2025年7月30日水曜日

大阪府公立高校入試&最近の出来事

 今週、石破首相が改めて公立高校入試改革について意見を述べていました。吉村知事はノリノリなので、大阪府公立高校は二転三転しています。結局、当初案の「一度の入試で第二希望まで選択できる」方式になる可能性が高くなりました。現在の中1から始める予定ですが、政治がからむと、どんでん返しもあるので注意しています。まあ入試の時期が早くなるとか別に大した問題ではありません。その時期は仕上がっています。問題は現行のABC問題がどのように変わるのかと、国語の論述がどうなるのかですね。大阪府公立高校は「作文」「小論文「論述」と変遷してきました。次は何になるのか戦々恐々です。ワンセは何が出ても大丈夫なように対応するので現中1は全パターンすることになります。初年度なので諦めてもらうしかありません。作文時代は、同じようなお題が出題されると言っていました。もちろん、知っていたわけではなく数をこなして、似たようなタイトルが出題されるわけです。初年度は量で勝負です。職人個人塾の小回りの利き具合はどこにも負けません。

  さて、最近の最近の出来事。まずは小学生。今まで英語は読む・書く・聞く・話すを満遍なく楽しくしていました。今夏より、単語を書く・覚えるモードに入っています。I you he she be動詞等の基本的なものです。今の中学生の教科書は小学校で習った単語は知っているものとして授業やテストが展開されます。英検ばかり気にして文法や単語から逃げてツケが回ってくるのが中高生の受験になります。すでに中学入学時点でどうしようもない差になっており、今後この差は拡大の一途でしょう。悩みましたが、単語の暗記はしてもらうと決めました。本当は楽しく授業だけしていれば楽なんですけどね。そんな英単語テスト、小5TNと小6OKがノーミス継続中です。中学生と共に塾リンピックと銘打って行っています。金メダリストは満点とその他では副賞に大きな差をつけると言っていますので、結果が楽しみです。ちなみにいきなり名前を平仮名で書いたり、姓しか書かなかった子は全問不正解です。毎回伝えていたのに残念な出だしの子がいました。具体的な覚え方、勉強の仕方も当然伝えています。きちんとしていたのが

 中1国語は初の入試問題にチャレンジ。平成9年度、つまり現在44歳の人が現役のときに解いた問題です。この時期は国語数学共に易しく、当時の大手前高校合格点をクリアする子は多いです。難易度が大幅に上昇しています。数学は方程式の文章題にチャレンジ。理系センスのある子はいないので、頭を抱えている子が目立ちます。しっかり脳を使って考えれば、受験生になったときに努力が芽生えます。使わない脳は進化しません。

 中2国語は去年より始めている入試問題チャレンジ。近畿大学附属高校、通称近高にチャレンジ。トップは菫MHで菫YA、緑HRMが続きました。今後、どれだけ国語力を磨いていけるか楽しみです。他教科では今夏に伸びている子と、何となく過ごしている子の差が顕著になりつつあります。

 そんな彼らは、学校の5教科の宿題の提出期限が明日です。中1は連日YHが塾に来て着実に減らしています。水曜日はYKもやって来ました。TFは分からない問題がると自主的に授業前に質問しに来ています。中2は昼間に来た子はいません。明日、どれだけ出来ているのか楽しみです。中3は茨田TT、鯰江KYが連日早い時間にやって来ています。今津YIや茨田北MO、緑UMも自分で考えて早くに来ています。緑INは部活との兼ね合いで時間をやりくり中。全体的に演習ノートの精度は高いです。クラス平均点は高く、悪い点があまりありません。当初案じられていたトップ争いも時期を勘案すればYIINは悪くありません。ここからどれだけ伸ばせるかです。

  

遠足万博2025

 土日に分けて行ってきました。万博協会とのやりとりはなかなか大変です。電話で問い合わせても自信満々に違うことを毎回言われます。ちなみに、中学生は自由行動で小学生とはずっと一緒に回りました。

 まずは日曜日は17時前に入場。60分以内なら並ぼうと思っていた次回万博開催国のセルビアは推定70分待ち。ちょっと後の時間を考えると厳しいのでお隣のウズベキスタンでスタンプのみ押印。その後、比較的すぐに入場できるインド(バーラト)に入場。そのお隣のオーストラリアでコアラの匂いを嗅ぎながらスタンプのみ押印。お隣のサウジアラビアは運良く即入場できました。そのお隣のスペインは並んで入場。少しゆっくり座りながら観賞しました。18時40分から19時入場予約の未来の都市、通称ガンダーラエリアが6名分奇跡的に取れており急いで移動。それでも大屋根リングには上り、非常に涼しかったです。

