勧め度3.5。お勧め度だけが高いのは指定校推薦の数が絶対的であるプレップコースがあるからです。ポイント制度で明確な基準を設けて透明度の高いシステム。校風は自由度が高く、勉強したい子には向かない環境です。
2024年10月9日水曜日
秋の高校レポート⑧信愛学院高校
本日は信愛学院高校にお邪魔しました。この業界が長いやり手校長と教頭ペアがぬるま湯気質に抗い、改革の真っ最中です。では、レポート。校風3、教授力1.5、授業態度2、お勧め度3。元名門女子高で共学になり、多くの進学先と交流があるので有効活用できれば良い学校です。反面、教授力や私立ならではの授業には期待できません。ただ、何かあったときの対応は伝統ある私立高校として誠実です。
秋の高校レポート⑦興国高校
2024年9月25日水曜日
速報・大阪府高校入試選抜方法、受験生の出来事
大阪府教育庁は拙速な入試選抜方法だという多数の批判を受け、実施時期を最短で令和10年(現小6)からとすることに決まりました。一度の試験で第二希望まで出願できることや、アドミッションポリシー選抜入試(仮称)を新設するという強い意向は変更なし。ただ、私立高校や大阪府教育委員会との意思統一は全くできておらず、今後の迷走が予想されます。ちなみに、現中1までは現行の入試制度で公立高校はABC問題を維持する可能性が高くなったので、その点では一安心です。現在小学6年生以下のお子さまがいらっしゃるご家庭は今後の動向に注視してください。
そんな状況で中3は進路相談をしています。ワンセはかなり早い段階から進路について考える機会を用意し、高校合格がゴールにならないよう話をしています。今年の卒業生に、昨年最も注意したのが志望校について考えていなかったことです。毎年毎年耳にタコができるほど言っていますし、昨年の受験生が志望校を考えていないという発言をしたときにどのような対応をしたのか現中1、2は聞いたいたはずです。そんな中、水曜日から個人面談を実施。今回の最大の目的は11月の実力・五ツ木の結果が出て、志望校に到達できていない場合、第二希望の学校を決めることです。もちろん、少し偏差値を下げて考えることになります。9月になってからずっと、考えてきて欲しい旨も何度も繰り返し説明してきました。昨日は6人しか話せまんでしたが、3名が「第2希望は考えていない」という発言。3名中2名は偏差値的にかなり届かない学校を希望し、1人はぎりぎり合格できるかどうかのところです。ちなみに3名とも志望校合格を目指すには全く勉強量・質・気持ちが届いていません。
私は、私立の先生方にワンセで真面目に勉強してこなかった子のことを「この子はワンセとして恥ずかしくない子です」と絶対に言いません。それが高校側への礼儀であり、信頼関係だと考えているからです。名前を出して相談しなかった子たちは、やはり高校でご面倒をかけていることが大半です。
ワンセの最大の目標は志望校に絶対全員合格。偏差値が足りないから志望校を下げるという考えはありません。偏差値10上の学校を志望校として口に出したなら、それに見合う課題を伝え、努力してもらいます。努力出来ないなら引導を渡しますが、足りないだけで諦めるのはナンセンスです。ただ、前述の3人は自分が至っていないという現実を受け止めることなく、漠然と「合格できるだろう」と考えていたようです。高校訪問をするたびに「この校風に合いそうな子は誰だろう」と考えています。大学や将来の夢についてヒアリングし、実現できる可能性が高くなる高校を勧めたいと本気で考えています。アドバイザーであり、進路の押しつけをしてはいけないとも思っています。でも、その理論が通用しなくなったことに対して、気持ちの整理をしなくてはいけません。よく「愛情=補習」と言っていますが、重い思いを冷ます必要があるのでしょう。自分の進路なのに周りの大人(親・私)だけが焦っているのは色々感じることがあります。