2025年1月28日火曜日

ワンセの講師①

 競争率100倍以上の中から選りすぐりの講師です。今は卒業生ばかりで、ワンセのやり方を熟知しています。

 井川は、中学生のときから先生になると決めて同級生にも教えていました。「優しい人」と感じる人がとても少ないのですが、彼女は本当に優しい人です。優しさとは強さの裏側にあり、強さのない優しさもどきは自分が傷つきたくないだけの弱さだと思っています。気遣ったような言動も自分に責任を負わされないように逃げているだけです。普通の会社務めならそれで充分ですが、人を教えるなら、ワンセの教壇に立つならそれだけでは不充分です。みんなに伝えているのは時間をかけることではなく、気持ちを込めることです。授業が下手でも嘘を教えない限り聞いていれば理解できます。良い先生を育てるのは良い生徒・クラスの雰囲気です。一所懸命に、誠実に接していれば子どもたちは受け入れてくれます。井川は厳しく伝えることは苦手ですが、求めるレベルは高く、良い言い回しで伝えています。感受性も素晴らしく、どんな会社でも、学校でもやっていけます。それは苦労体験・失敗体験・傷つき体験を人よりもしているからです。ネガティブなことが起こったとき。それを糧に出来るタイプと、愚痴や恨みにしか感じないタイプがいます。苦労した分だけ、人に優しくも気遣ったりもできる上、教材研究は相手を見てするので、永遠に成長できる先生です。

 佐々木は好奇心旺盛でエネルギーの塊な反面、飽き性でもあります。そんな彼は、底がない教える仕事にずっぽりはまっています。直接的な指導はあまり多くしていませんが、成長速度の速さに舌を巻いています。話したことがそのまま相手が理解できていることではないと気づいてから、机間巡視やノートチェック、小テスト作成でみんなを知ろうとしています。私は、言霊を大切にしているのでシステムとして講師にさせるのは大嫌いです。気持ちを込めてやってくれないなら、宿題を出したり、ノート・ワークチェック、小テストはしないほうがマシだと考えています。研修の最初に小テストの結果は先生の力量であり、授業の結果だと伝えています。彼の子どもたちへの「理解して欲しい」「できることを増やして欲しい」という思いをしっかり子どもたちは受け止めています。だから、彼がいる日の授業後は常に子どもたちが質問攻めにして奪い合っています。人と人として真剣に向かい合える関係は素晴らしく、お互い良い経験をしていると思っています。

 松本は現中2だけをずっと見ています。最初から最後(卒業まで)見るつもりでいています。直接教えたり、補習する時間はどちらかというと短いです。でも、歴代の中でも担当教科である英語の平均点がずば抜けて良い。また、新入生補習も要領がどんどん良くなり、子どもたちの成長速度が上がっています。佐々木もそうですが、非常に褒め上手です。「凄いな」を口癖にしていますが、そこには言霊がこもっているのです。私には真似できません。長所を見つけて褒めています。心の底から発している言葉なので響くものがあるのでしょう。授業が終わっても教室から出て来ずに子どもたちと談笑しています。毎授業、提出物を隅々まで見て、時には長文のコメントを書いています。子どもたちにとっては「見られている感」がとてもするでしょう。