 急いでいても休憩・水分補給は怠らず西の果てまで移動。体験型エリアに入ってから30分自由行動にしました。入口出口が一つだったので迷う可能性が低いからです。19時40分に退場し57分開始の花火を観る場所にスタンプラリーをしながら移動。花火までの待ち時間中は座りながら軽食をつまみ、8時10分のシャトルバスに乗りP&R A乗り場まで移動し、9時過ぎから10時前の間で順番に解散できました。無事故・ノートラブル・ほぼ予定通りで帰って来れたので安心しました。滞在3時間と限りのある中で、それなりに回れました。今回の遠足は、是非小学生に経験してもらいたく企画しました。ノーベル賞の山中教授は1970年の大阪万博をきっかけに学者を目指したとおっしゃっていまし、刺激を受けて欲しいです。

 ところで、 大型二種免許(観光バスや市バス・タクシーが乗れます)持ちで、大型車は2万kmぐらいの乗車経験があります。一番難しいのは車道に出るときの感覚です。ファミマ駐車場で道路に出ようとしたとき、想定以上に小回りが利かず切り返しが必要で非常に恥ずかしい運転になってしまいました。そのミスが許せなくて翌日まで自分のふがいなさにイライラしていたほどです(笑)急ハンドル・急ブレーキは当然なしで、出来る限り揺れない・酔わない運転になるよう心掛けています。2年前から募集のあった万博バス運転手に応募しようと本気で考えていました。安全運転の研修を有給でさせてもらえた上で、経験まで積ませてもらえる!しかも楽しそう!という理由からです。この仕事を卒業したら、観光バスの運転手かタクシーの運転手になって心穏やかに過ごせればと思っています。

2025年7月25日金曜日

高校の選びかた

 懇談会が終わり、ある程度志望校の目安がつきました。ワンセの方針は志望校に絶対全員合格ですので、私立・公立はどちらでも結構です。あとは合格に向けて本気の努力をするのみ。そんな志望校選びにおいて、大きく三分割しています。「おすすめ学校」「行っても後悔しない学校」「行ってはいけない学校」です。ちなみに割合は2:4:4ぐらいで、文理学科は軒並み「行っても後悔しない学校」です。また、面倒見の良い私立は一握りで、全体の2割前後でしょうか。ただ、毎年秋に学校訪問し、授業を見ていますが、授業の上手いと感じる先生は一つの高校で一人いるかどうかです。2人いれば多いほうでで、3人いれば超凄い学校。

 そんな現状で志望校の選び方。まずは専願・併願から決定。大切な学費は、私立高校授業料無償化されても3年間で120万円は必要です。公立高校は20万円~30万円(修学旅行で大幅に前後)。差額は約100万円。学費をねん出する保護者として、価値観をどこにおくのか。関大北陽・近高のような内部進学か、面倒見の良さか、施設・設備か、部活動か。個人的には施設・設備が一番優先度が低いです。

 現在、偏差値65前後~70程度の学校で最も面倒見の良いのが常翔啓光で、男子校の興国と双璧です。ただ、興国のほうが進路指導において隙がありません。この2校は大阪府内の私立で頭一つ飛びぬけています。次いで大阪国際ですが、既に安定期に突入し全盛期は去りました。桃山・近高は予備校依存率高めで進学実績は良いです。開明・大阪桐蔭は猫も杓子も京大という方針なので、相性の合う子には合います。現役東京阪神・大阪公立大学の進学率上位は上記の高校で占められます。

 文理学科はどこも「文武両道」を掲げて多数の浪人者を出します。偏差値の割に国公立大学現役合格者が非常に少ないです。ですので、ワンセでは文理学科受験予定者へは合否の心配は二の次です。大切なのは高2の夏から本気の勉強を始めること。周りは部活に青春を捧げている中で本気の勉強が必要です。自分の立ち位置を見失わず、予備校・塾に通うことをワンセ卒業までに耳にタコができるほど言っています。

 公立高校でお勧めの高校はありませんが、消去法で選んで残るのが総合学科。昔は何も決まっていなければ公立普通科、今は総合学科です。総合学科は2年次より大学のように自分で好きなカリキュラムを決めれます。普通科と同じカリキュラムにすることも可能で、選択できないより出来るほうがいいので消去法でのこるということです。 

2025年7月24日木曜日

夏期講習

 あっという間に夏期講習会に突入。数国社はすでに入試問題チャレンジ中。まずは大阪国際(大和田)の過去問でした。緑INが暫定トップ。二日目は関北数学でまたもINがトップ。三日目は近高数学で三日連続でINがトップ。こちらはまともな点数で良いセンスを発揮していました。Nが数学の授業で輝くところを見たのは久しぶりです。受験生の顔つきになったと感じる最初の子ですね。

 中2は典型的な中だるみの時期です。永遠の課題でもある中だるみ。かつては、中だるみでもお尻を叩いてやらせた時期もありました。一時的にはそれでも効果はあります。ただ、高確率で受験前に息切れするのでやめました。そんなこともあり、部活引退する二学期中間テスト終了後からは勉強最優先を掲げてからは最後まで息切れすることなく、全員で乗り越えていけています。ジレンマはありますが、今は片目瞑っておきます。

 中1数学は簡単な計算問題がなかなかクリアできません。ちなみに途中入塾者の大半は計算問題があやふやです。そんな子たちの共通点は「凡ミスや」と自分で言う子です。最近、よくみんなに言っているのが「自覚があることは勉強でも性格でも成長できる。自覚がないことは一生変わらない」ということです。ちなみに間違え箇所はほぼ例外なく符号(「+」「-」)で、ルールを理解できていません。何となく、二択だからあてもので正解してきただけです。

2025年7月18日金曜日

1学期定期テスト

 学年毎に振り返っていきます。中間テストでは450点を超えていた全生徒平均点。今後は、学校平均点との差(乖離)と素点で判断していきます。素点は見映えの数値で分かりやすいですが、乖離は学校順位と比例するのでこちらのほうが実力に近いです。ちなみに中1は乖離が下がった子が一人で全体平均点としては21点アップです。例年通りの出だしです。

 中2は、中1の一学期中間テストの乖離比較で下がった子が2名、全体としてはほぼ全員が上がっています。ただ、素点では一年生の頃と比較して微減の子がちらほらいており、いわゆる中だるみ状態です。今年の目標は「微増の継続」です。

 中3はこの時期でも全生徒平均450点クリアしています。ワンセの自慢の一つでもある「全生徒平均へのこだわり」で1学期期末テストの最低点が410点です。ちなみに出席率9割以上で平均点462点になります。一般的に言われている中1の一学期委中間が自己ベストになる子はほぼいない状況です。

 では、満足しているのかと言うと、まだまだ物足りません。及第点は中2緑HRMと中2菫MHのみ。次点で中1緑TFでしょうか。中1は数学力と暗記力が課題です。中2は全体的な学力向上が課題。新入生は軒並み大幅に上げていますが、中2全体では気になる子が数名います。しっかり引っ張っていきます。中3は実力テストと定期テストの差が100数十点開いています。これは、実力テストが悪いのではなく、実力テストが本来の点数で、範囲が決まっている定期テストは努力で点数をとっているのです。毎年、11月の実力・五ツ木を第一のピークに持っていき、入試で完璧な状況に仕上げることを想定しています。3学期に五ツ木模試を受験すれば2学期より大幅に上がっている自信があります。12月は自由参加にしていますが、受験者はしっかり上昇しています。

国語数学社会で教科書範囲が終了。数学は大阪国際の過去問にチャレンジしました。今年初めてということもあり、結果は微妙でした。歴代平均点を上回った子が少々、逆に上位になれる点数を取った子がいませんでした。これからしっかり鍛えていこうと思います。

2025年7月15日火曜日

決意

 酷暑の中、懇談会にお越しいただきありがとうございます。私の一番モチベーションは保護者の方のお子さまへの思いを感じることです。懇談会では充分なエネルギーを頂きました。指導への糧とします。

唐突ですが、 ワンセを始めたのが25年前。最初のキャッチコピーは「平均点の君をトップ校へ」でした。当時より、入塾テストは行っていませんでした。今より全生徒平均点は高くなく、学校平均点前後の入塾者が多かったです。そこで、学習塾業界で先駆けて入塾後にどれだけ上がったのかアピールし、全生徒平均上昇点をチラシに掲載していました。顔写真・上がった点数を載せていましたので、偽りようがありません。他塾もワンセを真似て点数アップを載せるのが「常識」となりました。イニシャルだけや合格者数のみの掲示は怪しいですよね。

ー閑話休題ー

 開講時は裏通りにあり「どこにあるの」とよく言われました。「駅前に移転する!」「TVCMして知名度上げる!」一年目、誰に言っても本気にされず笑われていました。4年目に移転し、10年目にTVCM初出稿、延べ4本撮影・放映。当初、2年に1つ新しいことに取り掛かると決めていました。それが、英会話部門・音楽部・新校舎移転です。

 同時に年収~万円になりたいという野望はもちろんありました。でも、ある時期に「その年収になる手段はわかった。でも、それをすると自分はプレイヤーからマネージャーになる必要がある。自分の望まない人生になる」ということに気づきました。

 自分が教壇に立つ限りは教育者でいたい、子どもたちがしてはいけないことをしたときに「だめ」と理由付きで説明できる大人でありたい。ただ「塾」なのだから、当然成績を大幅に上げて、どこにも負けない結果を出してから言わないと相手してもらえない、という強い決意はありました。

 今もその方針は変わりません。眼前で子どもがしてはいけないことをして、注意できなくなったり、腕が縮こまったら教壇から降りるときだと思っています。例えば、学級崩壊を起こす先生は、うるさくなってから注意します。逆はクラスの中のキーになる子が横を向いた瞬間に注意できる先生です。

 ところで、昨今の流行りの集団塾は「楽しい塾」だと子どもたちが言っています。雑談が多く、自習室ではスマホを触れ、学校よりも私語が多い塾が良いらしいです。ちなみに、大手塾では最上位クラス以外は「お布施」にすることが多いです。実際、大手進学塾出身の私は学力の低い生徒に補習をしていたら「そんな無駄なことはするな」と補習禁止令を出されました。最上位クラスの実績につながるものはいいらしいです。

 独立にあたって、反面教師になったのは言うまでもありません。自信を持って言えるのは、ワンセはお預かりしている全てのお子さまに全力で全スタッフが向き合っているということです。誰の教え方が上手いだとか、下手だとか二の次。子どもたちに情を持って教えられるかどうかです。そういえば、過日、ワンセ卒業生ではない人を講師希望で面談したのですが、目を見て話せない・自分の授業のミスを補習できないとのことで、ご縁はありませんでした。

  生涯教育者であると決めたあの日から、ブレることはありません。いつまでも子どもたちに全力で対応していきます。

 

2025年6月29日日曜日

期末テスト速報

 緑中・鯰江中のテストが返却されています。中1は前回、最低450点最高474点でした。今回は成績上昇者が6割、微減が4割。ワンセでは中1の一学期中間テストが自己ベストになる子はあまりおらず、微増する子が大半です。今後の成長に期待ですね。緑TFは社会で100点で自己ベスト更新、緑TIも自己ベスト更新です。新入生緑TSは前回テストよりも大幅に上昇しています。社会がまだなので最終結果はわかりませんが、楽しみです。

  中2は緑HRMが数学絵満点で、その他教科もほぼ前回よりも上昇し雪辱を果たしました。緑中は学校平均点がそこそこ下がりそうなので、今回微増している子たちは悪くない結果と言えるでしょう。新入生緑KMが2連続で上昇し、入塾前比で100点アップを達成。緑HRTも悪くない結果になっています。菫・鯰江中が未返却今日があるので、来週になれば詳細がわかります。

 中3は緑INが数学満点。惜しくも480点は逃しました。また、緑WYは社会待ちですが、自己ベスト更新してこれそうです。新入生で前回が初テストだった鯰江KYは中間テストで過去一年以内の自己ベスト更新。また、今回も社会待ちですが更に自己ベスト更新してきそうです。今津・茨田北月曜日から返却、茨田は月曜日からテスト開始です。

 よく聞かれる「ワンセの子はどうして成績が伸びるのか」この質問をする大半は、ほとんど初対面に近い人です。全員の成績を例外なく大幅に上げる、そのためには質の高い勉強と時間が必要です。また、個々に応じた指導も然り。それを全講師ができて成績が上がっています。私は全体の過半数の授業を担当していますが、全スタッフが同じ方向を見ているのが大きな理由の一つです。